1. ポケットチーフとは
ポケットチーフとはスーツやジャケットなど、フォーマルな衣装を飾るための布を指す。一見ハンカチによく似ているが、手を拭くためのものではなく、あくまでもファッションアイテムとして使うのが一般的だ。そのため、ポケットチーフはハンカチのように吸水性の高い素材ではなく、シルク(絹)やリネン(麻)といった高級感のある素材で作られているものが多い。
ポケットチーフはどんなシチュエーションで活躍する?
これまで結婚式やパーティー、高級レストランに行くときなど、格式の高いシチュエーションで使われることが多かったポケットチーフ。しかしここ最近は、アクセサリー感覚でポケットチーフを普段使いする男性が増えている。たとえば、クールビズでネクタイの代わりにポケットチーフを挿したり、ジャケットスタイルで物足りなさを感じた時のオシャレアイテムとして楽しんだりだ
。基本的に弔辞以外のシチュエーションではいつでも活用できるので、みなさんも日頃のオシャレアイテムに、ぜひポケットチーフを活用してみてはいかがだろうか。
。基本的に弔辞以外のシチュエーションではいつでも活用できるので、みなさんも日頃のオシャレアイテムに、ぜひポケットチーフを活用してみてはいかがだろうか。
2. ポケットチーフの折り方の種類
ポケットチーフにはさまざまな折り方があり、どう折るか、どう挿すかによって演出できる印象がグッと変わる。ここでは折り方の種類と、各折り方でどんな印象を与えることができるのか解説していこう。
スクエア(TVホールド)
スクエアはポケットチーフの折り方の中で一番シンプルなスタイルだ。主張が少ないため華やかさには欠けるが、どんなシチュエーションにも対応できるので、初心者にもおすすめといえるだろう。
トライアングラー(トライアングル)
トライアングラーは三角形がポケットから見えるスタイルで、スクエア同様、どんなシチュエーションにも合わせやすい折り方だ。しかし左右対称に整えたり、バランスを変化させてアクセントをつけたりと、アレンジは幅広い。スクエアよりも少し遊び心をプラスさせたい方におすすめといえるだろう。
スリーピークス
スリーピークスは山が3つあるような見た目から名付けられた折り方で、格式のあるシチュエーションにぴったりなスタイルだ。似たようなスタイルで山が2つ見えるツインピークス、4つ見えるフォーピークスがある。どの折り方も華やかさが出るので、大人の男性っぽさを演出したい方におすすめだ。
パフドスタイル(アイビースタイル)
カジュアルながらも華やかな着こなしをしたい方におすすめしたいのが、やわらかな印象を与えられるパフドスタイルだ。名前から連想できるようにポケットからふんわりとポケットチーフを出すスタイルで、上品な雰囲気を出すことができる。シルク素材でできたポケットチーフを使えばよりラグジュアリーな印象に。
クラッシュ
パフドスタイルよりもさらにカジュアルダウンさせたい方はクラッシュという折り方がおすすめだ。花が咲いているような見た目になり、胸元がかなり主張される。周りに一目置かれたい、オシャレ上級者に見られたい方はぜひ試してみてほしい。
上記のほかにもポケットチーフの折り方にはたくさんの種類があるが、基本的には自分の好きなように折ってOKだ。まずは何種類かの折り方を実践して、慣れてきたらアレンジを加えてみたり、オリジナルの折り方を見つけたりして楽しもう。
上記のほかにもポケットチーフの折り方にはたくさんの種類があるが、基本的には自分の好きなように折ってOKだ。まずは何種類かの折り方を実践して、慣れてきたらアレンジを加えてみたり、オリジナルの折り方を見つけたりして楽しもう。
3. シチュエーションに合わせたポケットチーフの折り方
ポケットチーフの折り方にルールはないが、やはりシチュエーションに合わせてTPOは意識しておきたいところだ。ここでは各シチュエーションにぴったりなポケットチーフの折り方を紹介していこう。
ビジネスの場にふさわしい折り方
仕事中に胸元を主張するのはあまり好ましくない。派手すぎないスクエアやトライアングラースタイルで、さりげないオシャレを楽しもう。
スクエアの折り方
- ポケットチーフを半分に折る。
- 半分に折ったら、正方形をつくるように両サイドを真ん中の線に合わせて折る。観音開きのような状態になればOK。
- 真ん中を折って縦長の長方形にする。
- 下を折って長さの調整を行い、ポケットに入れる。
トライアングラーの折り方
- ポケットチーフを2回半分に折って小さい正方形をつくる。
- 角度を変えてひし形のような状態にする。
- 左右の角を折り、幅をスーツやジャケットのポケットの長さに合わせる。
- 下の角を折って長さの調整を行い、ポケットに入れる。
結婚式に合った折り方
お祝いの場では華のある豪華なスタイルも粋な感じが出てよいが、慣れていない場合はスリーピークスから試してみるのがおすすめだ。タキシード・モーニング・燕尾服・テールコートなど、格式の高い衣装とも相性抜群なので、正統派で臨みたい方はぜひスリーピークスに挑戦してみよう。
スリーピークスの折り方
- 正方形の状態でポケットチーフを置き、角と角を合わせるように斜めに折る
- 今度は真ん中を軸にして半分に折る。この時、ぴったり合わせて折らずに、少し角をズラして折るのがポイントだ。
- さらにもう一度角をズラして折る。これで角が均等に3つできればOK。
- サイドを折ってポケットの幅に合わせる。
- 角が1つしかないほうを折り、長さを調整してからポケットに入れる。
デート・パーティー・飲み会に合った折り方
デートやパーティー、飲み会は場所にもよるが、多少派手めのオシャレを楽しんでもOKだ。ここでは胸元をより華やかに主張してくれるパフドスタイルとクラッシュの折り方を紹介しよう。
パフドスタイルの折り方
- ポケットチーフを広げ、中央部分をつまんで持ち上げる。
- つまんだ部分の反対側を折りこみ、長さを整える。
- ポケットに入れるとつまんだ部分がややふくらむので、形を整える。
クラッシュの折り方
- ポケットチーフを広げ、中央部分をつまんで持ち上げる。
- 反対側の手でつまんだ部分の下を握る。
- つまんだ部分が下にくるようにひっくり返す。
- つまんだ部分を折りこみ、長さを整えてポケットに入れる。
ここで紹介したポケットチーフの折り方は、手先に自信がない方でも簡単にできるものばかりだ。わかりにくい場合は動画などを参考にしながら折ってみよう。
結論
ポケットチーフは柄のついたスーツやネクタイよりも挑戦しやすいオシャレアイテムだ。初心者でも簡単に取り入れられるので、結婚式やパーティーといった特別なシチュエーション以外でもぜひ活用してみよう。注意点としては、TPOを意識した折り方をすること。お堅いシチュエーションで派手になってしまわないよう、気をつけながらオシャレを楽しんでほしい。