1. マットレスにはどんな種類や特徴がある?

構造や素材などに違いがあり、さまざまな種類が存在するマットレス。特徴や寝心地も違い、選び方のポイントになるだろう。代表的なマットレスについて解説しよう。
コイルマットレス
マットレスのクッション層にコイルを使っているのが、コイルマットレスである。
・ボンネルコイルマットレス
ボンネルコイルマットレスは、らせん状のコイルが縦横に連結したマットレスだ。すべてのコイルがつながって、面で体を支えることができる。通気性がよくて耐久性もある、人気のタイプだ。しかし、連結したコイルは振動が伝わりやすく、隣の人の寝返りが気になる場合もある。寝心地はかためで、腰や肩などに圧力がかかりやすい。
・ポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスは、ひとつずつ袋に入ったコイルを並べたマットレスだ。コイルは独立しているので、点で体を支えることができる。やわらかな寝心地で体へのフィット感があり、腰や肩などへの負担が少ない。また、振動が伝わりにくく、隣で寝る人の寝返りも気になりにくい。ただ、ボンネルコイルにくらべて通気性は劣り、価格も高めである。
ノンコイルマットレス
コイルを使わないマットレスをノンコイルマットレスといい、ウレタンやラテックス、ファイバー、エアーベッド、ウォーターベッドなど、さまざまな種類がある。
・低反発マットレス
体の凹凸に合わせて変形し、体を起こすとゆっくりと元に戻るのが低反発マットレスだ。体の形に合わせるのでフィット感があり、包み込まれるような寝心地である。ただ、体が沈み込みすぎると不自然な姿勢になり、腰痛などの原因になったり、寝返りがしにくかったりすることも。また、マットレスが体に密着すると通気性が悪くなり、汗をかきやすくなることもある。
・高反発マットレス
低反発マットレスとくらべて反発力が強く、体をしっかりと支える高反発マットレス。低反発と同じようにゆっくりと体にフィットするが、跳ね返す力もあって大きく沈み込むことがないのだ。ほどよいかたさで体への負担も少なく、寝返りもしやすい。温度変化に弱い面があり、暑い時期にはやわらかく、寒さでかたくなるという特徴がある。
2. 体型や寝姿勢で違う!自分に合うマットレスの選び方

マットレスの選び方にはサイズや通気性、耐久性などのポイントがあるが、なかでも大事なのが「かたさ」である。選び方のポイントを押さえて、自分に合うかたさのマットレスを選ぼう。
寝姿勢による選び方
うつ伏せ寝の首や腰への負担を軽減するには、かためのマットレスがおすすめ。横向き寝には、体に合わせて深く沈み込むやわらかいマットレス、あお向け寝には、ほどよく体をサポートしてくれる普通のかたさのマットレスがよい。
使う人数による選び方
夫婦や子どもといっしょに使う場合の選び方のポイントは、隣の人の寝返りによる振動が気にならないことだ。振動が伝わりにくくてやわらかすぎない、ポケットコイルマットレスや高反発マットレスがおすすめだ。
寝返りの頻度による選び方
寝返りが多い方には、寝返りがしやすいかためのマットレスがおすすめだ。低反発マットレスは、やわらかくて寝返りしにくいこともあるが、包み込まれるようなフィット感を重視する方には合うだろう。
体重・体格による選び方
体型による選び方も重要だ。高体重や高身長の方には、体が沈み込みすぎないかためのマットレスがおすすめ。体をしっかり支える高反発マットレスは、アスリートにも選ばれることが多い。逆に体重が軽めの方は、高反発マットレスだとかたすぎると感じる可能性がある。
3. サイズ合わせも大事!マットレスの選び方の注意点

マットレスの選び方のポイントは、自分の体や好みに合うかどうかだけではない。家やベッドと合うかどうかも、選び方の重要なポイントなのだ。
ベッドと合わせる選び方
ベッドやマットレスには統一基準がないため、同じシングルでもメーカーによって微妙に寸法が違うのだ。ベッドとマットレスを別々に購入したり買い替えたりする際は、ベッドフレームとマットレスのサイズが合わないこともある。マットレスの選び方は、ベッドフレームの寸法に合わせることが重要だ。
搬入経路を考えた選び方
マットレスを配達してもらっても、エレベーターや階段、ドア、廊下などがせますぎて、大きなマットレスを搬入できないことがある。マットレス購入には使用する場所までの搬入も考慮し、大きなマットレスが運べない場所であれば折りたためるものを選ぶとよいだろう。
結論
マットレスの選び方は重視するポイントが人によって違い、最適なマットレスも人それぞれ。同じマットレスでも体格や寝姿勢などで寝心地が変わるのだ。自分に合った選び方で、自分に最適な寝心地のマットレスを選ぼう。