1. 濡れた靴を放置してはいけない理由
放置すると、次のようなトラブルにつながります。
◾️水シミ・型崩れ・カビ・においの原因に
雨は無色透明に見えますが、不純物が多く含まれています。革が雨を吸って乾くと、不純物だけが残りシミになってしまいます。濡れたまま履き続けると水分と体温で雑菌が急激に繁殖し、嫌なにおいの原因になるほか、革が伸びて型崩れを起こすこともあります。さらに脱いだあとに放置すると、湿気を好むカビが発生しやすくなります。だからこそ、濡れた靴はできるだけ早く適切に対処することが大切です。
2. 濡れた靴の乾燥方法
まずはきれいな水で不純物を洗い流し、水シミを防ぎましょう。そのあと、素材に合った方法で速やかに乾かすことが重要です。
◾️革靴
乾いた布で水分と汚れを拭き取り、新聞紙や乾いたタオルを詰めて靴の中の水分を吸わせます。直射日光を避け、風通しのよい場所で乾燥させましょう。乾いたら、クリーナーで汚れを拭き取ってからクリームで磨き、仕上げにワックスや防水スプレーでガードします。
◾️スニーカー
乾かす前にブラシで汚れを落とし、インソールを外して履き口を広げておきます。くしゃくしゃにした新聞紙をつま先までしっかり詰め、吸湿性の高いタオルで包んで外側を乾かしましょう。直射日光を避けた通気性のよい場所で陰干しし、新聞紙は必要に応じてこまめに取り替えると乾きが早くなります。
◾️ブーツ
湿気取りと型崩れ防止のため、履き口までしっかり新聞紙を詰めましょう。風通しのよい場所で陰干しし、新聞紙をこまめに取り替えると効率よく乾かせます。
◾️パンプス・ヒール
素材によって対処法が異なります。革素材はしっかり水洗いし、エナメル素材はサッと流す程度にとどめましょう。デザインによっては新聞紙を詰められないこともありますが、基本的には詰めるのがおすすめです。壁に立てかけて陰干しすると乾きが早くなります。革素材は乾燥させたままだとひび割れの原因になるため、専用クリームでしっかり保湿しましょう。
3. トラブルが起きたときのお手入れ方法
うっかり放置してしまった場合の対処法も紹介します。
◾️カビが生えた場合
布製のスニーカーや上履きは、酸素系漂白剤に浸け置きするとよいでしょう。ただし水洗いを避けたい革靴やブーツには使えません。その場合は、靴用の除菌スプレーやアルコールスプレーを布に吹きかけてカビを拭き取り、風通しのよい場所で乾燥させたあと、靴用クリームと防水スプレーで仕上げましょう。
◾️水シミができた場合
布素材のスニーカーは洗濯すれば取り除けます。革靴の場合は、シミの部分にピンポイントで水分を与えたあと、水に浸して固く絞った布で不純物を拭き取りましょう。乾燥させたら靴用クリームで保湿し、防水スプレーで仕上げます。
◾️嫌なにおいがする場合
消臭剤はその場のにおいを消せますが、原因である雑菌の繁殖自体は抑えられません。スニーカーなら重曹を使った対処が効果的です。40度ほどのお湯を張ったバケツに中性洗剤と重曹を入れ、30分〜1時間ほど浸け置きしましょう。洗剤成分をしっかり洗い流してから乾燥させます。
結論
濡れた靴を放置すると、水シミやにおい、型崩れ、カビなどのトラブルにつながります。新聞紙などを使って速やかに乾燥させることが、正しい対処法の基本です。新聞紙を詰めることは型崩れの防止にもなり、対処が早いほど雑菌の繁殖を抑え、においやカビの予防にもつながります。
