ほうれい線の原因は？ほうれい線ケアを20代から始めるべき理由は？

深いシワのように思われがちなほうれい線だが、厳密にいうとシワではなく境界線で、笑うと誰にでもほうれい線が出現する。しかし、笑わなくても常にほうれい線が現れている方もいるだろう。それは頬の皮膚のたるみが原因なのだ。たるみの原因を解説しよう。

皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織の三層構造になっている。真皮には、コラーゲンやエラスチンという線維性タンパク質が含まれており、肌のハリや弾力を保っているのだ。

しかし、コラーゲンやエラスチンは加齢とともに減少するほか、紫外線によっても劣化し、変性や減少する。肌のハリや弾力を保っているコラーゲンやエラスチンが減少することで、肌はたるみ、ほうれい線がくっきりと見えるのだ。

肌の乾燥はたるみの原因になるほか、乾燥ジワと呼ばれる浅い小ジワの原因にもなる。若いころは皮脂の分泌が盛んだが、加齢とともに分泌量が減少し、肌の水分が蒸発して乾燥しやすくなる。正しいスキンケアができないと、ますます肌は乾燥し、小ジワが定着してくっきりとしたほうれい線になる可能性があるのだ。

顔には表情を作るときに使う表情筋という筋肉がある。よっぽど意識して表情豊かにしない限り、普段の生活で表情筋をよく使うことはないだろう。あまり使わない筋肉は、加齢とともに衰えがちだ。

また、表情は人によってクセがあり、よく使う筋肉とあまり使わない筋肉ができてしまって、表情筋のバランスが崩れることもある。表情筋の衰えやバランスの崩れが、たるみの原因になるのだ。

太って頬に脂肪がつくと、頬が盛り上がったり脂肪の重みで頬が下がって、ほうれい線が深くなる。ダイエットで急激にやせると、脂肪だけでなく筋肉もやせ衰えてたるみの原因になったり、脂肪で伸びていた皮膚がたるんでほうれい線を目立たせることもあるのだ。太ったりやせたりを繰り返すことは、シワやたるみの原因になる可能性がある。

ほうれい線は誰にでもあるが、目立つ人と目立たない人がいる。骨格の違いによって、ほうれい線が目立つ度合いが違うのだ。ほうれい線が目立つ骨格とは、どんなものだろうか。それは、ほうれい線周りの高低差が大きくなるような骨格である。

上記のような骨格の方は、頬の部分と口の部分の差が大きく立体的なので、境界線であるほうれい線が深くなって目立つのだ。

自分の顔を毎日鏡で見ていても、ほうれい線のでき始めには気づきにくい。ほうれい線は、いつごろから気を付けておくべきなのだろうか。ほうれい線ができ始めるタイミングや、でき始めのサインを解説しよう。

ほうれい線の原因である肌のたるみは、紫外線や表情筋の衰えなどさまざまな原因があるものの、加齢によるところが大きい。実際、20代では気にならなかったほうれい線が、30代や40代になって気になり始める方は多い。しかし、ほうれい線の原因である肌のたるみは、実は20代からすでに始まっているのだ。まだほうれい線が目立たなくても、ケアは20代から始めておくべきだろう。

20代では、ほうれい線より毛穴のほうが気になるという方が多いだろう。実は、毛穴が目立つのもたるみが原因だ。肌がたるんで伸び、毛穴がしずく型に変形して、大きくなって目立つのである。つまり、毛穴が目立つということは、すでに肌のたるみが始まっており、ほうれい線もでき始めているというサインなのだ。