1. どんなときにスーツの持ち運びが必要?

スーツの持ち運びが必要なシーンといえば、やはり思い浮かぶのが出張や遠方で行われる冠婚葬祭に列席するときではないだろうか。中にはスーツを着用したまま現地に向かう方もいると思うが、実はこれはNG。なぜなら、スーツは座りっぱなしの態勢が続くと、ジャケットやパンツの後ろ部分にシワができやすいからだ。さらに気温の高い季節だと、スーツに汗がしみこんでしまう心配も出てくる。そういったことを踏まえると、やはり長時間移動する場合はスーツを持ち運びするのがおすすめといえるだろう。
2. スーツの基本的なたたみ方

ジャケットのたたみ方
- ジャケットを広げ、縦中心から半分だけ裏返す。型崩れを防ぐため、肩パットまでキレイに裏返そう。
- 裏返した袖に、もう片方の袖を背中側から通していく。
- 内側に折りこんでしまっている襟を立てて、表面同士をしっかりと揃える。
- 左右の前身頃を合わせる。
- 袖に向かって伸びている背中部分を前身頃側に折りこむ。脇のラインに沿ってたたむとキレイに折りこむことができる。
- 型崩れ防止として、肩パットにたたんだタオル(またはTシャツ)を入れる。
- タオルを挟んだ肩の上に別のタオルを置き、それを軸にジャケットをくるくると巻いていく。
- 巻き終わったらシワを伸ばしてカバンに収納する。
パンツのたたみ方
- 中央線(センタープリーツ)に沿ってパンツを半分にたたむ。
- たたんだパンツを床に置き、その上にタオル(またはTシャツ)をのせる。このとき、タオルはパンツ全体を覆うサイズにしておくことがポイントだ。
- 足を入れる部分からくるくるとシワをのばして巻いていき、巻き終わったらカバンに収納する。
シャツのたたみ方
- アイロンをかけた後はすぐにたたまず、30分以上はハンガーにかけておこう。そうすることで余分な湿気を抜くことができる。
- 湿気が十分に抜けたら、シャツのボタンをすべて留める。着るときにボタンを外すのが面倒な方は、上・真ん中・下のボタンを1ヵ所ずつ留めるだけでもOK。
- 背中が上に向くようにシャツを広げる。
- 肩幅の真ん中あたりで折り返す。
- 袖がシャツの中心軸に合わせて平行になるように折り曲げる。
- 反対側も4・5と同じ手順でたたむ。
- シャツの裾部分と袖口を一緒に折りたたむ。
- さらに全体を半分に折りたたむ。
- 正面側が上にくるようにシャツをひっくり返し、シワを整えれば完了だ。
シャツをよりキレイにたたみたいときは、A4サイズのクリアファイルを背中に当ててたたむのもおすすめだ。初心者の方はシャツが左右均等になるようにたたみ方を練習しよう。
3. スーツの持ち運びに便利なカバンと方法

スーツの持ち運びには、ガーメントバッグまたはスーツケースを使うのが便利だ。ここでは2つのカバンの特徴や使い方について紹介していこう。
ガーメントバッグ
ガーメントバッグはハンガーにスーツを吊るした状態で収納できるカバンだ。スーツを持ち運ぶ目的でつくられているため、シワになりにくく、楽に収納することができる。見た目はビジネスマンが普段使っているようなカバンに似ているが、ガーメントバッグはスーツと一緒に身に着けるものをまとめておけるところが嬉しいポイントだ。ワイシャツやネクタイ、ベルトなども一緒に収納できるため、出張が多い方にとってはかなり便利なアイテムといえるだろう。
スーツケース
持ち運ぶカバンを最小限に減らしたい方は、ガーメントバッグよりもスーツケースを活用するのがおすすめだ。スーツケースは収納できる容量が大きいため、スーツのほかにもタオルや下着などをまとめておくことができる。
ただし、スーツケースにスーツを収納する際は、いくつかポイントがある。たたんで収納することが前提であるため、シワがつかないようにたたんだり、ほかの荷物で圧迫されないように詰めたりしなくてはならない。コンパクトに持ち運びができるのは便利だが、もし荷物が多くなってしまうのであれば、ガーメントバッグを別で持ち運んだほうがいいだろう。
ただし、スーツケースにスーツを収納する際は、いくつかポイントがある。たたんで収納することが前提であるため、シワがつかないようにたたんだり、ほかの荷物で圧迫されないように詰めたりしなくてはならない。コンパクトに持ち運びができるのは便利だが、もし荷物が多くなってしまうのであれば、ガーメントバッグを別で持ち運んだほうがいいだろう。
結論
ビジネスマンならどんな場面であっても、身嗜みには気を付けていきたいものだ。シワだらけのスーツで周囲にだらしない印象を与えてしまわないためにも、出張や冠婚葬祭で遠方へ出かける際はスーツを持ち運ぶようにしよう。また、持ち運びの際はたたみ方や収納するカバン、スーツのしまい方にも目を向けることがポイントだ。どこに行ってもびしっとしたスーツ姿でいられるように、シワができにくい持ち運び方を覚えておこう。