1. 代表的な髭デザインの種類

髭のデザインは奥が深く、種類も豊富だ。どのパーツに髭を残すかというだけではなく、髭の太さや濃さによってもデザインの種類が異なる。ここでは数種類ある髭デザインの中から、代表的なものをいくつか紹介しよう。
ショートボックス
もみあげあたりからフェイスラインに沿って生やした顎鬚と、口周りの髭を四角く囲んだスタイルを指す。顔をすっきり見せる効果が高いため、髭デザインの種類の中でも人気が高い。特に丸顔との相性が高く、輪郭をごまかしたい人にはぴったりだ。男らしい雰囲気を出すことができるだろう。
アンカー
イカリ型に剃られた顎鬚と唇の上の髭を組み合わせたスタイルで、髭を強調したくない人におすすめ。ビジネスシーンでも使えることが多く、大人の男性っぽさを演出することができる。ショートボックス同様、丸顔におすすめの髭スタイルだが、口周りをキリっとした印象に見せる効果もあるため、三角形の輪郭にもおすすめだ。
ゴーティ
ゴーティは顎鬚のみのスタイルで、アンカーよりも幅が太いイカリ型の髭になっているのが特徴だ。顎を長く見せる効果があり、シャープな印象を与えることができる。四角・ベース顔に適した髭デザインだが、顔全体に髭を生やしたくない人にもおすすめだ。
マトンチョップ
男臭さを一気に引き上げるマトンチョップは、もみあげと頬に生えた髭をメインとしたデザインだ。顎鬚は剃り、Wの形になるように唇の上の髭と繋げてつくる。髭が濃い人でなければできないデザインとなるため、ビジネスシーンにはあまり向いていない。顎部分がすっきりと見える効果があり、面長顔に相応しい髭の種類といえるだろう。
2. カミソリを使った髭の整え方

電動シェーバーや除毛クリームなどは、不要な部分の髭を処理することができるものの、髭のデザインには向いていない。唇周りや鼻の下など、細やかな部分のお手入れもするのであれば、やはりカミソリを使うのが一番便利だろう。ここではカミソリを使った髭の整え方を紹介する。
カミソリの他に準備しておくもの
- くし付き髭用はさみ(トリマーでもOK)
- シェービング剤
- アフターローション(化粧水や乳液でもOK)
手順
- 髭が伸びていると、カミソリを使ってもスムーズに剃ることができない。数日あけて髭を整える場合は、まずくし付き髭用はさみで髭をある程度カットしておくといいだろう。また、髭をデザインする際も、最初に髭の長さを整えておくと後々楽だ。
- カミソリを使う場合は髭を必ずやわらかくしておくことが必要だ。洗顔を行って髭についた汚れを取り除いたら、シェービング剤を塗って髭をやわらかくしよう。なお、シェービング剤は様々な種類の形状があるが、慣れていない人はカミソリを使った部分がわかるように泡タイプまたはクリームタイプを使うのがおすすめだ。
- カミソリを肌に当てて、力を入れずに髭を剃ろう。最初は肌に負担の少ない順剃り(髭の流れに従って剃ること)を行うといい。剃り残しがある場合は反対の手で肌をひっぱり、逆剃り(順剃りの逆)をするときれいに髭を処理することができる。
- 不要な髭を処理したら、左右髭の形が対照的になっているか確認しよう。剃り直しするところがなければ、再び顔を洗ってシェービング剤を洗い流してしまってOKだ。このとき、冷水を使って洗顔をすると、毛穴が閉じて肌をスベスベにすることができる。
- アフターローションで肌を落ち着かせれば完了だ。
3. テクニックが必要な場合は専門店で髭をデザインしよう

手先に自信がなく、髭のデザインが難しいという人は専門店を利用してみるのも一つの手だ。専門店でのシェービングにかかる料金はピンキリだが、平均すると3,000円前後で髭をデザインカットすることができる。とはいえ、毎回専門店に通っていてはコストが大幅にかかってしまうため、一度デザインをした後は、自分で髭を整えることをおすすめする。
結論
ワイルドで男らしい雰囲気を引き出してくれる髭だが、デザインをする際は濃さにも注意してほしい。髭は大体1~6mmぐらいの長さが許容範囲とされており、それ以上となるとだらしなく見えたり、汚らしいと思われたりすることが多い。中には海外で見かけるようなもじゃもじゃの髭に憧れている人もいるかもしれないが、まずは自分の輪郭や髭が伸びるスピードに合わせて髭をデザインしてみるといいだろう。