1. ビジネスシーンにおけるメンズ靴下のマナーは?

ビジネスシーンではスーツを着用することが多いが、スーツだけではなく、足元もしっかりマナーを守ってオシャレを楽しみたい。
黒・ネイビー・グレーが基本
ビジネスの場では、派手で目立つ色は好ましくなく、黒やネイビー、グレーの靴下を着用するのが基本だ。白はNGとなるため要注意。もともとは、欧州の戦闘訓練に参加しない男性の制服だったスーツだが、長いブーツから短い靴に変遷した流れの中で、靴下の色も次第にスーツの暗い色に合わせるようになった。そのため、今でも主張しすぎない目立たないダークカラーを選ぶのがルールとなっている。
靴下は、スーツの色に合わせる
靴下は、原則、靴ではないスーツの色に合わせて選ぶのがビジネスマンのマナーだ。スーツの色に合わせることで、全体の統一感がうまれ、足元まで意識が行き届いたトータルコーディネートとなる。
ブランドロゴはないものを選ぶのが無難である
柄についても、無地か目立たない物を選ぶのが基本である。ビジネスの場合は、ブランドロゴなどのワンポイントが見えると目立ってしまうので、避けるのがマナーとなっている。
肌が見えないロング丈
靴下の長さは、しゃがんだ時や座った時などに素肌が見えない、くるぶしよりも長いミドル丈やロング丈を選ぶようにする。ミドル丈の場合は、歩いているとずり落ちる可能性もあるため、ひざ下まである「ホーズ」という靴下もおすすめだ。
2. 結婚式での靴下のマナーは?

結婚式などのフォーマルな場に出席する場合、靴下選びにもマナーはあるのだろうか。
色は黒、ミドル丈の無地を選ぶ
結婚式では、黒の礼服やダークスーツを着る場合が多いので、靴下も黒が基本だ。白の靴下をゲストがはくのはNGである。ただし、白のタキシードの新郎、学生、子供が白い靴下をはくことに関しては問題ない。また、柄も無地のものを選ぼう。ストライプ柄は、新郎新婦の父親が着るモーニングコート用の靴下なので、とくに注意したい。靴下の長さは、結婚式の場合でも、肌が見えない「ミドル丈」が基本となる。
結婚式二次会は場に合わせたスタイル
結婚式の二次会の場合は、ホテルなど格式のある場所で行われる場合、ファッションも準礼装となる。そのため、靴下もスーツに合ったダーク系を選ぶようにする。レストランや居酒屋など、カジュアルな場で行われる場合は、ファッションに合わせて個性を出してもかまわない。ジャケットとパンツスタイルなら、ショート丈の靴下で足元を演出してみる、あえて靴下をはかないなど、自分らしいオシャレを楽しもう。
3. メンズのゴルフ用靴下のマナーは?

名門コースなど、ドレスコードやマナーが厳しいゴルフ場の場合、ゴルフシーンでの靴下選びはどうしたら良いのだろうか。
マナーはゴルフ場によって異なる
ゴルフはマナーを重視するスポーツで、襟の付いたシャツと長ズボンの着用が基本など、ドレスコードが厳しいことが多い。最近では、靴下にまでルールがある名門コースもあれば、襟無し・短パンでもかまわないリゾートゴルフ場なども増え、そのドレスコードはゴルフ場によって異なるようになってきた。
靴下はダーク系で長めのもの
服装規定や靴下にもルールがあるゴルフ場では、黒や茶などのダーク系の靴下が基本である。白はスクールソックスをイメージさせ、紳士のスポーツにはふさわしくないとされている。靴下の長さは、ショート丈ではなく、ふくらはぎまでのミドル丈やハイソックスを選ぶのが無難だ。念のため、ゴルフ場に事前に確認をするようにしよう。
短パンの時はハイソックスがマナー
夏には短パンを認めるゴルフ場もあるが、短パンの場合は、ハイソックスを着用する。紳士のスポーツともいわれるゴルフは、肌の露出を極力抑えることがマナーとされていた。長さに迷う場合は、ハイソックスを選んでおくと安心だ。ゴルフ好きの男性に贈り物などをするときも、ハイソックスを選ぶようにしよう。
結論
男性の靴下選びは、そのTPOによってマナーが異なる。状況に応じた靴下のマナーを、この機会にぜひマスターしておこう。いざという時に恥をかかないためにも、気をつけなければならないポイントを覚えておくようにしたい。