目次
- 1. シャンプーが泡立たない原因
- 2. シャンプーが泡立たないことと「髪質」の関係
- 3. シャンプーが泡立たないまま髪を洗うのはNG?
- 4. シャンプーが泡立たないときの対処方法
- 5. 二度洗いしたほうがよい?
- 6. シャンプーが泡立たないときはまず原因究明を
- 皮脂やスタイリング剤などの汚れをしっかり落とせる
- 毛穴の詰まりや頭皮のにおいの解消・軽減につながる など
- しっかり流さないとシャンプーを洗い残すことがある
- 皮脂を落としすぎてしまい、頭皮が乾燥することがある
- 刺激の強いシャンプーの場合、頭皮トラブルにつながる場合がある など
1. シャンプーが泡立たない原因

シャンプーが泡立たないときに考えられる原因を挙げていこう。
頭皮の汚れや毛穴の詰まりがひどい
たとえば暑い日にキャップをかぶり、汗をたっぷりかいたという日などは、頭皮に汚れが溜まっていたり毛穴に皮脂が詰まっていたりすることがある。こんなときはシャンプーが泡立ちにくくなる。
数日お風呂に入っていなかった
体調不良などさまざまな理由で数日お風呂に入れないことがある。そんな日でもヒトは汗をかく。汚れが蓄積された結果、シャンプーが泡立たなくなってしまっていることが考えられる。
スタイリング剤を多めにつけている
ジェルやワックス、ポマードやスーパーハードスプレーなど、スタイリング剤を多めに使ってガッチリ固めている場合などは、シャンプーの泡立ちが鈍ることがある。
シャンプーやお湯の量が少ない
そもそもシャンプーの使用量やお湯の量が少ない場合、当然ながら泡立ちも少なくなる。
泡立ちにくいシャンプーを使っている
シャンプーの中には、もともと泡立ちにくいものもある。代表的なのがノンシリコンシャンプーだ。界面活性剤が含まれていないため、含まれているシャンプーと比べると泡立たない(少ない)と感じるだろう。
予洗いが足りていない
シャンプーする前にお湯で髪を濡らすのが基本だが、その際、お湯だけでもしっかり洗えば汚れの8割は落とせるといわれている。この予洗いが不十分だと皮脂の汚れや油分などが多く残り、シャンプーが泡立たない場合がある。
2. シャンプーが泡立たないことと「髪質」の関係

シャンプーが泡立たないと感じる原因の多くは汚れやシャンプーの成分といったところにあるが、実は髪質に起因することもある。
髪がダメージを受けていると泡立たないことがある
紫外線などでダメージを受けた髪はキューティクルが剥がれ、水分などが髪に吸収されやすい状態となっている。シャンプーに対するお湯(水)の量が不足するなどし泡立たないことがある。
硬い髪質の場合もシャンプーが泡立たないことがある
髪質が硬いと水分が浸透しにくい(お湯を弾きやすい)。シャンプーとお湯がうまく交わらずに泡立ちにくくなる場合がある。
3. シャンプーが泡立たないまま髪を洗うのはNG?

シャンプーが泡立たなくてもとくに気にせず頭を洗ってしまう、という方は少々注意が必要かもしれない。シャンプーにおける「泡立ち」は大切な意味を持つからだ。
シャンプーの「泡」の役割
シャンプーの泡には、汚れに密着して包み込み、シャワーと一緒に洗い流す働きがある。指では入り込めない毛穴にも侵入し、深いところの汚れも取り除いてくれる。また指と髪の摩擦を軽減し、髪が受けるダメージを軽減するという役割も果たす。シャンプーが泡立たない状態のまま使い続けることで、汚れが残ったり髪がダメージを受けたりするおそれがあるというわけだ。
4. シャンプーが泡立たないときの対処方法

上述のように、シャンプーの泡には大切な役割がある。「泡立たない」と感じたときにできる対策をいくつか紹介するので試してみてほしい。
シャンプー前にブラッシングをする
髪が長めの方はとくに、シャンプー前にブラッシングをしてみよう。頭皮の汚れがある程度落ちたり髪の絡まりが解消されたりして、シャンプーの成分が全体に行き届きやすくなる(つまり泡立ちやすくなる)。
入念に予洗いをする
予洗いは非常に大切だ。とくに汗を多くかいた日やスタイリング剤を多めに使っている日などは、いつもより入念に予洗いをしよう。髪の長さにもよるが、3分ほどお湯だけで予洗いすれば、8割程度の汚れが落とせる。シャンプーの使用量を抑えることにもつながるだろう。
シャンプーを変えるという手も
泡立ちのよさを売りとしているシャンプーに変えてみる、という手もある。ただしノンシリコンシャンプーをお使いの方は、何らかの目的があってそれを選んでいるということもあるだろう。あくまで得たい効果や目的がきちんと得られれば、という前提ではあるがシャンプーを変えるということも検討してみよう。
5. 二度洗いしたほうがよい?

シャンプーが泡立たないとき、髪や頭皮が汚れていると思って二度洗いする方もいるだろう。たしかに二度洗いにはメリットがあるが、いくつかデメリットも存在するため正しく把握しておくことが大切だ。
二度洗いのメリット
二度洗いのデメリット
二度洗いのデメリットを回避するには?
このように二度洗いにはメリットとデメリットがある。とはいえ推奨する美容師も多いなど、二度洗いはどちらかというと肯定的に受け止められていることが多い。デメリットを回避するには「十分すすぐ」「ゴシゴシ洗いすぎない」「頭皮にやさしいシャンプーを使う」といった対策を講じよう。とくにすすぎは、シャンプーの2〜3倍ほど時間をかけるとよいといわれている。シャンプーをつけて1分洗ったら、2〜3分すすぐといった具合だ。
6. シャンプーが泡立たないときはまず原因究明を

お伝えしてきたように、シャンプーが泡立たないというときは何かしらの原因がある。ノンシリコンシャンプーをお使いの場合はそういう成分なので仕方がないが、それ以外の汚れであったり予洗い不足であったり、髪のダメージであったりといった原因は対策可能だ。さまざまな理由が考えられるため、まずは原因を突き止めることを優先しよう。
結論
シャンプーが泡立たない原因を知ることで正しい対処につなげていこう。泡には大切な役割があるため「どうせ大丈夫だろう」で洗い続けるのはNGだ。頭皮や髪の健康を守る毎日のシャンプーだからこそ「どうも泡立ちにくい」といった少しの変化にも敏感でありたい。