目次
1. お店に頼む?自分でもできる?腕時計のベルト交換方法

毎日着け外しする腕時計のベルトは、傷みやすい部分である。腕時計のベルトは、定期的な交換が必要だ。ベルトの選び方やベルト交換方法について解説しよう。
ベルト交換の際のベルトの選び方
腕時計のベルトは、着用シーンや好み、文字盤やケースとの相性などに合わせて選びたい。しかし、腕時計のベルト選びで最も重要なのはサイズである。必ずラグ(ベルトを取り付ける部分)の幅に合うベルトを選ぼう。
ベルト交換方法
腕時計のベルト交換方法は大きく分けて2パターンだ。自分に合った方法で交換しよう。
・お店でのベルト交換
正規メーカーや時計店でのベルト交換は、ほとんどの場合有料である。しかし、自分で道具をそろえる必要もなく、腕時計を傷つける心配もない。また、知識や経験が豊富なスタッフに、質問や相談ができるというメリットもある。
・自分でのベルト交換
腕時計のベルト交換は自分で行える。自分でベルト交換ができれば、気分やシーズンなどに合わせて気軽にベルトを変えられるだろう。しかし、専用の道具が必要であり、慣れない作業で腕時計を傷つける可能性もある。
2. ベルトの素材によって腕時計の印象が変わる!

腕時計のベルトの素材はいろいろあり、素材によって着け心地や印象が変わるのだ。代表的な4つの素材を紹介しよう。
革ベルト
フォーマル感がある革ベルトは、ビジネスシーンでも活躍する人気の高いベルトだ。革にはクロコダイルやパイソン、カーフ、合成皮革など、さまざまな種類があり、質感や風合いが異なる。また、使ううちに腕になじむが、水分に弱く劣化しがちなので、手入れが大事である。
金属ベルト
ステンレスやチタン、真鍮などを使った金属ベルト。コマ(小さな金属の板)の連結にネジを使う場合はネジ式、ピンならピン式と呼ばれる。また、留め具をゆるめて長さ調節するタイプはスライド式と呼ばれる。耐久性があって水分にも強いが、汗などが付いた状態で放置するとサビることもあるのだ。
ファブリックベルト
ナイロン繊維やコットンなどを使ったファブリックベルトは、カジュアルなデザインと軽い着け心地でリーズナブルなものが多く、普段使いにおすすめだ。また、ウールツイードに革を合わせた、スーツにも合うデザインのベルトもあるので、使用シーンに合わせて選ぼう。
ラバーベルト
ゴムでできたラバーベルトは腕にフィットし、耐久性にも優れたベルトだ。水分には強くサビの心配もないが、経年劣化は避けられず、刃物などの鋭いものによって切れることもある。カジュアルな印象なので普段使いの腕時計におすすめだ。
3. お店で腕時計のベルト交換をするには?

腕時計のベルト交換は、どこに依頼するかが重要だ。費用や依頼のしやすさ、安心感などを考慮して決めよう。
正規メーカー
正規メーカーでは、純正ベルトを使ってメーカーの技術者が交換するので、安心感はあるが費用は高額となるのだ。高級ブランドならベルトだけでも数万円し、高額なものでは10万円を超える。さらに工賃などの費用が加算されるので、総額は10万円以上になるだろう。また、海外メーカーの場合は海外で作業をする可能性もあり、日数がかかることもある。
時計店
ベルトの購入店で交換まで依頼するパターンや、ベルトを持ち込んで交換作業のみを依頼するパターンが考えられる。ベルト交換の相場は1,000~5,000円程度だ。購入店で交換も依頼した場合、サービスで無料対応してくれることもある。店舗に担当者がいれば、すぐに交換して使えるようになるだろう。
4. 自分で腕時計のベルト交換をするには?

腕時計のベルト交換には専用の道具が必要だが、自分でできるようになっておくと便利だ。ただ、腕時計に傷が付かないように、充分注意が必要である。
ベルト交換に必要な道具
- バネ棒外し
- ペンチ(あると便利)
ベルト交換の手順
- 古いベルトを外す。
【ラグに穴がある場合】バネ棒外しのI字状側を穴に差し込み、ベルトをずらして外す。
【ラグに穴がない場合】バネ棒外しのY字状側をラグとベルトの間に差し込み、バネ棒の溝に引っかけて押し込み、ベルトをずらして外す。 - 古いベルトからバネ棒を外す。
引っぱっても取れないときは、ペンチを使って取り外す。 - 新しいベルトにバネ棒を差し込む。
両端からバネ棒を均等に出す。 - 新しいベルトを取り付ける。
バネ棒の片側をラグの穴に差し、反対側のバネ棒をバネ棒外しのY字状側で押し込みながら穴に合わせる。
結論
腕時計のベルトは、使い続けていると劣化してしまう。定期的なベルト交換は、腕時計を長く愛用するために必要なことなのだ。お店に依頼すれば手軽にベルト交換でき、プロの技で安心して任せられる。ただ、それほど難しい作業ではないので、自分でベルト交換するのもよいだろう。