目次
1. そもそも「青髭」とは?

「青髭」といっても、実際に髭が青色に変化するわけではない。さまざまな要因によって、青っぽく見えてしまうわけだが、その原因はさまざまだ。以下で詳しく解説していくが、たとえば「ホルモンバランス」「剃り方」「遺伝」「皮膚の薄さ」などが挙げられる。青髭にお悩みの方は、ぜひ本稿を参考に解消を目指してほしい。
2. 青髭の原因

青髭の原因をひとつずつ見ていこう。まずは、男性ホルモンのバランスが乱れることによって青髭に見えてしまうケースからだ。
原因1.男性ホルモン「テストステロン」の過剰分泌
たとえば髭を剃ってもすぐに生えてくるという方は、男性ホルモンのバランスに原因があるかもしれない。「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンは、髭の成長と大きく関わっている。男性の身体機能や性機能の維持に欠かせないホルモンだが、バランスが乱れ過剰分泌されると、結果として体毛が濃くなることがある。女性に比べて男性の髭が生えやすいのは、こういったホルモンの分泌が強く影響しているからである。
【テストステロンが過剰分泌される要因とは?】
テストステロンは「動物性たんぱく質の摂りすぎ」「食生活の乱れ」「睡眠不足」「喫煙」「ストレス」といった要因で過剰分泌されやすい。私生活で思い当たる節がある方は、まずはこれらを改善するように心がけることが大切だ。
原因2.皮膚の薄さ
顔は腕や足などに比べて皮膚が薄い。加えて髭は体毛の中でも太く、しかも密集している。たとえば「深剃りをしているのに青髭が解消されない」という場合、皮膚の下にある毛(皮膚に埋もれた、剃った断面部分)が透けて見えていることが考えられる。剃り残しで青髭になっているわけではないので、さらに剃るのは控えたほうがよい。皮膚に多大なダメージを及ぼしかねないためだ。
原因3.髭の剃り方が雑
髭を剃ることと濃くなることそのものはイコールとはいえないが、髭の剃り方が荒く、皮膚が傷ついて肌荒れがお決まりになっている方は要注意だ。外部の刺激から皮膚を守るためにメラニン色素が過剰分泌されてシミっぽくなったり、髭が濃くなったりすることは考えられる。青髭対策としてはもちろん、皮膚を守るためにも髭剃りは丁寧におこなおう。
上述のように、皮膚に埋もれた髭が青髭に見えることもある。執拗に剃っても皮膚を傷つけるだけなので、別の角度から捉えて対策を講じることが大切である。
上述のように、皮膚に埋もれた髭が青髭に見えることもある。執拗に剃っても皮膚を傷つけるだけなので、別の角度から捉えて対策を講じることが大切である。
【カミソリ刃の数も関係している?】
2枚刃のカミソリと5枚刃のカミソリで剃った場合、単純に考えれば5枚刃のほうがキレイに剃れる。だが5枚刃のほうが剃った髭の「断面」が太くなることも考えられる。髭は根元へ向かうほど太くなるため、皮膚に埋もれた断面がより太い5枚刃のほうが濃く見えやすい=青髭に見えやすい可能性がある。
5枚刃を使い続けている方が急に2枚刃などに替えると、まったく剃れた気がしないかもしれない。使い続けていれば断面が細くなり、目立たなくなる場合がある。こうしたことが関係しているケースもあることを知っておこう。
5枚刃を使い続けている方が急に2枚刃などに替えると、まったく剃れた気がしないかもしれない。使い続けていれば断面が細くなり、目立たなくなる場合がある。こうしたことが関係しているケースもあることを知っておこう。
原因4.「遺伝」など先天的なものもある
ここまで解説してきた青髭の原因は、後天的なものであり何らかの対策で解消できる可能性がある。だが中には遺伝的なことが要因となっているケースもある。ご家族に髭が濃い方がいるなどという場合は遺伝といった先天的なことも含めて考えてみよう。
3. 青髭対策をするメリット、しないデメリット

青髭対策をすることで、どういったメリットがあるだろうか?逆に対策しないでいることにどのようなデメリットがあるだろうか?
青髭対策をするメリット
- 清潔感が生まれる
- 爽やかに見られる
- 若々しく見られる
- 自分に自信が持てる など
青髭イコール「不潔」「鬱陶しい(暑苦しい)」などというわけではないので誤解しないでいただきたいのだが、青髭対策をすることで、こうした印象を与えられるようになるだろう。
青髭対策をしないデメリット
価値観はそれぞれなので一概には言い切れないが、一般的には清潔感がないように見られたり、老けて見られたりなど、よい印象を持たれないことが多い。青髭があることで人目が気になってしまう方や、写真に積極的に写りたくないと思ってしまう方などもいるだろう。「個性」である以上、正解・不正解はないがごく一般的なイメージとしてこうしたことがつきまとうことがある。
4. 青髭の対策方法

それでは、具体的な青髭対策について解説していこう。
生活習慣を見直す
男性ホルモンの過剰分泌が原因で青髭に見えてしまっている方は、生活習慣を見直すことが青髭対策の第一歩となる。栄養バランスのよい食事を摂ること、質のよい睡眠を取ることなど、規則正しい生活を送れるよう心がけていこう。
ファンデーションやコンシーラーで隠す
とにかく「今、青髭対策をしたい」という方には、コンシーラーやファンデーションを使って上手に青髭を隠す方法がある。青髭が濃い方は思ったほどの効果が得られないこともあるが、ドラッグストアなどで手軽に入手できるし、一時的とはいえ青髭を目立たなくさせる効果は高い。
髭を脱毛してしまう
時間はかかるが、家庭用脱毛器を使ったり、サロンやクリニックで脱毛したりするといった方法もある。ただし家庭用脱毛器およびサロンで使用する機器は医療機器ではないため、完全に毛根から処理することはできない。つまり使用を中止すれば(通うのをやめれば)また髭が生えてくる可能性が高い。毛根から完全に脱毛することで青髭対策をしたいのであれば、医療機関である皮膚科や美容外科クリニックなどに相談してみよう。
抑毛クリーム(抑毛ローション)を使う
同じく即効性は期待できない青髭対策だが、抑毛クリームや抑毛ローションといったアイテムを使う方法もある。文字通り、毛が生えてくるのを抑える作用のあるクリームやローションだ。最初からかなり濃い青髭の方には劇的な効果は見込めないかもしれないが、使い続けていくうちに薄く(生えにくく)なっていけば、青髭が目立たなくなってくる可能性はある。
カミソリの刃の数を減らす
先ほども軽く触れたが、たとえば5枚刃や6枚刃をお使いの方は、2枚刃または3枚刃などに替えてみてほしい。替えた直後は剃り残しが多く感じられ鬱陶しいかもしれない。だが徐々に断面が細くなり、青髭が薄くなっていくはずだ。
5. 正しい髭の剃り方も身につけておこう

髭剃りの仕方が荒く、皮膚が荒れたり毛が太くなったりしている方、あるいは、正しい髭剃りができておらず剃り残しが青髭に見えてしまっている方などもいるかもしれない。ここで髭の正しい剃り方についてもおさらいしておこう。
1.蒸しタオルで髭とその周りを温める
まずは電子レンジなどで蒸しタオルを作り、髭とその周辺の皮膚を温めよう。毛穴が開き、髭が柔らかくなることで剃りやすくなる。なお、洗顔はこの前の段階で済ませておくことだ。
2.クリームやジェル、フォームをたっぷり塗る
ウェットシェービングが基本である。必ず、シェービングクリームやジェル、フォームなどを使おう。
3.切れ味のよい刃で、毛が生えている流れに沿って剃る
切れ味が悪いカミソリを使ってしまうと、皮膚にダメージを与えてしまう。何度も同じ箇所を剃るといった行為も、皮膚を傷つけたり髭を太くしたりする要因になりかねないため気をつけよう。また剃るときは髭の流れに沿うのが基本なので覚えておこう。
4.保湿も忘れずに
クリームやジェル、フォームなどをキレイに洗い流したら、化粧水と乳液などでしっかり保水・保湿をおこなおう。
6. おすすめできない青髭の対策方法

さまざまな青髭対策があるが、以下のような方法は皮膚へのダメージも大きいため、青髭対策としてはあまりおすすめできない。取り入れたいという方は、リスクやデメリットを正しく理解したうえで判断することが大切だ。
日焼けをする
日焼けは青髭対策どころか悪化させるおそれがあるためおすすめできない。紫外線は皮膚への負担が大きいからだ。体毛には皮膚を守る役割があるわけだが、紫外線によってその皮膚がダメージを受けると、防衛反応で髭の成長スピードが速くなってしまう。また日焼けをしたからといって青髭が目立たなくなる保証もない。リスクを考えれば、青髭対策として日焼けをするのはやめた方がよいだろう。
除毛クリームを使う
体毛処理に便利な除毛クリームを青髭対策に使うのはNGだ。除毛クリームには毛や皮膚などのたんぱく質を溶かす成分が含まれている。体よりも皮膚が薄い顔に除毛クリームを使うと、ヒリヒリしたり赤みが出たりなど肌トラブルを招くおそれがある。中には髭の処理に使える除毛クリームもあるが、アレルギーがある方や敏感肌の方などはとくに、使用を控えた方がよいだろう。
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毛抜きなどで抜く
肌の下に毛根が見えているからといって、髭を抜いてしまうのも控えたほうがよい青髭対策のひとつだ。髭を抜くことは剃毛よりも皮膚や毛穴へのダメージが大きい。ひどい場合は炎症を起こしたり、埋没毛が発生したりすることもある。青髭対策をしているはずが、逆に肌トラブルを招いてしまっては本末転倒だ。
7. 青髭対策におすすめのアイテム

青髭対策として紹介したメンズコンシーラーと抑毛クリーム(抑毛ローション)だが、馴染みがない方も多いだろう。せっかくなので少し詳しく解説する。
メンズコンシーラー
コンシーラーとは、スティック状になっている部分用ファンデーションのことだ。本来はニキビやシミをカバーするために使うものだが、青髭対策用に作られたメンズコンシーラーも数多く販売されている。顔を洗えば落ちてしまうが、一時的に青髭を隠したい方にはうってつけのアイテムといえるだろう。ドラッグストアなどで手に入るので、1本持っておくのがおすすめだ。
抑毛クリーム(抑毛ローション)
髭の成長スピードを遅くしたり、髭を生えにくくしたりするためのアイテムである。毎日塗り続けることが条件だが、継続することで徐々に髭が薄くなっていくため、髭のお手入れをする回数を減らすことにもつながる。女性ホルモンに似た働きをしてくれるイソフラボンや、酵素の力でたんぱく質を分解してくれるパイナップル成分入りのものが効果的とされている。青髭に悩んでいる方はぜひこうしたアイテムも使ってみてほしい。
8. 青髭は対策できる!自分に合った方法を見つけよう

お伝えしてきたように、青髭の原因が分かれば対策のしようはある。遺伝といった先天的なものが原因だったとしても、たとえば医療脱毛で毛根から処理をすれば青髭対策が可能だ。もちろん青髭が好きな方もいれば、立派な個性であるゆえ否定する理由もない。だが青髭で悩んでいる方も一定数いる。本稿を参考に、ぜひご自身に合った青髭対策を見つけていただきたい。
結論
青髭対策の第一歩は原因を突き止めることだ。すぐに解消できるケースもあれば、時間をかけて少しずつ解消していかなければならないケースもあるが、何かしらの対策はできると思っておこう。髭を抜く、日焼けをする、除毛クリームを使うといった方法は、皮膚へのダメージを考えて控えたほうがよいだろう。
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