1. オーダースーツの種類
オーダースーツは、工程の違いで3種類に分けられる。それぞれどんなオーダーなのかを解説しよう。
パターンオーダー
ゲージ服(サイズサンプル)をベースにサイズ補正をするタイプ。自分の身体に近いゲージ服を試着し、長さなどを調整するものだ。ジャケットの着丈や袖丈、パンツのウエストやパンツ丈など、補正できる部位や内容は限られる。
イージーオーダー
パターンオーダーと同様にゲージ服をベースにし、サイズ補正と体型補正を行なうタイプ。体型に合わせた型紙を作り、体にフィットするスーツに仕上げる。裁断や縫製などは機械を使うことが多い。
フルオーダー
採寸してサイズや体型を反映した自分だけの型紙を作り、仮縫いをして微調整を加えるタイプ。採寸や製図、裁断、縫製などの一連の作業を、テーラーが手作業で行なう。仮縫い後に試着して調整することで、より着心地のよいスーツに仕上がるのだ。
2. オーダースーツの種類別メリット・デメリット
3種類のオーダースーツは、工程が違うために仕上がりや価格などにも違いがある。種類別のメリット・デメリットを解説しよう。
パターンオーダー
【メリット】
ほかのタイプとくらべて低価格で納期も早めで、オーダースーツに慣れていない方でも安心して注文できるだろう。また、ゲージ服を試着するので仕上がりをイメージしやすい。
【デメリット】
パターンオーダーでできる補正は長さなどを合わせるもので、いかり肩やなで肩といった身体の形に合わせる補正はできない。また、ベースとなるゲージ服の種類が少ない場合、思ったようなサイズ感に仕上がらないことがある。
ほかのタイプとくらべて低価格で納期も早めで、オーダースーツに慣れていない方でも安心して注文できるだろう。また、ゲージ服を試着するので仕上がりをイメージしやすい。
【デメリット】
パターンオーダーでできる補正は長さなどを合わせるもので、いかり肩やなで肩といった身体の形に合わせる補正はできない。また、ベースとなるゲージ服の種類が少ない場合、思ったようなサイズ感に仕上がらないことがある。
イージーオーダー
【メリット】
既存の型紙に補正を加えて自分に合う型紙を作るので、サイズ補正のほか、身体の形に合わせる体型補正も行える。いかり肩やなで肩など、特徴のある体型の方も、フィットするスーツに仕上がるだろう。
【デメリット】
店によって保有している型紙に違いがあり、その型紙をベースにするため補正できる範囲には限界がある。また、採寸などを担当するスタッフの技術によっても仕上がりに差が出てしまう。
既存の型紙に補正を加えて自分に合う型紙を作るので、サイズ補正のほか、身体の形に合わせる体型補正も行える。いかり肩やなで肩など、特徴のある体型の方も、フィットするスーツに仕上がるだろう。
【デメリット】
店によって保有している型紙に違いがあり、その型紙をベースにするため補正できる範囲には限界がある。また、採寸などを担当するスタッフの技術によっても仕上がりに差が出てしまう。
フルオーダー
【メリット】
型紙を一から作るので、いかり肩やなで肩といった特徴的な体型にも柔軟に合わせられる。仮縫いして微調整するので、高いフィット感や満足感を得ることができるのだ。また、手縫いで仕立てられたスーツは立体的で、シルエットが美しく着心地もよい。
【デメリット】
ハンドメイドで工程も多いため、ほかのオーダーよりも高額で期間も長くかかる。また、一から型紙を作ったり、ハンドメイドによる作業となるので、スタッフの技術が仕上がりに影響を与えることが多い。
型紙を一から作るので、いかり肩やなで肩といった特徴的な体型にも柔軟に合わせられる。仮縫いして微調整するので、高いフィット感や満足感を得ることができるのだ。また、手縫いで仕立てられたスーツは立体的で、シルエットが美しく着心地もよい。
【デメリット】
ハンドメイドで工程も多いため、ほかのオーダーよりも高額で期間も長くかかる。また、一から型紙を作ったり、ハンドメイドによる作業となるので、スタッフの技術が仕上がりに影響を与えることが多い。
3. オーダースーツの注文方法
オーダースーツは、実店舗で注文する方法と、ネットで注文する方法がある。どちらの方法でも、注文の流れはほぼ同じだ。
1.生地などを決定
生地やデザイン、ボタンや裏地などのディテール、追加のパンツやベストの有無などを決める。店舗では、スタッフに好みや予算、使用シーンなどを伝えて相談もできる。ネットの場合は、画面に表示される選択項目を選択する。
2.採寸
店舗ではスタッフが採寸を行う。パターンオーダーとイージーオーダーではゲージ服を試着して調整する。ネットショップは、自分で身体のサイズを採寸、手持ちの中で身体に合うスーツを自分で採寸、スーツを送付してショップで採寸という方法がある。また、初回の採寸のみ実店舗で行うネットショップも多い。
3.仮縫い後の微調整(フルオーダーのみ)
フルオーダーの場合は、仮縫い後に来店して試着し、微調整する。中縫い(仮縫い後に再度行う仮縫い)を行う場合もある。
4.納品
店舗注文の場合は、来店してスーツを試着し、サイズ感やシルエットなどを確認後、調整が必要であれば調整して納品となる。
4. オーダーにかかる期間や価格相場
採寸から始めるオーダースーツは、時間も費用もかかってしまう。目安となる期間と価格相場を紹介しよう。
納品までの期間
オーダースーツの納期は、オーダーの種類や店によって異なる。目安は、パターンオーダーで2~3週間、イージーオーダーが3~4週間、フルオーダーなら4~8週間程度である。
価格の相場
オーダースーツの価格はオーダーの種類によって大きく違う。相場はパターンオーダーで2~5万円、イージーオーダーが5~20万円、フルオーダーなら20万円以上だ。選ぶ生地やオプションなどでも変わってくる。
結論
オーダースーツは、自分の身体に合わせて作るスーツだ。身体にフィットし、ストレスのない着心地で、見た目もすっきりと気持ちよく着こなせる。自分に合ったオーダー方法で自分だけのスーツを作り、印象アップを目指そう。