1. 浴衣のサイズの選び方

自分に合うサイズの浴衣を手に入れるにはオーダーメイドが最適だが、値段が高いため浴衣初心者にはあまりおすすめできない。既製品であれば気軽に購入することができ、最近ではインターネット通販でも入手することができる。通販は試着せずに購入するケースが多いため、サイズ選びには慎重になりたいものだ。
浴衣のサイズの選び方は身長別
浴衣の既製品は、サイズ分けがシンプルだ。S・M・L・フリーサイズと、洋服と同じように分けられている。しかし「自分は普段Mサイズを着ているから浴衣もMだ」という選び方では、思ったよりもサイズが大きい場合がある。浴衣と洋服ではサイズの基準と選び方が異なるのだ。浴衣は身丈をもとにサイズが設定されている。
Sサイズの身丈...152㎝
身長が145〜155㎝程度の人に適している。145㎝以下の場合は、子ども用の浴衣を選んでもよい。子どもの浴衣のサイズは150が最も大きく、身丈は150㎝ある。
Mサイズの身丈...165㎝
身長が155〜165㎝程度の人に適している。
Lサイズの身丈...170㎝
身長が165〜172㎝程度の人に適している。
フリーサイズの身丈...165㎝
身長が155〜170㎝程度の人に適している。着たときに余分な長さや幅を調整できるので、幅広く対応できる。
選び方の目安として身丈が自分の身長と大体同じ程度が理想だが、プラス10㎝ほど長いものでも許容範囲だ。
選び方の目安として身丈が自分の身長と大体同じ程度が理想だが、プラス10㎝ほど長いものでも許容範囲だ。
2. 太め体型の人は浴衣を身丈で選んでもいいの?

浴衣は身丈と身長を参考に選ぶが、体型が太い人も同じように選んでもよいのだろうか。浴衣は洋服と異なり、かなりゆったりとした作りになっているので、胴回りやお尻が太くても身丈で選ぶことは可能だ。
Sサイズはヒップが90㎝くらいまで対応できると考えていい。MサイズとLサイズはヒップ94㎝程度までOKだ。浴衣のヒップ部分が窮屈な場合、前をちゃんと合わせられずにはだけたり、着崩れたりする可能性がある。
Sサイズはヒップが90㎝くらいまで対応できると考えていい。MサイズとLサイズはヒップ94㎝程度までOKだ。浴衣のヒップ部分が窮屈な場合、前をちゃんと合わせられずにはだけたり、着崩れたりする可能性がある。
トールサイズ・2L・3L・4Lの浴衣もある
太め体型の人でもゆとりを持って着られるよう、大きなサイズがある。いずれも、ヒップを基準にサイズを決めるのがポイントだ。もしこれらの既製品でもうまく着られない場合は、オーダーメイドで仕立ててもらう方が安心して着ていられるだろう。
太め体型の人は浴衣の模様も重視しよう
ちょうど合うサイズの浴衣を見つけたら、その柄が体型を誇張しないかも考えてみよう。たとえば、大輪の花がデザインされている浴衣を着ると、体の膨らみに合わせて花も大きくなってしまう。おすすめはストライプや、縦方向に模様が流れるデザインの浴衣だ。体型をうまくカバーしてくれる。また、淡い色よりもキリッとした色を選ぶと、引き締め効果で太め体型を目立たなくさせることが可能だ。
3. 浴衣のサイズ直しはできる?

体型が変わってしまって去年まで着ていた浴衣が今年は着られない、新品で購入してみたけれどもサイズ選びに失敗したので着られない。こういった場合に浴衣のサイズ直しはできるのか気になるところだ。
サイズ直しはできる
浴衣のサイズ直しは可能だが、個人でやるのは難しいだろう。金額はかかるが、プロにやってもらうのが望ましい。たとえば、おはしょりを作っても裾が長くてバランスがおかしくなってしまう場合は、裾カットで調整してもらうとよい。全体的に大きく直しが必要な場合は、縫い込みをほどいて直す必要がある。部分的な直しでは対応できない場合は、糸を全てほどいて最初から仕立て直す方法もある。
形見や思い出の着物を浴衣にお直し
浴衣の直しが必要なケースは、自分が着られなくなったときだけではない。家族から受け継いだ浴衣や着物を自分の体型に似合うようにしたいときや、自分が着ていた浴衣を子ども用に仕立て直したい場合もプロに直しを依頼しよう。
浴衣直しの注意点
浴衣の生地の種類によっては、直しができないことがある。また種類によって金額に差が生じたりする。夏前などの繁忙期には直しを希望する人が増えるため、完成するまで予想以上に日数がかかる可能性がある。
結論
浴衣は、自分の身長+10㎝までの間の身丈でサイズを選ぶとちょうどよい。体型が太めの人でも、浴衣はゆとりがあるため安心して着ることができるだろう。さまざまな模様や色の浴衣が流通しており、選ぶのも楽しい。ぜひ気に入った浴衣を見つけて夏を楽しもう。