目次
1. 鼻毛処理のやり過ぎに注意?鼻毛の役割とは

鼻毛処理の正しい方法を知ることも大切だが、そもそも鼻毛とはどういった役割を持っているのかご存知だろうか?あまりイメージのよくない鼻毛だが、実は重要な役割を担っている。鼻毛処理のやり過ぎには要注意だ。
フィルターの役割
呼吸をして空気が体内に入る際、ホコリやウイルスといった空気中を漂う異物、有害物質なども一緒に吸い込まれる。鼻呼吸においては、鼻毛がそれらを捉えるフィルターの役割を果たし、体内に侵入してしまうのを防いでいる。
乾燥を防ぐ役割
鼻腔の粘膜は通常適度に湿っているが、空気が乾燥すると粘膜も乾燥して傷つきやすくなったり、異物を捉えきれず体内に侵入させてしまったりする。鼻毛は鼻腔の温度や湿度を保ち、粘膜が乾燥するのを防ぐ役割も果たしている。
においをかぎ分ける役割
鼻毛には、嗅毛(きゅうもう)という種類の毛がある。嗅覚受容体が備わった嗅毛は、においを判別して脳に伝える働きがある。つまり、においのかぎ分けにおいても鼻毛が大きな役割を果たしているというわけだ。
2. 鼻毛処理の頻度は?どこまで処理すべき?

鼻毛処理のやり過ぎは、上述したような鼻毛の機能を損なうおそれがある。ではいったい、どれくらいの頻度で、どの程度の範囲までおこなうのが適切なのだろうか?
どれくらいの頻度で鼻毛処理をする?
鼻毛が伸びる速さには個人差がある。どんな空気を吸っているかなど環境によっても変わってくるが、一般的な例を挙げると1日約0.15mm、1カ月30日とすると単純計算で4.5mmほど伸びることになる。たとえきちんと鼻毛処理をしていても、4.5mmも伸びれば鼻腔から飛び出すこともあるだろう。そこから考えると、鼻毛処理の頻度は月1回程度と考えておくとよいだろう。
鼻を処理する範囲はどこまで?
お伝えしたように大切な役割を担っている鼻毛だが、やはり身嗜みの観点からはある程度処理が必要だ。では、どの程度の範囲まで処理してもよいものだろうか?という疑問を持つ方も多いだろう。実際に処理をするのは鼻腔の入り口付近だけにして、奥の鼻毛は残すようにしよう。
3. 鼻毛処理に使うアイテムとメリット・デメリット

鼻毛処理はいろいろなアイテムを使ってできる。代表的なものと、そのメリット・デメリットをまとめたので参考にしてほしい。
鼻毛バサミ
100均でも手に入る安さや、ピンポイントで狙った鼻毛を切ることができる点はハサミのメリットだろう。ただし、先端が丸いとはいえ場合によっては刃が直接粘膜に触れることがあるため、ケガのリスクはゼロではない。
鼻毛カッター
電動と手動がある。手軽かつ短時間で鼻毛処理ができるうえ、刃が粘膜などに直接当たらないように設計されているため安全性が高いのが特徴だ。一方、ハサミや毛抜きなどと比べて高価なため、初期費用はかかる。また使用後のお手入れなどが面倒な方にも向かないかもしれない。
毛抜き
ハサミと同様、100均でも手に入る手軽さとピンポイントで処理できる点などがメリットだ。ただし抜く行為によって粘膜を傷つけるおそれがある。炎症や出血などを招くおそれもあるため、その点はデメリットというよりもリスクと思っておこう。
脱毛ワックス
根元から鼻毛処理できるため、次回鼻毛が生えてくるまでの時間が長い。つまりお手入れの回数を減らせる。またワックスを塗って一気にベリッと剥がすため、一度に広範囲を処理できる。これらがメリットだが、一方で強い痛みを感じることがあるし、鼻毛を抜きすぎてしまうおそれがある。コストや準備の面倒さからも、あまりおすすめできない方法ではある。
4. 鼻毛処理は切る派?抜く派?

鼻毛処理の方法は大きく「切る」「抜く」の2つがある。上述した鼻毛バサミや鼻毛カッターなどは「切る方法」、毛抜きや脱毛ワックスなどは「抜く方法」だ。あるいは指先でつまんで引き抜くという方もいるかもしれない。ではいったい、切る派と抜く派とではどちらが多いのだろうか?鼻毛カッターを販売しているパナソニックが、20~50代の会社員の男女500名を対象に2018年に実施したアンケート調査の結果を紹介させていただく(※1)。
圧倒的に多いのは「切る派」か
- 切る派:72%
- 抜く派:27%
- その他:1%
そのアンケートによればこのような結果であった。切る派が圧倒的に多いことが分かる。もちろんこれだけで世の男性に当てはめることはできないが、痛みを感じる「抜く方法」よりも、手軽で痛みを感じにくい「切る方法」を選ぶ方が多いというのは納得できるのではないだろうか。
5. 「切る派」の方が鼻毛処理に使うのはハサミ?鼻毛カッター?

鼻毛処理の方法として「切る」を選んでいる方が多数という結果だったが、その切る派の方たちはどのような道具を使っているのだろうか?
「ハサミを使う派」が多数
- ハサミ:51%
- 鼻毛カッター:20%
先ほど紹介したパナソニックのアンケート調査では、切る派と答えた72%のうち、51%が「ハサミで切る」、20%が「鼻毛カッターで切る」と回答している。
小さくて刃先が丸い鼻毛用のハサミは100均でも入手でき、簡単に扱えるメリットがある。まとめて処理することも可能だし、飛び出た1本をピンポイントで切るのも簡単だ。コンパクトで携帯性に優れているため、外出先で鼻毛処理をすることもできるなどメリットが多い。
一方、鼻毛カッターには電動と手動があるが、どちらも刃が直接鼻腔の粘膜に当たらないので安全性が高く、ハサミよりも処理スピードは速い。便利な鼻毛カッターだが、ハサミに比べると価格が高く使用後のお手入れなど面倒なこともある。そうした点がデメリットと捉えられ、結果として現れているのかもしれない。
小さくて刃先が丸い鼻毛用のハサミは100均でも入手でき、簡単に扱えるメリットがある。まとめて処理することも可能だし、飛び出た1本をピンポイントで切るのも簡単だ。コンパクトで携帯性に優れているため、外出先で鼻毛処理をすることもできるなどメリットが多い。
一方、鼻毛カッターには電動と手動があるが、どちらも刃が直接鼻腔の粘膜に当たらないので安全性が高く、ハサミよりも処理スピードは速い。便利な鼻毛カッターだが、ハサミに比べると価格が高く使用後のお手入れなど面倒なこともある。そうした点がデメリットと捉えられ、結果として現れているのかもしれない。
6. 鼻毛処理のやり方

鼻毛処理の基本的なやり方を確認しておこう。多数派であった、ハサミや鼻毛カッターを使った鼻毛処理の方法を紹介する。
ハサミや鼻毛カッターで鼻毛処理をする方法
- ティッシュや綿棒で鼻腔内の汚れや水分を取り除く
- 鼻腔内にハサミや鼻毛カッターを入れて鼻毛を切る
- ティッシュや綿棒でカットした鼻腔内の鼻毛を取り除く
- 鏡でチェックして切り残しがなければ完了
ハサミを使う場合は、鼻に対して刃が平行になるようにすること、鼻毛カッターの場合は、電動であればスイッチを入れてから、手動であればそのまま鼻腔内に差し込み、刃が鼻毛に当たるように調整しながら動かして切ることがコツだ。
7. 鼻毛処理のNG行為

鼻毛の処理方法を間違えると、粘膜を傷つけたり無駄に切りすぎてしまったりするおそれがある。鼻毛処理で注意すべきポイント、NG行為があるので覚えておこう。
鼻毛を強引に抜くのはNG
鼻腔内は、粘膜や密集した毛細血管が存在するデリケートな部位だ。鼻毛を無理に抜くことで、その鼻腔内を傷つけてしまうおそれがある。出血や、傷口から細菌が入り込んだことによる炎症あるいは感染症といったリスクも考えられるため、鼻毛処理で強引に抜くことは控えるとともに、できれば切る方法を選ぶようにしよう。
鼻の奥まで処理するのはNG
冒頭でもお伝えしたように、鼻毛には鼻腔から異物や有害物質が侵入するのを防いだり、粘膜の乾燥を防いだり、においをかぎ分けたりする重要な役割がある。そのため奥のほうまで処理してしまうのはNGだ。身嗜みを整えるという意味でも、鼻腔の入り口付近のみで十分である。奥の鼻毛は大切に残しておこう。
8. 正しい鼻毛処理で身嗜みを整えよう

やや大げさかもしれないが、鼻毛は我々の身体を守る大切な役割を果たしてくれている。そのため過度に処理をするのはおすすめしない。とはいえビジネスマンなど人と会う機会が多い方はとくに、身嗜みを整える意味で鼻毛処理は大切だ。本稿で解説してきた鼻毛処理の適切な頻度や範囲、やり方なども参考に、正しい知識で鼻毛処理をしよう。
結論
身嗜みを整えるための鼻毛処理も、やり過ぎはリスクになる。鼻腔内が炎症を起こしたり出血したり、処理をし過ぎてツルツルの鼻腔になってしまえば体調に影響したりすることも考えられる。月1回程度、鼻腔の入口付近の鼻毛処理をすることで、好印象を持たれる男を目指そう。
(参考文献)
- 1:ビジネスシーンでの「身だしなみ」に関する意識・実態調査|パナソニック株式会社
https://kyodonewsprwire.jp/release/201808237178