1. 革靴が臭くなる原因

革靴は「蒸れて汗をかく」ことが原因で臭くなると考えがちだが、においの元は汗ではなく「雑菌の繁殖」である。靴の中にいる雑菌は、人間の汗や皮脂、垢などを栄養にして繁殖する。とくに通気性に乏しい革靴には汗や皮脂が溜まりやすく、雑菌の繁殖にはもってこいの環境だ。何も対処しないでおくと靴の中で雑菌は増え続け、においもどんどん強くなってしまう。
2. 臭いにおいを除去する方法

革靴のにおいの除去方法には、市販の消臭グッズを使う方法から意外なモノを使ったエコなアイデアまで、数多くのものがある。手軽かつ効果も高いおすすめ方法を厳選して紹介しよう。
重曹
家中の掃除で活躍する「重曹」には、消臭と除湿の効果がある。使い古しの靴下など通気性のある布に100gほどの重曹を包んで、一晩靴の中に入れておこう。においを吸収すると同時に、湿気が除去され雑菌が繁殖しにくくなる。下駄箱内の消臭にも活用できる。
エタノール
100均やドラッグストアで買える「無水エタノール」で、手作りスプレーを作るのもおすすめだ。水1:エタノール0.3~0.5の比率で混ぜてスプレーボトルに入れておき、気になったとき靴の中にスプレーするとにおいを抑えることができる。こちらも消臭スプレーとしてほかの場所にも活用できて便利だ。
10円玉・コーヒーの抽出カス
10円玉から発生している「銅イオン」には殺菌効果があり、靴の中に入れておくだけで雑菌の繁殖を抑えてくれる。片方2枚が目安だが、たくさん入れるほど消臭効果も高まる。
また、コーヒーの抽出カスにも活性炭のような脱臭効果がある。よく乾かしてから布やペーパーフィルターなどに包んで靴の中に入れておくとにおいを吸着してくれる。どちらもコストは0なので、気軽に試してみてはどうだろう。
また、コーヒーの抽出カスにも活性炭のような脱臭効果がある。よく乾かしてから布やペーパーフィルターなどに包んで靴の中に入れておくとにおいを吸着してくれる。どちらもコストは0なので、気軽に試してみてはどうだろう。
消臭スプレー・消臭パウダー
高い消臭効果を得たいなら、市販の消臭スプレーやパウダーが最も有効だ。靴専用のスプレーや直接振りかける粉タイプの消臭剤は殺菌作用も強く、強烈なにおいでも脱臭できるのがメリット。革靴のにおいに長年悩んでいるという人なら、多少の出費をしても靴の消臭に特化したアイテムを使ってみるとよいだろう。
3. 革靴が臭くならないための予防方法

そもそも、革靴のにおいを発生させないためにはどんな予防法があるのか?日々のちょっとしたケアで、においの発生を元から抑えることも大切である。
消臭インソールを使う
靴のインソールは汗や垢が溜まってにおいの発生源となる。消臭タイプのインソールに替えたり、インソールをこまめに洗ったりすることで、においは発生しにくくなる。
靴を除湿する
雑菌が繁殖する原因のひとつ、湿度を下げるのも効果的だ。靴を脱いだら、靴の中の湿気を吸って型崩れも防いでくれる「木製のシューキーパー」入れておくのがおすすめ。新聞紙を丸めたものでも代用できる。また、晴れた日などには下駄箱の換気をしてあげよう。
靴をローテーションする
毎日同じ靴を履いていると、湿気やにおいが完全に抜けず徐々に悪化してしまう。2~3足の革靴をローテーションして、履いた靴をしっかり休ませることもにおいの予防になる。
足を清潔にする
においの元となる足の雑菌を減らしておくことも根本的な対処法だ。指の間をしっかり洗う、爪を短く保つ、足用の制汗クリームを使うなど、日頃から雑菌を増やさないケアをしておこう。
結論
革靴の臭いにおい対策には、原因である雑菌の繁殖を抑えることがマストだ。紹介した方法でにおいを除去したら、普段から靴の除湿を心がけ、足を清潔に保つことで雑菌の繁殖を抑えることを意識しよう。革靴を脱いだときコンプレックスになったり、相手に不快な思いをさせないよう、常に気を遣っておけば安心である。