1. 無水エタノールはカビに効果的
ドラッグストアで扱われているエタノールは、大きく無水エタノールと消毒用エタノールに分けられます。
両者の違いは、含まれる水分量です。無水エタノールは水分がほとんど含まれない、名前の通り無水に近いエタノールで、消毒用エタノールには水分が20%ほど含まれています。消毒用エタノールは、一般に76.9~81.4%程度の濃度で使用されます。
濃度が高いほど消毒効果が高そうに思えますが、実は消毒用エタノールのほうが殺菌・除菌効果は高いとされています。高濃度のエタノールは揮発しやすく、消毒に適した濃度とは限りません。消毒用エタノールのように一定の水分が含まれていることで、その場にとどまり消毒効果を発揮できます。無水エタノールを消毒目的で使用する場合は、用途に応じて適切な濃度に希釈します。
2. 無水エタノールの正しい使い方
消毒目的で無水エタノールを使用する場合は、適切な濃度に希釈して使います。
用意するのは、無水エタノール、水、スプレーボトルの3つです。スプレーボトルは、エタノールに対応した製品を選びましょう。
除菌スプレーを作る際は、無水エタノール8に対して水2の割合で混ぜます。100ml作る場合は、無水エタノール80mlと水20mlが目安です。
使うときは、雑巾などに数回スプレーしてからカビを拭き取るようにしましょう。カビに直接スプレーすると、胞子が空気中に舞い上がり、かえってカビを広げてしまうことがあるため注意が必要です。
3. 場所別のカビ掃除の仕方
◾️お風呂場のカビ
お風呂場は常に湿度が高く、皮脂汚れや石けんカスといったカビの栄養が豊富な場所です。軽度のカビは、まずカビを取り除いてから、消毒用エタノールなどで清拭します。カビが広範囲に発生している場合は、無理にこすらず、素材に適したカビ取り剤を使用するか、専門業者への相談を検討しましょう。
◾️畳のカビ
畳にカビが生えた場合は、まず乾燥させてからカビを取り除き、消毒用アルコールなどで拭き取ります。カビを取り除いた後、消毒用アルコールを染み込ませた布などで拭き取ります。その後、畳の目に沿うように歯ブラシを動かしてカビを取り除きましょう。カビ取り後は、エアコンの除湿や扇風機を使って畳をしっかり乾かすことがポイントです。
4. 無水エタノールを使う際の注意点
無水エタノールはドラッグストアで手軽に購入でき、市販のカビ取り剤より安価に使えるのが魅力ですが、いくつか注意点があります。
◾️火気厳禁
エタノールは引火性があるため、火の近くや静電気が起きやすい場所での使用は避けましょう。引火性があるため、火気の近くでは使用せず、十分に換気しながら作業しましょう。また、スプレーを空間に向けて噴霧するのは避け、布などに含ませて拭き取ります。窓を開けたり換気扇を回したりしながら作業するようにしましょう。
◾️無水エタノールが使えない場所もある
ニスやワックスなどの塗膜を傷める可能性があるため、使用前に製品の表示を確認し、目立たない場所で試してから使用しましょう。塗装されたスチロール樹脂やアクリル樹脂、革製品なども、変色や変質を起こす可能性があるため、使用前に目立たない部分でテストするか、使用自体を避けるようにしましょう。
結論
エタノールには無水エタノールと消毒用エタノールがあり、それぞれ特性が異なります。
無水エタノールは、家電など水を使いにくい場所の掃除に活用されることもあります。
正しい使い方と注意点を押さえながら、一本用意しておくと、いざというときに役立ってくれるでしょう。
無水エタノールは、家電など水を使いにくい場所の掃除に活用されることもあります。
正しい使い方と注意点を押さえながら、一本用意しておくと、いざというときに役立ってくれるでしょう。
