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靴や衣類を水や汚れから守る、防水スプレーの効果的な使い方とは?

靴や衣類を水や汚れから守る、防水スプレーの効果的な使い方とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年8月 6日

防水スプレーには水を弾くだけでなく、水や油などの汚れから守る効果もあることをご存知だろうか。スプレーをしておくだけで、大切な服や靴、かばんを汚れから守ってくれる優れものなのだ。そこで今回は、防水スプレーの基本情報と効果的な使い方について解説をするので参考にしてみてほしい。

  

1. 防水スプレーの基礎知識

市販品のスプレーには防水と撥水タイプがあるが、その違いについて解説していこう。さらに防水スプレーの効果的な使い方などもあわせて紹介する。

防水と撥水の違い

防水加工とは、生地の表面や裏面にゴムや合成樹脂をコーティングするなどして、水を通さないようにすることである。繊維の間もしっかりと塞ぐので、通気性が悪く蒸れやすい。ゴム製の合羽やレインコート、長靴、傘、防水ケースなどは生地そのものが水を通さないものでできている。

撥水加工は、シリコンやフッ素樹脂を素材の表面に付着させたもので、樹脂に触れた水は球状になって転がり、衣類への浸透を防ぐ。繊維同士の隙間を塞がないので、通気性がよく蒸れにくい。

市販の防水スプレーの多くは、シリコンやフッ素樹脂で作られた撥水剤が主要成分なので、正しくは撥水スプレーだ。ただし、一般的には防水スプレーとして認知されているので、本記事でも防水として扱うこととする。

防水スプレーのシリコンとフッ素の特徴

シリコン
シリコンは繊維全体の表面を膜で覆うので撥水性が高いが、繊維の隙間の表面にも膜を張るので、通気性はあまりよくない。シリコン系のスプレーは、レインコート、傘、マリンスポーツのウェアなどに適している。

フッ素系
フッ素の成分は細かい繊維の表面に付着するが、隙間を塞がず通気性がよいため、衣類や皮革製品などに適している。一般的な防水(撥水)スプレーにはフッ素系が配合されていることが多い。さらに水と油をはじくため、飲食物や泥などの防汚効果もある。

2. 防水スプレーの使い方と頻度

靴や服の汚れを落とす

汚れたままの状態で防水スプレーをかけると、撥水剤が付きにくくなり効果が長持ちしない。そのため、洗濯やお手入れ後のきれいな状態にしてからスプレーをかけるか、購入直後に行うのがおすすめだ。

シミや変色がおきないかテストする

目立たない場所にスプレーして、シミや変色がおきないかテストしよう。スプレーを吸い込むと気分が悪くなる場合もあるので、車内や閉め切った部屋の中は避けて、風通しのよい場所で行いたい。

対象物から離れてスプレーする

対象物から15㎝以上離れたところから、全体にまんべんなくスプレーする。手でさわってしっとりしている、湿っていると感じるぐらいがちょうどいい目安だ。また、2~3回に分けてスプレーするとムラになりにくい。

完全に乾くまで待つ

スプレー直後の撥水剤は繊維にしっかり定着していないので、すぐに着用・使用するのは避けたい。乾燥前の状態で濡れたりすると、撥水効果が薄れてしまうのだ。そのため、外出直前にスプレーするのは避けたほうがよいだろう。乾かす時間に関しては、各メーカー指定の時間を守ることをおすすめする。

防水スプレーの頻度

防水スプレーは使用して洗濯することで効果が減少するので、その都度スプレーしておきたい。また摩擦に弱いため、着用のたびに効果が落ちることを認識しておこう。靴や鞄などの皮革製品は1~2か月に1回の目安でスプレーすることをおすすめする。

3. 防水スプレーの機能を上げるおすすめの使い方

噴射時間

数秒程度の噴射では十分な撥水効果は期待できない。たとえばスラックスは70秒程度、コートは100秒程度、スキーウェアは120秒程度が目安となるが、各メーカーで異なる場合があるので確認しておいたほうがよいだろう。

雨・雪対策

衣類の外側と裾の内側に防水スプレーをすれば、多少の雨雪でも撥水効果は期待できる。さらに、スプレーをしてよく乾燥させた後に再度スプレーすると撥水効果は倍増する。

変色を避けるために、用途によって使い分ける

市販の防水スプレーは、衣類・布、皮革製品、金属などの素材別で溶剤が異なっているので注意が必要だ。たとえばアルコール系の溶剤が含まれる衣類・布用スプレーを革靴にかけると、染料や仕上げ剤と反応して変色してしまう。

そのため、使用する際は必ず専用の防水スプレーを選んでほしい。また、毛皮、人工皮革、絹、和服、ビニールやポリウレタンなどの加工品、白色のバッグ・靴などは、防水スプレー厳禁である。

100均の防水スプレーの効果は?

100円均一の防水スプレーは綿やナイロン製品などに使えるが、事前に目立たない場所にスプレーして、シミや変色がおきないかテストしてから使用しよう。一般的な防水スプレーと同じように本革、合成皮革、毛皮、絹などには使えないので注意が必要だ。

おすすめの防水スプレー

ある大手メーカーでは、スプレーして約1分で防水効果を発揮する商品を販売している。乾かす時間を短縮できるため、急いでいる時におすすめだ。また、シミになりやすいスウェード製品にも使える防水スプレーもある。

結論

市販の防水スプレーは、撥水と防汚効果を兼ね備えており、雨や汚れから衣類や靴、鞄などを守ってくれる。また、衣類用や皮革用、金属用など素材ごとに種類があるので、それぞれ揃えておくのもよいだろう。子どもの上履きや布製のバックにスプレーしておけば、汚れがつきにくくなる。さらに、日傘やアウトドア用品にも使用できるので、家庭に常備しておきたいものである。
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  • 公開日:

    2019年8月 3日

  • 更新日:

    2021年8月 6日

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