1. 革靴をクリーニングするメリット

革靴をクリーニングに出すメリットは、「靴を洗ってもらえる」以外にもいろいろとある。
洗うのが難しい靴・ガンコな汚れでもお願いできる
革靴やスエード素材、ブーツなど自分で洗うのが難しい種類の靴でも、プロにお願いすれば安心だ。またカビやシミ、表面の塩吹きなどの落としにくい汚れや、こびりついたにおいまで除去してくれるのもメリットだろう。
補色や簡単な修理をしてくれる業者も
靴や革製品専門のクリーニング店であれば、補色や撥水加工、メンテナンスまでを行ってくれる場合もあり、新品同様になって戻ってくるのも嬉しいところだ。
保管サービスもある
また、業者によってはオプションで靴を長期保管してくれるサービスもある。シーズンオフの靴などを、湿度や温度の整った環境で保管してくれるので、靴の収納スペースが足りない家庭にはありがたい。
2. 自分で革靴をクリーニングする方法と注意点

専門店にお願いすれば出費もかさむので、自分で革靴をクリーニングしたいと考える人も多いはずだ。「革靴用の洗剤」を使って自宅で革靴を洗う方法にも触れておこう。
革靴のクリーニングに必要なもの
- 革靴用の洗剤
- 靴用のクリーナー
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 古布やタオル
- 木製のシューキーパー
革靴用の洗剤には革を保護する成分が含まれているので、革靴のダメージを最小限に抑えて洗うことができる。ネット通販でも簡単に手に入るのでチェックしてみよう。
自分で革靴をクリーニングする手順
- クリーナーで革の汚れや古いクリームを落とす
- 靴を水に浸して全体をまんべんなく湿らせる
- スポンジで洗剤を泡立てて優しく洗っていく
- 歯ブラシを使ってシワの部分や靴の中も洗う
- 汚れが落ちたら、タオルなどで残った泡をふき取る
- シューキーパーで形を整えてから陰干しをする
泡を洗い流さないことで、洗剤に含まれる保湿成分が革の表面に残るので、あえて「ふき取りだけ」にするのがおすすめだ。カビが生えないよう、風の通る場所に立てかけて置き、しっかりと乾燥させるようにしよう。
注意点
革は水に濡れることで、色落ちしたりシミになる危険がある。革に使えない洗剤を選んでしまったり、乾燥が不十分だったりすることも靴にダメージを与える原因だ。リスクをしっかり理解し、高級な革靴であれば無理せずクリーニング業者にお願いすることも検討してほしい。
3. クリーニングに出す場合の費用相場と注意点

クリーニングを利用するなら、どのくらいお金がかかるかもポイント。大手の靴クリーニング業者の費用相場と、利用の際の注意点もまとめてみた。
費用相場
革靴をクリーニングに出した場合の相場は、2,000円~8,000円ほどと幅広い。補色や撥水加工、保管などオプションを増やすほど料金が高くなるが、2足セットだと割引になる場合も多い。シンプルにクリーニングのみなら、2,500~5,000円ほどに収まる業者が多いようである。
注意点
- ボロボロすぎると受け付けてくれないことも
靴の傷み具合がひどい場合、クリーニングを断られるケースもある。変色が著しかったり、穴や破れがあったりするなら注意。とくに宅配クリーニングだとせっかく送ったのに返品される場合もある。 - 取り扱っていない素材・ブランドもある
業者によってはスエード素材や高級ブランドの靴を受け付けていないケースがある。特殊な素材や高級な革靴であれば、まず取り扱いがあるかを確認しておこう。 - 納期は最初に把握しておく
宅配クリーニングだと、長ければすべての工程に1ヶ月ほどかかることもある。靴を履く予定があるなら、間に合うかどうかは最初に調べておこう。
結論
革靴をクリーニングに出すことで、色補正や長期の保管までが可能だと考えれば、プロのクリーニング業者に頼むのも悪くないだろう。とくに宅配クリーニングであれば、自宅から送って自宅で受け取れるので、一度に何足も洗いたい場合などには便利である。上手に活用してみてはいかがだろう?