1. シワができにくいスーツのたたみ方

スーツにシワができるのを防ぐためには、タオルや洋服などをクッション代わりに挟んでいくことがポイントだ。ここで紹介するたたみ方もクッションを挟みながら行うものなので、真似する際は出先で使う下着やパジャマなどで代用してほしい。
ジャケットのたたみ方
- ジャケットを広げ、片方の袖と肩を裏返す。形が崩れないように、肩パットまでキレイに裏返すのがコツだ。
- 正面の中心を山折りするようにたたみ、裏返したほうの袖にもう片方の袖を通す。
- 襟を立てて、表と裏をキレイに重ねる。こうすることで前身頃をぴったりと揃えることができる。
- 前身頃を合わせると、背中部分が余るはずだ。余った背中部分は脇の線に沿って前身頃のほうにたたもう。
- 肩パット部分にクッションを挟む。クッションはフェイスタオルやTシャツなどを代用してもOKだ。次の手順でクッションがもう1つ必要となるため、あらかじめ同じ大きさにたたんでおくといいだろう。
- クッションを挟んだ方の上に別のクッションを置き、それを軸にしてジャケットを巻いていく。袖も上手に折りこんで巻くのがポイントだ。
- 最後にシワをのばして完了だ。
パンツのたたみ方
- パンツを縦半分にたたむ。このとき注意したいのが、そのまま無造作にパンツをたたんでしまわないことだ。パンツ(スラックス)をたたむときは、センタープリーツに合わせてたたむのがコツ。別の位置にたたみジワをつくってしまわないように、気を付けながらたたんでいこう。
- パンツの上にクッションをのせる。このときもクッションはタオルやTシャツで問題ない。ただし、パンツ全体を覆うようにのせる必要があるため、ハンドタオルや下着など、面積の小さいものは避けよう。
- あとは腰側から足側に向かってパンツをくるくると巻くだけでOKだ。シワができないように注意しながら巻いていこう。
2. たたんだスーツを持ち運ぶ方法と注意点

スーツをたたんで持ち運ぶ場合は、スーツケースに収納するのがおすすめだ。とはいえ、何も考えずにスーツを収納するのはNG。先程紹介したたたみ方が意味のないものになってしまわないように、運ぶときのことを考えてきちんとスーツを収納していこう。
シワができにくいスーツの収納方法
先程紹介したたたみ方でスーツを収納する場合は、タオルや洋服でさらにスーツを包みこんでからスーツケースに入れるのがおすすめだ。そうすることで、たたんだスーツがほどけるのを防ぐことができ、さらには生地の摩擦防止にも役立つ。ただし、スーツを包んで収納することでケース内がぎゅうぎゅうになってしまうのは逆効果だ。荷物の詰めすぎはスーツにシワができる原因なので、余裕を持たせるようにすることも意識しよう。
スーツケースにスーツをしまうときの注意点
スーツケースを持ち歩くときは車輪側を下に向け、立てた状態にすることが多い。そのため、車輪側にスーツを収納すると、持ち運ぶときに上の荷物の重みがかかってしまい、シワができやすくなってしまう。また、香水などを一緒に収納している場合は、上から液漏れでスーツがダメになってしまうことも考えられるので注意が必要だ。スーツは荷づくりの最後に、車輪側から遠い場所に収納するように気を付けよう。
3. 持ち運んだあとにやるべきこと

出先のホテルなどに到着したら、スーツケースに入れておいたスーツをすぐに取り出してハンガーにかけよう。ジャケットとパンツはまとめてかけずに、それぞれ専用のハンガーにかけるのがポイントだ。パンツはセンタープリーツを整えて吊るそう。
なお、浅いシワが出来てしまった場合は、シャワーを浴びたあとのバスルームに吊るしておくのがおすすめだ。湿気がスチーム代わりとなり、シワを伸ばすことができるだろう。目安としては2~3時間程が理想だ。翌日にスーツを着用する予定がある方は、前日のうちに浴室でシワを伸ばしておこう。
また、ホテルの部屋に備え付けのアイロンがある場合は、蒸気を当ててシワを伸ばすのも1つの手だ。部屋に備え付けていなくても、大抵のホテルはフロントで貸し出ししているため、急ぎでシワを伸ばしたい方は問い合わせてみるといいだろう。
なお、浅いシワが出来てしまった場合は、シャワーを浴びたあとのバスルームに吊るしておくのがおすすめだ。湿気がスチーム代わりとなり、シワを伸ばすことができるだろう。目安としては2~3時間程が理想だ。翌日にスーツを着用する予定がある方は、前日のうちに浴室でシワを伸ばしておこう。
また、ホテルの部屋に備え付けのアイロンがある場合は、蒸気を当ててシワを伸ばすのも1つの手だ。部屋に備え付けていなくても、大抵のホテルはフロントで貸し出ししているため、急ぎでシワを伸ばしたい方は問い合わせてみるといいだろう。
結論
たとえたたみジワだったとしても、スーツを着た際にシワが目立ってしまうのは何となく印象が悪く落ち着かないものだ。ひょっとすると自分だけではなく、出張先や冠婚葬祭であなたのスーツ姿を目にしている人たちも同じような印象を抱いてしまうかもしれない。そうならないためにも、スーツを持ち運ぶ際は正しいたたみ方をマスターしておくことが重要だ。