1. 筋肉が疲労する?有酸素運動を毎日しないほうがいい理由
有酸素運動とは、水泳やウォーキング、ジョギングなど継続的に軽度から中度の負荷を身体にかける運動のことであり、酸素を使って体内の脂肪を燃焼させることからそう呼ばれている。脂肪を減らすだけでなく、心肺機能の強化や高血圧の改善などさまざまな好ましい効果があるとされている。
毎日しないほうがよい理由は「筋肉疲労」?
減量や健康促進のために水泳やウォーキングなどの有酸素運動を毎日行う人も多いが、有酸素運動は毎日行わないほうがよいといわれているようだ。その主な理由として、筋肉の疲労が挙げられている。筋肉は運動で疲労してから完全に回復するまでに、およそ48時間から72時間かかるといわれている。筋肉に疲労が残った状態で運動をすると、ケガをしたり筋肉を痛めたりする恐れが高くなるだけでなく、運動の効率も悪化する傾向がある。
身体が負荷に慣れてしまう
また、有酸素運動を毎日続けると体が負荷に慣れるので、同じ運動を続けても脂肪燃焼の効果がさがってしまう。つまり、同じ有酸素運動を毎日続けると、はじめのうちは減量できたとしても痩せ続けることは難しいのだ。むしろ毎日運動すると体はエネルギー源として脂肪をため込もうとするため、かえって太りやすくなることもあるという。
有酸素運動を毎日続けるとエネルギーが不足するので、脂肪だけでなく筋肉が分解されてしまうこともある。筋肉が分解されると基礎代謝が低下するので、結果太りやすい体になってしまうのだ。
有酸素運動を毎日続けるとエネルギーが不足するので、脂肪だけでなく筋肉が分解されてしまうこともある。筋肉が分解されると基礎代謝が低下するので、結果太りやすい体になってしまうのだ。
2. 有酸素運動は1日おきにするのがいい?
では有酸素運動をどのくらいの頻度で行うのがよいのだろうか。筋肉を回復させながら運動するには、1日おきか2日おきに運動するのが適切だといわれている。ただし、1日おきに運動する場合もオーバーワークにならないよう注意が必要だ。水泳やジョギング、ウォーキングをしていると、つい熱が入って呼吸に意識が向かなくなり、無酸素運動になってしまうことがある。すると脂肪燃焼効果が期待できないだけでなく、激しい運動を続けることになるので体が慢性的な疲労に陥りやすい。
1回あたりの運動時間もポイント
また、有酸素運動を行い続ける時間にも注目したい。軽度の運動であっても、長く続けると乳酸が蓄積して筋肉が疲労してしまうからだ。有酸素運動は20分ほど続けると脂肪燃焼の効果が高まるといわれているので、1回あたりの運動の時間は20~30分程度にとどめておくとよいだろう。
小分けに運動しても効果アリ
有酸素運動を連続して行うのではなく、何度かに分けて行うのもおすすめだ。例えば、1日のうちに10分の運動を3回行ったとしても、脂肪燃焼効果は持続するといわれている。まとまった時間がとれない、有酸素運動を長く続ける体力がないという方は、ぜひ数回に分けて試してみてほしい。
有酸素運動は1日おき、もしくは2日おきに20~30分の時間を目安に行うとよいだろう。
有酸素運動は1日おき、もしくは2日おきに20~30分の時間を目安に行うとよいだろう。
3. 有酸素運動を毎日するなら筋トレと組み合わせて
有酸素運動を毎日続けたい場合は、軽めの運動とするのがおすすめ。脂肪燃焼効果がさがるため、思うように減量できないかもしれないが、筋肉への負担は少なくてすむはずだ。
また、筋トレと組み合わせるのもよいだろう。筋トレによって筋力がつくことで筋肉が分解されにくくなるからだ。また、筋トレによって筋肉量が増えると基礎代謝がアップすれば、それだけ痩せやすい体質になることも期待できる。
また、筋トレと組み合わせるのもよいだろう。筋トレによって筋力がつくことで筋肉が分解されにくくなるからだ。また、筋トレによって筋肉量が増えると基礎代謝がアップすれば、それだけ痩せやすい体質になることも期待できる。
結論
筋肉の疲労を回復させて運動の効率をあげるためにも、有酸素運動は1日か2日おきに行うのがおすすめだ。毎日続けたい場合は、軽めの運動にするか筋トレを組み合わせて行うのがよいだろう。ぜひ効率よく有酸素運動に取り組んで、健康な体作りを目指してほしい。