1. きのこと食べ合わせの悪い食材
昔から、一緒に食べると体調を崩しやすいとされる食材の組み合わせが「合食の禁」として言い伝えられてきました。きのこもそのリストにいくつか登場していますが、実は科学的根拠のないものが多く、現代では必ずしもNGとはいえないようです。
◾️言い伝えられてきた食材の組み合わせ
言い伝えられているのは、「雉肉ときくらげ」「雉肉ときのこたけ」「鴨肉と卵ときくらげ」「ほうれん草ときのこ」などです。雉肉は現代ではほとんど食べる機会がないため参考にはなりませんが、「鴨肉と卵ときくらげ」「ほうれん草ときのこ」は今でも口にする可能性のある組み合わせです。
◾️科学的根拠について
これらの組み合わせについても、明確な科学的根拠は見当たりません。東洋医学や薬膳の考え方では、鴨肉ときくらげはどちらも体を冷やす働きがあるため、お腹を下しやすいとされています。
2. きのこと食べ合わせのいい食材
きのこには、特に避けるべき食材の組み合わせは少ないようです。ただし、体調や体質によっても異なるため、無理をしないようにしましょう。ここからは、きのこと相性のいい食材についてご紹介します。
◾️カルシウム豊富な食材
きのこに豊富なビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。牛乳やチーズ、ヨーグルトなど、カルシウムを多く含む食品と組み合わせるのがおすすめです(※1)。
◾️油分を使った調理
油を使った料理にすることで、ビタミンDやカルシウムをより効率よく吸収できるため、油を用いる調理法はきのこと非常に相性がよいといえます。
◾️グルタミン酸豊富な食材
きのこ、特に乾燥させたものには、旨み成分であるグアニル酸が豊富に含まれています。グアニル酸はほかの旨み成分と組み合わせることで、互いの美味しさをより引き立てます。グルタミン酸を含むトマトやとうもろこし、昆布などとの組み合わせがおすすめです(※2)。
3. 人気のきのこ料理
実際にきのこを取り入れる際の参考になるよう、研究データをもとにした人気のきのこ料理をご紹介します(※3)。
◾️えのき豚
えのきと豚肉を重ねて蒸すだけの、シンプルでヘルシーな一品です。タンパク質と組み合わせることで栄養バランスもよくなり、体型が気になる方にもぴったりです。
◾️豆腐のきのこあんかけ
きのこの旨みを含んだ煮汁と豆腐を一緒に味わえる、満足感のある一品です。あんかけにすることで、栄養豊富な煮汁まで余すことなく食べられます。三つ葉やネギ、茗荷などの薬味を添えれば、季節感も演出できますよ。
◾️ミックスきのこマリネ
数種類のきのこを組み合わせることで、旨みの相乗効果でより美味しく感じられます。きのこは冷凍することで細胞が壊れ、旨みが出やすくなるとされています。油分を含むドレッシングでマリネにすれば、ビタミンDの吸収率もアップします。
結論
古くから食べ合わせを避けるよう伝えられてきた組み合わせはありますが、科学的な根拠は確認されていません。
きのこの栄養をより活かすなら、相性のいい食材との組み合わせを意識して楽しむとよいでしょう。
(参考文献)
※1出典:公益財団法人長寿科学振興財団「カルシウムの働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-ca.html
※2出典:一般社団法人日本きのこマイスター「おいしくヘルシーに夏こそキノコを食べよう」
https://kinokomeister.com/wp-content/uploads/2018/05/180515.pdf
※3出典:東京聖栄大学「Ⅰ-4 キノコの形態別活用法の分類」
https://www.tsc-05.ac.jp/pdf_con_research/hanawa_kinoko/r01/4.pdf
きのこの栄養をより活かすなら、相性のいい食材との組み合わせを意識して楽しむとよいでしょう。
(参考文献)
※1出典:公益財団法人長寿科学振興財団「カルシウムの働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-ca.html
※2出典:一般社団法人日本きのこマイスター「おいしくヘルシーに夏こそキノコを食べよう」
https://kinokomeister.com/wp-content/uploads/2018/05/180515.pdf
※3出典:東京聖栄大学「Ⅰ-4 キノコの形態別活用法の分類」
https://www.tsc-05.ac.jp/pdf_con_research/hanawa_kinoko/r01/4.pdf
