1. 朝の歯磨きタイミング
毎日のルーティンに欠かせない歯磨き。子どもの頃からの習慣でなんとなく惰性で磨いてはいないだろうか。歯磨きの目的は歯の汚れや虫歯、口臭を防ぐことだが、身体全体の健康にも直結している。歯周病など慢性的な炎症があることで、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞につながる可能性が明らかになっている。効果的な歯磨きで虫歯や歯周病を防ぐためには、歯磨きに適したタイミングを知ることも必要だ。
朝の歯磨きはいつがベスト?
朝の歯磨きタイムは、朝起きてすぐと、朝食後にわかれるだろう。虫歯や歯周病の原因になる細菌は、唾液にも影響を受ける。就寝中は唾液の分泌が少なくなるため、朝起きた時の口腔内にはもっとも細菌が多く、毒素がたまっている状態だ。そのまま水を飲んだり朝食をとったりすると、口の中で増殖した細菌ごと飲み込んでしまっていることになる。想像するとなんとも恐ろしい状態だ。
細菌の除去を考えると朝食後ではなく、朝起きてすぐ歯磨きをするのがベスト。朝食後にも歯磨きができれば理想だが、朝はみんな忙しいことが多い。そこで、朝起きたらまずはうがいをして細菌を洗い流し、朝食後に歯磨きをするという方法もある。もちろん、余裕がある人は朝起きてすぐと朝食後に歯磨きをしよう。
細菌の除去を考えると朝食後ではなく、朝起きてすぐ歯磨きをするのがベスト。朝食後にも歯磨きができれば理想だが、朝はみんな忙しいことが多い。そこで、朝起きたらまずはうがいをして細菌を洗い流し、朝食後に歯磨きをするという方法もある。もちろん、余裕がある人は朝起きてすぐと朝食後に歯磨きをしよう。
2. 昼の歯磨きタイミング
昼の歯磨きは、なかなか理想どおりにできないかもしれない。というのも、最近の研究では「歯磨きのタイミングは食後30分たってからがベスト」と言われている。働いていると休憩時間に余裕がないことが多いだろう。
食後30分たってからが推奨される理由
食後すぐは口の中が酸性に傾いており、エナメル質が溶け出しやすい環境になっている。そのため、歯磨きの摩擦で歯のエナメル質を傷つけてしまう可能性がある。食後から30分程度たつと、口の中が中性に安定するため、歯磨きのタイミングとして適しているのが理由だ。
これは昼だけではなく、朝昼夜に共通する歯磨きのベストタイミングなのだが、昼間は食事や休憩の時間が限られている場合が多い。時間がない場合はすぐ磨いたり、うがいをしたりといった対処でもかまわない。
これは昼だけではなく、朝昼夜に共通する歯磨きのベストタイミングなのだが、昼間は食事や休憩の時間が限られている場合が多い。時間がない場合はすぐ磨いたり、うがいをしたりといった対処でもかまわない。
3. 夜の歯磨きタイミング
夜の歯磨きは、1日のうちで一番重要だ。朝の歯磨きでも述べたように、就寝中は唾液の分泌量が少なくなる。寝ている間に口の中では細菌が繁殖しやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクも高まってしまう。そのため、夜寝る前には歯垢や食べかすを残さないよう、丁寧な歯磨きが必要なのだ。歯ブラシだけでなく、舌ブラシやデンタルフロスなどできちんと歯垢を落とすことをこころがけよう。
一方で、寝る直前に歯磨きをすると、眠気で雑になったり逆に目が覚めてしまったりすることもある。丁寧に歯磨きをしてぐっすりと眠るには、寝る直前よりも余裕をもって歯磨きをする方がよさそうだ。
一方で、寝る直前に歯磨きをすると、眠気で雑になったり逆に目が覚めてしまったりすることもある。丁寧に歯磨きをしてぐっすりと眠るには、寝る直前よりも余裕をもって歯磨きをする方がよさそうだ。
結論
「歯磨きは食後3分以内に3分間、1日3回歯を磨く」もあながち間違いではないが、現在ではエナメル質を傷つける可能性から、できれば食後30分がおすすめのようだ。中でも、朝食後よりも起床後すぐの歯磨きの必要性は、ぜひ知っておきたい。口の中だけでなく、内臓にも影響がでる歯の健康は大変重要だ。朝と夜の2回だけでも、ベストなタイミングでの歯磨きをこころがけたい。