1. 白髪染めトリートメントで白髪が染まる仕組み

白髪染めトリートメントの染料は、主にHC染料・塩基性染料・植物染料のいずれかが使われている。まずはそれぞれの染料が白髪をどのように染めるのか、仕組みを簡単に解説していこう。
HC染料
HC染料は分子量が小さく、キューティクルを開かずに髪の内部へ浸透することができる染料だ。髪の内部に入りやすい分、色が抜けるのも早い。
塩基性染料
塩基性染料はイオン結合によって髪を染める染料だ。塩基性染料が持つプラスの電荷と、髪表面のマイナス部分が結合することによって髪が染まる仕組みとなっている。分子量が大きく、髪内部へは浸透できないため、基本的にHC染料と一緒に配合されることが多い。
植物染料
植物染料はその名の通り、植物から抽出される染料を指す。例を挙げるとヘナ・インディゴ・クチナシ・ウコンなどだ。天然由来なので白髪が染まるまでに時間がかかることが多いため、単体で配合されることはほとんどない。
白髪染めトリートメントは、これらの染料が髪の表層部に蓄積・浸透することで白髪が染まる仕組みとなっている。従来の白髪染めと違って一度で白髪を染めることはできないが、髪へのダメージが少ないため、白髪染めの頻度が高い方にはおすすめのカラー剤といえるだろう。
白髪染めトリートメントは、これらの染料が髪の表層部に蓄積・浸透することで白髪が染まる仕組みとなっている。従来の白髪染めと違って一度で白髪を染めることはできないが、髪へのダメージが少ないため、白髪染めの頻度が高い方にはおすすめのカラー剤といえるだろう。
2. 白髪染めトリートメントを使うメリット

白髪染めトリートメントを使う最大のメリットは、何といっても髪や頭皮への負担を抑えて白髪染めができるということだ。美髪成分が含まれている白髪染めトリートメントは従来の白髪染めと違い、使えば使うほど髪のダメージを修復し、ツヤを出すことが期待できる。また、白髪染めトリートメントは徐々に染まる性質から、染め残しやムラを防ぎたい方にもおすすめだ。セルフでのカラーリングに慣れていない方でも、手軽に白髪を染めることができるだろう。
3. 白髪染めトリートメントの選び方

白髪染めトリートメントは男性向けと女性向けに分かれて販売されているが、基本的にどちらを使ってもOKだ。ただ、配合されている成分によって染まり具合や美髪効果が異なるので、商品を選ぶときは以下のポイントに着目してみるといいだろう。
染料で選ぶ
白髪染めトリートメントに含まれている染料は、HC染料→塩基性染料→植物染料の順番で染毛力が高い。そのため、なるべく早く白髪を染めたい方はHC染料が配合されている商品を選ぶのがおすすめだ。併せて褪色を防ぎたい方は、塩基性染料が入っているかも確認しておくといいだろう。肌が弱く、白髪染めでかぶれやすい場合は、植物染料のみでつくられた白髪染めトリートメントを選ぼう。
美髪成分で選ぶ
白髪のケアだけではなく、髪全体のケアを行いたい方は、白髪染めトリートメントに含まれている美髪成分にも着目してみよう。美髪効果が期待できる成分はコラーゲン・アミノ酸・海藻成分など様々ある。成分がわからない場合は、パッケージに記載されている美髪効果をチェックするのがおすすめだ。自分に合ったケア成分が含まれている白髪染めトリートメントを見つけよう。
放置時間で選ぶ
白髪染めトリートメントは商品によって放置時間も違う。放置時間が長いと白髪染めが日に日に面倒になってしまうため、できるだけ短時間で染められる商品を選ぶといいだろう。おすすめは入浴時間に合わせて染められる商品を選ぶことだ。中には5分~10分で染められる商品も販売されているので、白髪染めに時間をかけたくない方はそういったものを選ぶといいだろう。
4. 初めて白髪染めトリートメントを使う時の注意点

頭皮への刺激が少ない白髪染めトリートメントだが、必ずしもかぶれ症状が起こらないというわけではない。そのため、初めて白髪染めトリートメントを使うときは、必ずパッチテストを行うことが重要だ。また、ほとんどの白髪染めトリートメントは、髪にスタイリング剤が付いているときやパーマ・ヘアカラーの直後は使用を控えるように注意喚起されている。髪の状態によっては変色を起こしてしまう場合もあるので、必ず注意事項を確認してから使用するようにしてほしい。
結論
年齢を重ねると、髪の悩みは白髪だけではなく、ハリコシやボリューム、頭皮の乾燥なども気になってくるものだ。白髪染めトリートメントはそういった白髪以外の悩みにも応えてくれる成分がたくさん含まれているので、白髪と同時にヘアケアをしたい方にはおすすめの商品といえるだろう。数年後も若々しい髪でいるために、是非白髪染めトリートメントでセルフケアを始めてみよう。