1. 湿布の基本的な貼り方
湿布には患部を温めたり冷やしたりする役割に加え、製品に含まれる有効成分が皮膚から吸収され、痛みや炎症を抑えるために用いられます。
◾️肩や腰は痛む部分に貼る
湿布に含まれる鎮痛成分や消炎成分は皮膚から吸収され、貼付した部分から有効成分が皮膚を通して吸収されます。そのため肩や腰などは、基本的には、痛みのある部位に貼付します。広範囲に痛みがある場合でも、使用できる枚数や面積は製品によって異なるため、添付文書や説明書を確認してください。患部から離れた場所に貼るのではなく、基本的には製品の用法に従って痛みのある部位に貼付しましょう。痛みのない場所にまで貼ってしまうと、かぶれの原因にもなるため注意してください。
◾️膝は周囲や裏側に貼る
膝は例外で、膝は動きが大きく、貼付部位によっては剥がれやすいため、製品のサイズや形状に合わせて貼りましょう。前側に貼っても痛みが引かない場合は、膝の裏や左右に貼るのもよいです。正面で改善しないときは、膝裏に貼り直してみるとよいでしょう。貼付しても痛みが改善しない場合は、製品の使用方法を確認し、必要に応じて医療機関などに相談しましょう。
2. 部位別の貼り方
それぞれの部位に適した貼り方を紹介します。
◾️肩
首から肩にかけて痛む場合は、その中間あたりに貼りましょう。首に近い場合は、必要に応じて切り込みを入れると、首から肩のカーブに合わせやすくなります。肩先に貼る場合は、湿布を2つに折って真ん中に切り込みを入れ、形を調整すると、肩の形に合わせやすくなります。
◾️腰
基本的には患部に横向きに貼るのがおすすめですが、背中に近い場合は縦向きのほうが貼りやすいこともあります。腰のくびれた部分に貼るときは、左右に切り込みを入れるとフィットしやすくなります。急性の痛みや腫れがある場合は、温感タイプの使用について、製品の注意事項を確認しましょう。
◾️膝
前述の通り、膝裏に貼るほうが効果的な場合があります。膝裏には横向きに巻きつけるように貼ると剥がれにくくなります。前側に貼る場合は、少し膝を曲げた状態でカーブに沿わせ、中心に穴を開けてカットすると動かしやすくなります。
◾️肘
肘も少し曲げた状態で貼るとフィットしやすくなります。肩や膝と同様に、折り曲げて中心に切り込みを入れ、先端が穴から出るように貼るのがおすすめです。
◾️足首
足首全体が痛む場合は、横向きに巻きつけるように貼りましょう。前側や後ろ側に貼る場合は縦向きにし、可動部の左右2箇所に切り込みを入れておくと、動いても剥がれにくくなります。
3. 湿布を貼る際の注意点
効果的に使うために、知っておきたいポイントです。
◾️炎症時は温湿布を避ける
腫れや熱感を伴う急性の痛みがある場合は、温感タイプの使用が適しているとは限らないため、製品の注意事項を確認しましょう。ぎっくり腰や捻挫などの急な痛みでは、湿布の種類を自己判断で使い分けるのではなく、症状や製品の注意事項に応じて使用してください。
◾️かぶれに注意する
かぶれは、有効成分や基剤などに対するアレルギー反応のほか、汗や摩擦などの刺激によって起こることがあります。アレルギーの場合は同じ湿布を再度使わないようにしましょう。汗や摩擦などによる皮膚への刺激を避け、使用後は皮膚の状態を確認しましょう。赤みやかゆみなどが現れた場合は使用を中止してください。症状が長引く場合は、薬剤師や医療機関に相談しましょう。
4. 湿布の上手な剥がし方
無理に剥がすと、皮膚を傷めたりかぶれの原因になったりすることがあります。片手で肌を押さえ、肌に沿わせてゆっくりと丸めながら剥がすのがおすすめです。毛の流れに沿って剥がすことも大切で、剥がしにくいときは水やぬるま湯で湿らせるとよいでしょう。皮膚を押さえながら、皮膚に沿わせるようにゆっくり剥がしましょう。
結論
湿布は、基本的に製品の用法・用量に従い、痛みのある部位に貼付します。製品の用法に従い、患部に適切に貼付することが大切です。痛みのない場所に貼っても効果は期待しにくいため、貼る位置には注意しましょう。部位に合わせて切り込みを入れることで、よりフィットしやすくなります。
