1. 下処理の事前準備
硬い皮に覆われた栗は、下処理が最初の関門です。事前準備をしっかり行うことがポイントになります。
◾️穴の空いた栗を取り除く
購入した栗はシンクに広げ、穴が空いているものがないか確認しましょう。穴が空いている栗は虫食いの可能性があるため、表面を洗うタイミングで取り除いてください。
◾️水に浸けて一晩置く
水またはぬるま湯に浸けることで、皮が柔らかくなります。水に1時間ほど浸けるか、一晩浸けておきます。時短したい場合は40℃ほどのぬるま湯に15分ほど浸けましょう。水に浸けることには虫を追い出す効果もあり、栗拾いや道の駅などで手に入れたものは、半日から1日ほど浸けておくのがおすすめです。
2. 皮のむき方
続いて、皮をむく作業です。よく切れる包丁を用意しておきましょう。この方法は、栗ご飯や甘露煮などまるごと茹でる料理に向いています。
◾️基本のむき方
①お尻の部分を薄く垂直に切り落とします。この部分は皮と実が密着していて皮だけをむきにくいためです。
②切り口から鬼皮をはがすようにむきましょう。水に浸けておくと、鬼皮をむきやすくなります。むいたときに虫食いが見つかった場合は、その部分を取り除きましょう。
③次に渋皮をむきます。切り落とした部分から頂上に向けて、面ごとにむいていくと比較的きれいに仕上がります。
④むき終わった栗はたっぷりの水に浸け、10分ほどアク抜きをします。
⑤まるごと使う場合は、塩を加えたたっぷりの水で弱火で茹でましょう。30〜45分ほどで竹串がすっと通れば、茹で上がりです。
◾️茹でてからむく方法
そのまま食べたりペースト状にしたりする場合は、あらかじめ栗を茹でてからむく方法がおすすめです。
①穴あきを取り除いた栗を洗い、鍋にたっぷりの水を入れて茹でます。沸騰したら火を弱め、5分ほど茹でましょう。
②湯を切ったらボウルに入れて熱湯を注ぎ、1時間ほど置きます。
③皮が柔らかくなったら、基本の方法と同じ順番で鬼皮、渋皮をむいていきましょう。
3. さらに簡単にむく裏技
ほかにも手軽に下処理ができる方法があります。
◾️茹でてから冷凍する
茹でたあと冷凍すると、皮がぐっとむきやすくなります。下処理した栗は冷凍保存できます。事前準備を終えた栗をたっぷりの水で茹で始め、沸騰直前に弱火にして50分ほど茹でましょう。水が減ったら差し水をし、アクが出たら取り除きます。茹で上がったらザルに上げて水気をしっかり拭き取ります。保存袋に入れて冷凍したら、なるべく早めに使い切りましょう。むくときは常温で解凍し、皮が柔らかくなったらむき始めましょう。しっかり解凍すると鬼皮と渋皮が一緒にむけることもあります。渋皮を残したい場合は、完全に解凍しきる前にむくのがおすすめです。この方法ではお尻の部分を切り落とさなくても、底に切り込みを入れて包丁を引っかければむくことができます。
◾️圧力鍋を使う
放置している間にほかの作業ができるため、時短にもなります。事前準備を終えた栗を圧力鍋に入れて水を注ぎ、中火にかけます。圧力がかかったら弱火で10分ほど加熱し、火を止めて自然に圧力が抜けるまで待ちましょう。加圧時間や水量は、使用する圧力鍋の取扱説明書も確認してください。触れるくらいまで冷めたら水気を切って皮をむきます。半分にカットしてスプーンで実をすくう方法もおすすめです。
4. 下処理した栗の保存方法
栗は冷凍しても味や食感が変わりにくいため、長期保存したい場合は冷凍がおすすめです。
◾️冷凍保存の方法
茹でた栗はもちろん、鬼皮だけむいたもの、鬼皮と渋皮をむいたものも冷凍保存が可能です。水気をしっかり拭き取り、保存袋に入れて冷凍しましょう。1ヶ月以内に食べきるのが理想です。
結論
栗の下処理は簡単とはいえませんが、水やぬるま湯に浸けることで皮をむきやすくなります。使い道に応じて、茹でてからむく方法を選ぶのもおすすめです。たくさん手に入ったときは下処理をしてから冷凍しておくと、必要なときにすぐ使えて便利です。ぜひ栗の下処理を覚えて、旬の味覚を存分に楽しんでください。
