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浴室のガラス越しに見えるシャンプーなどのボトルとシャワーの写真

シャンプーにも使用期限がある!古いシャンプーを使うリスクとは?

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年12月24日

シャンプーにも使用期限がある。本稿では普通のシャンプーと無添加系シャンプーの使用期限の目安について、未開封と開封後に分けて解説する。使用期限を過ぎたシャンプーを使うリスクや、ボトルに使用期限の記載がない理由、正しい保管および収納方法などにも触れているので、ぜひそちらも参考にしていただきたい。

  

1. シャンプーの使用期限

黒いボトルに入ったシャンプーなどのイメージ写真
さっそく、シャンプーの使用期限について見てみよう。なお以下は一般的に考えられている使用期限の目安だ。使用方法や保管している環境などによって状態が変化することもあるため、前後する場合がある。「使わないほうがよいと思われる状態」も後述しているので、あわせて参考にしていただきたい。

普通のシャンプーの使用期限

【開封前】

一般的には製造から3年が目安となる。ただしボトルに使用期限が記載されていれば、そちらにしたがってほしい。

【開封後】

半年〜1年を目安に使い切るのが望ましいとされている。

無添加、オーガニック系のシャンプーの使用期限

【開封前】

防腐剤が含まれていない場合、1年〜1年半、どんなに長くても2年を目安に使い切るようにしよう。もちろん、普通のシャンプーと同じくボトルなどに使用期限が書かれている場合は、そちらにしたがっていただきたい。

【開封後】

通常使用の範囲内でできる限り早く、長くても半年程度で使い切るのが望ましいであろう。

サンプル、試供品のシャンプーの使用期限

【開封前】

使用期限の記載がないものについては3年が目安になる。ただし包装が簡易的、かつすぐに試してもらうことを目的としているため、可能であれば数カ月以内に使い切ることが望ましい。やはり使用期限が書かれている場合はそちらにしたがうことだ。

【開封後】

容量は1〜数回分程度というのがほとんどなので、通常使用の範囲内でできる限り早く使い切ろう。

コンディショナーやトリートメントにも使用期限がある?

【開封前】

基本的には普通のシャンプーなどと同じ捉え方でよい。使用期限が書かれているものはそれにしたがい、書かれていないものは3年を目安に使い切ろう。

【開封後】

半年〜1年程度を目安に使い切るようにするとよいだろう。

2. シャンプーのボトルに使用期限が載っていない理由は?

シャンプーのボトルのイメージ写真
ところで、ボトルなどに使用期限が記載されていないシャンプーも意外と多い。上述のように使用期限の目安はあるのに、なぜ記載がないのだろうか?

薬機法(旧・薬事法)が関わっている

シャンプーの使用期限を掲載しなければならない、あるいは掲載しなくてよいという基準は、薬機法(旧・薬事法)によるものだ。

【使用期限を記載しなくてよい条件とは?】

「正しい保存方法をすれば、製造から3年以上経過しても品質が安定している」というシャンプーは、薬機法(旧・薬事法)により使用期限の記載をしなくてもよいことになっている。したがって、お使いのシャンプーのボトルに使用期限がなければ、3年は使用できると考えてよい。
とはいえ後述の通りシャンプーも劣化するため、できれば速やかに使い切ることが望ましいであろう。

3. 使用期限3年以上のシャンプーでも早めに使い切ったほうがよい理由

シャンプーやトリートメントなどのボトルのイメージ写真
お伝えしたように、シャンプーのボトルに使用期限が記載されていない場合、3年は使えると捉えられる。だがいくら「有効性や安全面が変わらず、使用しても問題ない」とはいえ、使用場所および保管場所の環境によっては品質を保てていないことも考えられる。

空気に触れて「劣化」するおそれがある

シャンプーのボトル内は真空ではないため、空気に触れることで品質が低下することがある。開封後であればなおさらだ。浴室という多湿な環境下で保管する影響もゼロとはいえないかもしれない。3年は持つと考えられるが、その間、少なからず劣化はしていくものと思っておこう。

雑菌が繁殖するおそれがある

詰め替えた場合などはとくに、内部で雑菌が繁殖したり、場合によってはカビが生えたりといったリスクもゼロではない。もちろん詰め替えなくても、開封すればノズル部分から雑菌が混入することは大いに考えられる。

4. 使用期限を過ぎたシャンプーを使い続けるリスクとは?

シャンプーで頭を洗う男性の写真
仮に、使用期限とされる3年などを過ぎてしまったシャンプーを使用した場合、髪や頭皮にはどういった影響が出るのだろうか?

フケ、かゆみなどの異常をきたすリスクがゼロではない

どの程度まで劣化しているかによるため、一概にこうであるとは言い切れない。だが内部で雑菌が繁殖していたり、品質が著しく低下していたりした場合、フケやかゆみ、頭皮の赤みや発疹といった症状が出るリスクがゼロではないと思っておこう。

5. 使用しないほうがよいシャンプーの状態とは?

ほどよい粘り気があるシャンプーまたはトリートメントなどのイメージ写真
ボトルに使用期限が記載されていないシャンプーを未開封のまま収納・保管していた場合、いつ購入したものなのか分からなくなってしまうことがある。使用できるかどうかは、次のような基準で判断するとよいだろう。

香りが明らかにおかしい場合は使用しない

未開封、開封後に関わらず香りがどうもおかしいと感じる場合、雑菌やカビなどの影響によるものかもしれない。残念だが髪や頭皮のトラブルを防ぐという意味でも、使用しないほうがよいだろう。

見た目が明らかにおかしい場合は使用しない

異様にドロッとしている、分離しているなど見た目が明らかにおかしい場合も、仮に使えたとしても髪や頭皮への影響が心配だ。できれば使用しないほうがよいだろう。

6. シャンプーの使用期限を無駄に縮めないための保管方法と収納方法

棚に収納されているシャンプーなどのボトルの写真
シャンプーは保管場所あるいは収納場所などの環境によって劣化が早まることがある。無駄に縮めてしまわないよう、次のようなポイントを押さえて保管または収納しよう。

未開封のシャンプーを収納する際のポイント

未開封のシャンプーは直射日光が当たらない場所および、高温多湿にならない場所に収納しよう。浴室に置いておくことも極力控えたほうがよい。ノズル部分からホコリや雑菌などが入り込むリスクを減らすため、箱や袋に入れておくといったこともおすすめだ。

開封後のシャンプーを保管する際のポイント

開封後のシャンプーは浴室に置いておく方がほとんどであろう。もちろん使用期限に関わらず速やかに使い切れるのであればOKだ。だが浴室は高温多湿になりやすく、かつ雑菌も繁殖しやすい環境だ。
理想としては、少し手間だが普段は洗面所に置いて、入浴の際に使う分だけ取り分けるといった工夫をするとシャンプーの品質を保持しやすいだろう。あるいは入浴する際に浴室に持ち込み、あがるときに一緒に洗面所へ持ち出すといったことでもよい。

シャンプーを詰め替える際もひと工夫を

シャンプーを詰め替える際、そのままだと空気に触れやすいうえ雑菌も混入しやすい。詰め替えて使い続けるほどそうしたリスクが高まるし、カビが発生してもおかしくない。
シャンプーを詰め替えるといえば、次回の入浴前のタイミングではないだろうか?つまり前日の夜には「シャンプーがなくなるから明日詰め替えてからお風呂に入ろう」といった流れになるはずだ。
それであれば、前日のシャンプーが切れた状態でボトルを洗っておき、翌日入浴するまで十分乾かしておくといったことで少しでも雑菌やカビなどのリスクを低減させよう。

7. シャンプーにも使用期限がある!できる限り速やかに使い切ろう

シャワーで頭を流す男性の後ろ姿の写真
お伝えしてきたように、シャンプーにも使用期限がある。ただしボトルなどに明確に記載されている場合と、そうでない場合がある。前者は分かりやすいが、問題は後者である。一応「3年以上品質が安定している」という基準はあるが、保管方法などによっては劣化が早まることも考えられる。
本稿でもお伝えしてきたように、シャンプーは使用期限に関わらず、(通常使用の範囲内で)速やかに使い切ることが望ましい。同時に保管場所や収納場所などにも気をつけて、無駄に劣化を早めないような使い方も心がけよう。
においがおかしい、見た目(状態)がおかしいといったシャンプーは、残念だが髪や頭皮トラブルを防ぐためにも使用しないほうがよいだろう。

結論

シャンプーの使用期限は種類(材料)などで異なほか、未開封か開封後かでも使用期限の目安が変わってくる。ボトルに使用期限が記載されていない場合は、その時期をどこかに書き記しておくなどすると分かりやすいはずだ。髪と頭皮の健康を守るためにも、シャンプーは使用期限に関わらず速やかに使い切ろう。
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  • 公開日:

    2019年8月 7日

  • 更新日:

    2021年12月24日

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