1. 財布をお手入れするタイミングとメリット

財布をお手入れするタイミングは?
財布のお手入れ頻度は特に決まっていないが、汚れが気になったらその都度きれいにしてあげるのがおすすめだ。忙しくて財布のお手入れがなかなか出来ないという方でも、1~2ヵ月に1度はお手入れを行ったほうがいいだろう。なお、革製品に使う専用クリーナーは革の種類によってお手入れの頻度が異なるため、商品に記載された使用頻度を目安にするのが正解だ。クリーナーの使い過ぎで財布が余計に傷んでしまわないように注意しながらお手入れを行っていこう。
財布をお手入れするメリット
革や合皮で作られた財布は乾燥に弱く、シワやヒビ割れが出来やすい。そのため、扱い方によっては、たった数年で使いものにならなくなってしまうこともある。しかし、定期的にお手入れを行っていれば、革や合皮で作られた財布でも長く愛用することが可能だ。劣化を遅らせて寿命を延ばせることこそが、財布をお手入れする最大のメリットといえるだろう。
2. 財布の材質別のお手入れ方法

基本的な財布のお手入れ方法
洗剤や専用クリーナーを使わないお手入れは、基本的にどんな素材の財布に行ってもOKだ。家にあるもので簡単にできるので、汚れが気になったら是非お手入れを行ってみよう。
用意するもの
- 綿棒
- 乾いた布
お手入れの手順
- 財布の内側ポケットやファスナーなどに溜まっているホコリを綿棒で取り除く。
- 乾いた布で財布の内側を優しく拭く。小銭やお札を入れるスペースも忘れずに拭こう。
- 最後に財布の外側を拭けば完了だ。
革財布のお手入れ方法
牛革・馬革・クロコダイル・パイソンなどの素材で作られた革財布は、基本的なお手入れに加えて定期的に専用のクリーナーを使ったお手入れをしてあげることが重要だ。シワやヒビ割れを防ぐだけではなく、財布に艶を出すこともできるので試してみてほしい。
用意するもの
- 革専用ブラシ
- 革専用クリーナー
- 防水スプレー
- 乾いた布(着なくなったTシャツでも代用可)
お手入れの手順
- 専用ブラシで財布の汚れやホコリを落とす。
- 汚れが落ちたら専用クリーナーを財布に薄くのばしていく。
- 乾いた布で財布に残った余分なクリーナーを拭き取る。
- 最後に防水スプレーをかけて陰干しする。
※革財布の中には、防水スプレーで変色する素材もあるため、初めて使う際は事前に目立たない所で試しておこう。
合皮の財布のお手入れ方法
合皮素材といえば、代表的なのがエナメル製品だ。エナメル製の財布は、湿気や汚れが溜まるとウレタン層の分解でベタつきやすくなる性質があるため、革財布以上にこまめなお手入れが必要となる。ただ、お手入れ方法に関してはさほど難しくないため、最低でも半年に1回は行うように心がけよう。
用意するもの
- 中性洗剤(もしくは専用クリーナー)
- 乾いた布
- 水
- 洗剤と水を混ぜる小皿
お手入れの手順
- 乾いた布で財布全体を拭く。エナメル素材は傷が付きやすいので、力を入れずに優しく拭くことがポイントだ。
- 小皿に中性洗剤を1~2滴入れ、水で薄める。
- 乾いた布に洗剤を付けて財布の内側・外側を丁寧に拭いていく。
- 布を濡らして固く絞り、財布の内側と外側を再度丁寧に拭く。
- 直射日光の当たらない場所で乾燥させればお手入れ完了だ。
合皮素材の財布は防水スプレーとの相性が悪いため、お手入れ後にかけないように注意が必要だ。また、アルコールスプレーなども変色の恐れがあるので、使用は控えたほうがいいだろう。
布財布のお手入れ方法
布地の財布は革素材・合皮素材よりもさらに汚れやすい素材だ。しかし、基本的には水洗いすることが可能なので、汚れが気になったら手洗いや洗濯機で簡単にお手入れを行うことができる。ただし、布の種類によっては縮みやすいものもあるので、取扱いには十分注意しよう。
用意するもの(手洗いの場合)
- 洗濯用洗剤(固形タイプがおすすめ)
- 洗濯用ブラシ(使い古しの歯ブラシなどでも代用可)
- お湯
- 洗濯桶
洗い方の手順
- 洗濯桶に溜めたお湯に財布を付ける。
- 財布の汚れが気になる部分に洗濯用洗剤を擦りつける。
- 洗濯用ブラシで汚れている箇所を優しく擦る。ゴシゴシと強く擦ると素材が傷んでしまうので注意してほしい。
- きれいなお湯で財布をしっかりすすぐ。
- 乾いたタオルで財布の水分を拭き取り、風通しのよい所でしっかりと乾かす。
3. 財布を長持ちさせる秘訣

週に1度は財布の中身の整理を行う
小銭やカードの入れすぎは、財布が膨らんで見栄えが悪くなるだけではなく、財布の素材に負担がかかりやすくなる。そのため、財布の容量は常に余裕があるようにしておくことがポイントだ。最低でも週に1度は財布の中身を確認して、不要なレシートや使用頻度の少ないカードを抜いておこう。
革と合皮は高温多湿に注意
革と合皮で作られている財布は乾燥だけではなく、実は高温多湿の環境にも弱い。特に雨で濡れたり、誤って洗濯したりしてしまった場合は、水分によるシミが残りやすいため注意が必要だ。万が一財布が濡れてしまったら、すぐにタオルドライで余分な水分を吸収し、風通しのよい日陰で乾燥させよう。ドライヤーは熱の力で変色・変質を起こす可能性もあるので、使わないように注意してほしい。
結論
財布は素材によってお手入れ方法が異なるため、それぞれに合ったお手入れを行うのがポイントだ。間違ったお手入れ方法は逆に財布の劣化を早めてしまうので、十分に注意してほしい。また、財布はお手入れだけでなく、中身の確認も定期的に行うと、さらに劣化を防ぐことができる。こまめにお手入れを行って、お気に入りの財布を長く愛用していこう。