化粧水の正しい使い方と効果を高めるコツとは。男性に化粧水は必要？

化粧水は、肌への水分補給を目的としているスキンケアアイテムだ。化粧水の種類によってさまざまな成分が含まれているが、およそ80％が水で、残りおよそ20％は保湿成分などで構成されている。

化粧水の主な使い方としては、洗顔後の潤い補充が挙げられるだろう。洗顔後は皮脂や汚れと一緒に肌の水分も洗い流されるため、潤いが急速に失われ非常に乾燥しやすい状態となる。そのため、化粧水で角質層を柔らかくし、肌のキメを整え、乾燥を防ぐ必要があるのだ。

また、肌の表面を潤すことで、化粧水に含まれる美容成分を浸透させやすくする働きもある。みずみずしい肌をキープするには、化粧水は欠かせないアイテムなのだ。

ただし、化粧水には肌を潤す作用はあるが、水分の蒸発を抑える作用はない。せっかく化粧水で水分を与えても、ふたをしなければ水分はどんどん逃げていってしまうのだ。化粧水で肌を潤した後は、ふた効果のある乳液を併用し、肌の乾燥を防ぐ必要がある。

化粧水と聞くと、どうしても女性が使うものというイメージが先行しやすいが、実は男性だからこそ使ってほしい理由がある。男性の肌は、女性に比べ皮脂の分泌量は2～3倍だが、水分量は女性のおよそ半分以下しかないのだ。

また、習慣的にカミソリでシェービングしている場合、肌の表面まで一緒に削ってしまい、さらに乾燥が進行する可能性もある。そのうえ、男性は化粧をしないため、紫外線対策がおろそかになりやすく肌ダメージも負いやすい。

これらの要因を踏まえると、男性の肌は乾燥しやすく、日頃からダメージにさらされやすいということが分かるだろう。ダメージを受けさらに乾燥がすすむと、肌トラブルの原因となるだけではなく、シミやシワなど老化をも進行させてしまうのだ。

日頃から乾燥やダメージにさらされやすい男性だからこそ、化粧水でのケアは必須であり、正しい使い方を覚える必要がある。

化粧水の効果を実感するには、正しい使い方と付けるタイミングが重要である。まずは、化粧水の使い方を順に解説していこう。

1回に使用する化粧水の適量は、メーカーにもよるが500円玉程度といわれている。手の平を使い、顔にこすり当てるのではなく、優しくなじませるような使い方がポイントだ。口元や目元など乾燥が気になる箇所は、十分に潤いが実感できるまで重ね付けしよう。

そして、化粧水を付けるタイミングだが、基本的に洗顔で汚れを取り除き、清潔にした状態がベストだ。朝夜1日2回洗顔する場合は、化粧水も2度使用することになる。洗顔後は肌が乾燥しやすい状態となっているため、なるべく間を開けずに化粧水を使用してほしい。

また、スキンケアの順番については、洗顔後に化粧水で潤いを補充し、乳液でふたをするとなる。かりに美容液を使用する場合は、化粧水の後に美容液を塗り、最後に乳液となるので覚えておこう。化粧水の効果を引き出すには、付け方やタイミングなど、正しい使い方をマスターすることが大事である。

化粧水といえば、サラッとした液体やとろみのあるテクスチャーが一般的だが、霧状に噴射されるスプレータイプも販売されている。使い方は液体タイプと若干異なるので、手順を説明しよう。

使い方のポイントは、円を描くように噴射するということだ。一度の噴射でまんべんなく化粧水が行き渡り、肌の潤いが手軽にチャージできる。とくにスプレータイプは、時間がない朝のスキンケア時におすすめの化粧水だ。使い方も簡単で手間もかからないとあって、初心者にも使いやすい化粧水だろう。

化粧水は女性だけではなく、男性だからこそ使用してほしいスキンケアアイテムだ。男性の肌は、思った以上に乾燥し、ダメージも蓄積している。肌トラブルを未然に防ぐためにも、化粧水での保湿は男性にとって欠かせないのだ。また、効果を高めるには、正しい使い方も重要となる。付け方やタイミングなど使い方を覚え、日頃のスキンケアに役立ててほしい。若々しい印象を保つためにも、使い方をマスターし、化粧水で潤った肌づくりを実践しよう。