目次
1. 財布の修理はどこに頼む?

財布の修理を受け付けてくれるのはどういったお店なのだろうか?普段から意識することはあまりないため、いざ財布が壊れたときに意外と迷うかもしれない。一般的には次のようなお店で修理を受け付けてくれる。
財布の修理を受け付けてくれるお店とは
1.靴やバッグ、かばんなどの修理店
財布の構造を考えたとき、修理は靴やバッグ、かばんなどの修理を請け負っているお店に頼むのがおすすめだ。靴やバッグ、かばんなどの修理店は専門知識を持っている職人さんが多く在籍しており、幅広い依頼に対応してくれる。パーツが足りない場合でも豊富に取り扱っているので、オリジナルに近い状態に戻せる可能性もある。
2.革製品の修理店
革でできている財布の場合、革製品の修理店に依頼するのもひとつの手だ。革製品の修理店は、破れた部分の補修や革の補強技術などに優れている。合皮素材がカサカサと剥げてしまっている財布などでも新品のように仕上げてくれることがあるほどだ。劣化が激しい革財布であれば、ぜひそうしたお店に相談してみよう。
3.ブランドの正規店
ハイブランドの財布の場合、一般的な修理店に加えブランドの正規店に修理を依頼できる場合もある。ただし本物と認められていない財布や、状態がひどい場合は修理を断られてしまう可能性が高いので覚えておこう。ハイブランドの財布を修理する際は、まずそのブランドがリペアサービスを提供しているか問い合わせることから始めるとよい。
4.その財布を購入したお店
財布の販売店で修理を請け負ってもらえることもある。この場合、純正パーツが手に入る可能性もあるため、よりオリジナルに近い状態に戻ることを望むときは購入店に相談してみるのもおすすめだ。
5.郵送対応してもらえるお店もある
お店に直接持ち込むのではなく、郵送で対応してもらえるところもある。ただし職人さんが直接見て判断することになるため、届いた財布の状態をチェックしたのち、修理可能かどうか(可能であれば料金も)を最終的に決定するといった流れになるため、やや時間がかかるかもしれない。送料の負担なども含め、事前に問い合わせてきちんと確認しておくと安心だ。
2. 財布の修理はどこまで対応してもらえる?

どんな状態の財布まで修理対応してもらえるのか、というのも気になるポイントだろう。
修理対応してもらえる財布の状態
- ファスナー、スライダーの故障
- 部分的な汚れ
- 角の擦り傷
- 手垢や水濡れなどによるくすみ
- ほつれや破れ
- クリーニングや染色 など
一般的にはこうした症状に対応してくれる。
ただし、どこまで直せるかはお店や職人さんによって異なる
実際に財布をどこまで直せるかは、修理を頼むお店や職人さんのスキルなどでも変わってくる。修理の定番ともいえる「ファスナー」「スライダー」「ホック」などの部品交換程度であれば大体のお店で修理してもらえるだろう。だが高い技術を必要とするクリーニングや張り替えなどには対応していないお店もある。お店のホームページなどがあれば、事前に確認しておくとよいだろう。
3. 財布の修理にかかる費用や期間は?

財布の修理にかかる費用や期間などもある程度把握しておこう。
財布の修理費用の目安
- ファスナー交換(全体交換):3,000~14,000円
- ファスナー交換(10cm単位):1,000円~1,500円
- スライダー交換:3,000~7,000円
- ホック交換:2,000~6,000円
- マグネット交換:2,000~6,000円
- ドット・カシメ交換:500~2,000円
- マチ交換:10,000~16,000円
- パイピング修理(部分修正):3,000~8,000円
- パイピング修理(全体修正):10,000~20,000円
- ほつれ縫い・部分縫製:3,000円~(長さによって異なる)
- 染め直し:5,000円~(染色する面積の大きさによって異なる)
- クリーニング:2,000~5,000円
- 内装張り替え:15,000~25,000円
お店によって料金設定が異なるほか、傷み具合や修理箇所の大きさ、長さ、素材や作業の難易度などさまざまな条件で変わってくるためあくまで目安だが、おおよそこのあたりが相場になるだろう。修理費用が心配な方は、事前に見積もってもらうとよいだろう。
財布の修理期間はどれくらい?
やはりお店によって異なるほか、財布の傷み具合などによっても変わってくる。おおよその目安としては2週間〜1カ月程度は見ておいたほうがよいだろう。簡単な修理くすみや染色などは1〜2カ月など時間がかかる可能性がある。またタイミングによっては混み合っており、納期が遅れてしまうこともあるだろう。料金と同様に、事前に確認をしておくことだ。
4. 財布を修理に出す前に知っておきたい注意点

財布を修理に出す前にぜひ知っておきたい注意点もお伝えしておこう。
オリジナルの状態に戻る保証はない
残念ながら、オリジナルの状態に戻るという保証はない。とくにホックやマグネット、ファスナーなどは修理店で用意しているパーツを使って補修することが多いため、色や形状がオリジナルと異なる場合がある。もちろん多くの修理店ではオリジナルに近い状態を目指して修理してくれるはずだが、パーツなどの要望がある場合は事前に伝えておくのがおすすめだ。
財布の中身は空っぽにしておこう
スーツをクリーニングに出すときなどと同じように、財布を修理に出す前もトラブルを避けるため中身を空っぽにしておこう。
5. 財布を修理するか買い替えるかで迷ったときは?

思っていたよりも見積り金額が高かった場合など、買い替えたほうが安いこともある。あるいは費用が微妙なラインで、修理するかどうかどうか迷うこともあるだろう。そんなときの判断基準は、やはり愛着だ。
愛着があるかどうかがいちばんの判断基準
修理費用を出してでも直したい、もっと使い続けたいと思える財布かどうかで判断しよう。そこまで愛着がない財布で、なおかつ修理費用もそこそこするといった場合は、思い切って買い替えるのもよい。価値観は自分にしか分からないため、心と相談して決めることが大切だ。
結論
財布が壊れた、もしくは壊れかけているときは、それ以上劣化しないうちに早めにお店などに相談しよう。なお財布の修理費用は傷み具合などさまざまな条件で大きく変わる。場合によっては購入金額よりも高くつくことがあるため、修理に出してまで使い続けたい財布かどうかも、よく考えておくことが大切だ。