1. 男性におすすめの寝癖の直し方
どんなに頑固な寝癖でも、髪の性質を知っていればそこまで時間をかけずに直すことが出来る。基本的に髪の毛は、水に濡れてから乾くまでの時間に形が定着するものである。ここでは、寝癖のメカニズムや男性におすすめの直し方を紹介する。
寝癖ができる原因を知ろう
髪の主成分であるケラチンタンパクは4種の分子結合で繋がっており、そのうちの1つである水素結合は、水に濡れると簡単に結合が切れてしまう。これによって、水に濡れた髪が変形しやすい状態になるのだ。髪が乾くとふたたび水素結合が起こり、髪の形が固定される仕組みとなっている。
入浴後、髪が生乾きのまま寝ると枕跡がついたり、寝返りの寝癖がついたりするのはこの仕組みが原因である。また、雨や湿気が多い日も髪の毛が水分を吸うので、髪が短い男性は癖がついたりハネたりしやすくなるのだ。
入浴後、髪が生乾きのまま寝ると枕跡がついたり、寝返りの寝癖がついたりするのはこの仕組みが原因である。また、雨や湿気が多い日も髪の毛が水分を吸うので、髪が短い男性は癖がついたりハネたりしやすくなるのだ。
基本的な寝癖の直し方
男性におすすめの寝癖の直し方を紹介しよう。用意する道具は、水または寝ぐせ直しのスタイリング剤とドライヤーだ。
髪の根元をしっかりと湿らせる
髪の水素結合を切るために、まずは髪の毛をしっかりと湿らせよう。髪に水分が浸透するように根本からスプレーボトルで水を吹きかけ、内側からブラシでゆっくりととかそう。水の代わりに、髪への浸透率が高いスタイリング剤を使ってもいい。
後ろから前へかけてドライヤーをあてる
髪を湿らせたらドライヤーで乾かしていこう。ドライヤーの風が頭の後ろから前へ向かうように乾かすのがポイントだ。ロングヘアの人は、後頭部から前に向かって、指で髪をすくうようにして乾かすと根本まで風が届きやすくなる。
半乾きだと癖の原因になってしまうので、乾かした後は入念にチェックしよう。また、同じ箇所にドライヤーを当て続けると髪の負担となってしまうので注意しよう。
半乾きだと癖の原因になってしまうので、乾かした後は入念にチェックしよう。また、同じ箇所にドライヤーを当て続けると髪の負担となってしまうので注意しよう。
仕上げ
髪がある程度乾いたらドライヤーを温風から冷風に切り替えて、髪の熱を冷ましていこう。温風で温まった髪は、冷めていく段階で空気中の水分を取り込んでしまうので、仕上げに冷風をあてることでキレイな形をキープしやすくなる。
2. ロングヘアの寝癖は蒸しタオルで時短!
ロングヘアの場合、髪を湿らせるだけでも時間がかかってしまい、使う水の量も増えてポタポタと水滴が落ちてくるのも厄介だ。ロングヘアの場合は水を使わず、蒸しタオルを活用して上手に時短しよう。
蒸しタオルを使った寝癖の直し方
大きめのフェイスタオルを水で濡らし、軽く絞ったらポリ袋に入れて電子レンジで1分ほど温める。出来上がった蒸しタオルを生え際から髪にあて、癖を伸ばすようにブラッシングしよう。蒸しタオルなら水滴が落ちる心配もなく、均一に根元を濡らすことができる。蒸しタオルをあてている間に食事や歯磨きをすることもできるので、朝の時間を有効的に活用できるだろう。
3. 電車内でもOK!水無しで寝癖を直す方法
水無しで寝癖を直したい場合、寝癖用のスタイリング剤を使うことをオススメする。寝癖用のスタイリング剤は、水の代わりに頑固なハネやうねりを解消してくれる便利なアイテムで、頑固な寝癖にスプレーするだけで、ドライヤーや水無しの状況でも寝癖を直すことができる。スタイリング剤の選び方や使い方をチェックしてみよう。
スタイリング剤の選び方
寝癖直しのスタイリング剤には寝癖直しを抑える成分の他、髪のダメージ補修や保湿成分を配合しているものがある。自分の髪のクセや特徴に合わせて選ぶようにしよう。髪の毛が細い人はサラサラタイプ、髪の毛が太い人はしっとりタイプでボリュームを抑えるとよい。また、清潔感のある香りのアイテムを選べば、きちんとヘアケアをしていることをオシャレにアピールできるだろう。
寝癖ウォーターの使い方
寝癖直しのスタイリング剤は、商品によって多少使い方が異なる。しかし、寝癖直しの手順は水と同じなので、髪の毛の表面に吹きかけただけでは効果が得られない。髪の内側がしっとりするくらい吹きかけたら、手ぐしや目が粗いコームで整えよう。寝癖が目立たなくなったのを確認できたら、好みのスタイルに整えよう。オイルの多いワックスに比べて、寝癖直しのスタイリング剤はべたつきが少ない商品といえる。寝癖直しからスタイリングまで、1本でカバーできるのは嬉しい限りだ。
結論
寝る前にしっかりと髪を乾かし、ブラシで髪の毛の絡まりをといておくだけで、翌日の寝癖防止につなげることができる。また、寝癖直しのスタイリング剤には、UVカット効果や消臭効果付きのものもあるので、身だしなみをいつでも整えられるようにストックしておくと便利だろう。もう寝癖に悩まないよう、寝る前のブローの仕方や寝癖の直し方を見直してみてほしい。