1. 歯磨きの回数は1日何回が理想的?

歯磨きの回数は人によってさまざまだ。2016年に厚生労働省が発表したデータ(※1)によると、歯磨きは1日2回するという声が最も多く、全体の約半数を占めていることがわかる。しかしこれはあくまでも平均的な回数であり、理想の回数ではない。では歯磨きの回数は1日何回が理想的なのか。多くの専門家は1日3回以上の歯磨きを推奨している。具体的なタイミングでいえば、毎食後に行うのが理想的といえるだろう。
ただ、中には忙しくて歯磨きの時間がとれない方もいるだろう。その場合は、最低1日1回、就寝前の歯磨きができていればOKだ。その1回で歯垢を出来るだけ取り除き、あとはマウスウォッシュやうがいをしながらオーラルケアを行っていこう。
また、徹底的にケアをしたい方は起床後・毎食後・就寝前の計5回行うのがおすすめだ。朝は起床後、朝食後と続けざまに2回歯磨きを行うことになるので、どちらかは軽く口をゆすぐだけでもいいだろう。
※参考データ「厚生労働省 平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」
ただ、中には忙しくて歯磨きの時間がとれない方もいるだろう。その場合は、最低1日1回、就寝前の歯磨きができていればOKだ。その1回で歯垢を出来るだけ取り除き、あとはマウスウォッシュやうがいをしながらオーラルケアを行っていこう。
また、徹底的にケアをしたい方は起床後・毎食後・就寝前の計5回行うのがおすすめだ。朝は起床後、朝食後と続けざまに2回歯磨きを行うことになるので、どちらかは軽く口をゆすぐだけでもいいだろう。
※参考データ「厚生労働省 平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」
2. 歯磨き回数を知ったら正しい磨き方もチェック

歯磨きは回数というよりも、どれだけ丁寧に磨けたかが重要だ。回数が多くても、間違った歯磨きを行っていれば、当然虫歯や口臭などのリスクが高くなってしまう。リスクを防ぐためにも、ここで正しい歯磨きの方法をマスターしていこう。
歯ブラシの持ち方
歯ブラシの持ち方に決まりはないが、力を入れすぎてしまう方は鉛筆と同じ持ち方がおすすめだ。小刻みに動かすことができるため、細かい部分も磨きやすい。
歯磨き粉の適量
歯磨き粉を使う時は、歯ブラシの1/2または1/3程度の目安量でOKだ。1g程度の量で口の中全体が磨けるので、使いすぎないように注意しよう。
歯ブラシの当て方
磨き残しを防ぐためには、歯ブラシの毛先を歯と歯の隙間や歯肉との境目に当てることがポイントだ。基本的には歯の表面に対して横向きでブラシを当てるが、前歯の裏側や引っ込んでいる歯に対してはブラシを縦に当てて磨いていこう。
歯ブラシの動かし方
歯に当てているブラシが広がっている時は、力を入れすぎている証拠だ。力の入れすぎはエナメルが削れて歯の表面に傷がついてしまうので、もう少し力を弱めて歯を磨こう。また、動かす時は常に小刻みになるように意識することもポイントだ。一気に歯を磨くのではなく、1本1本丁寧に磨くように心がけてほしい。
一箇所を磨く回数
一箇所の歯を磨く回数は約20回程度がよいとされている。わざわざ数えながら磨く必要はないが、大体の目安として覚えておくといいだろう。
3. 歯磨きでゆすぐ回数は何回?

歯磨きが終わった後は、口の中の食べカスや細菌を出そうと、つい何回もうがいをしてしまうものだ。しかし、虫歯を予防したいのであれば、うがいの回数は少ないほうがいい。なぜなら、歯磨き後に何度もうがいをすると、歯磨き粉のフッ素がほとんど流れ出てしまうからだ。フッ素とは歯の再石灰化を促す成分で、濃度が高いほど虫歯予防に効果的と言われている。そのため歯磨きをした後は、多くて1~2回のうがいで終わらせるのがおすすめといえるだろう。
4. 歯磨きグッズの正しい選び方

歯磨きは回数や磨き方だけでなく、歯磨きグッズの選び方も覚えておくと、より虫歯予防に役立つ。ここでは歯ブラシや歯磨き粉の選び方について簡単に紹介しよう。
歯ブラシはコンパクトで毛が細いものを選ぶ
コンパクトなサイズは女性向けと思われがちだが、実は男性にもおすすめといえる。というのも、大きい歯ブラシは奥歯や歯の裏で使うのが難しく、磨き残しができやすいからだ。速乾性の高いナイロン製の歯ブラシだと、衛生的にも安心して使うことができる。
歯磨き粉はフッ素入りを選ぼう
虫歯予防を目的とするなら、歯磨き粉はフッ素配合のものを選ぶことが重要だ。加えて、プラークやステインなどの汚れを落とす成分が入っているものを選ぶと、ホワイトニングなどの効果も期待することができるだろう。
結論
歯磨きは回数よりも質が重要となるため、極端な話をすると、1日1回でも隅々までしっかりと磨けていればOKだ。とはいえ、朝昼晩とご飯を食べて、なおかつ間食やアルコールなどを挟んでいる場合は、たった1回で歯垢を落としきるのは無理があるだろう。虫歯や口臭を予防したい時は、まず1日2回でいいから丁寧な歯磨きを行い、残りはマウスウォッシュなどでケアをすることがポイントだ。ただし、歯を磨く時は力を入れすぎたり磨きすぎて歯を傷めたりしないように注意しよう。