1. 寝起きに口臭がするのはなぜ?

寝起きの口臭は大抵「生理的口臭」と呼ばれるものに該当する。生理的口臭とは、口の中の雑菌が繁殖することによって発生するガス(揮発性硫黄化合物)が原因だ。雑菌は口の中が乾燥している時ほど活発になるため、唾液の分泌量が少ない睡眠中は非常に繁殖しやすい。そして起きるころには口の中が雑菌でいっぱいになり、腐った卵のような口臭が発生してしまうのだ。
なお、生理的口臭は誰しもが持つニオイであるため、歯医者や口臭外来に行く必要はとくにない。ただし、眠っている時にいびきをかきやすい方や、口呼吸になっている方は寝起きの口臭が強くなりやすいので、口臭対策を行ったほうがいいだろう。
なお、生理的口臭は誰しもが持つニオイであるため、歯医者や口臭外来に行く必要はとくにない。ただし、眠っている時にいびきをかきやすい方や、口呼吸になっている方は寝起きの口臭が強くなりやすいので、口臭対策を行ったほうがいいだろう。
2. 寝起きの口臭は病気が関係していることも

寝起きの口臭が以前よりもきつくなったと感じる場合は、「病的口臭」が発生しているサインかもしれない。病的口臭はその名の通り、特定の疾患によって起こる口臭を指す。
原因は虫歯や歯周病など、歯や口の病気であることがほとんどだ。また、便秘・扁桃腺炎・蓄膿症・肝機能低下・糖尿病などを患っている場合も病的口臭が発生することがある。病的口臭の改善には原因となる病気の治療が必要なため、オーラルケアだけを行っても意味がない。寝起き以外にも口臭が気になる方は、早めに病院を受診しよう。
原因は虫歯や歯周病など、歯や口の病気であることがほとんどだ。また、便秘・扁桃腺炎・蓄膿症・肝機能低下・糖尿病などを患っている場合も病的口臭が発生することがある。病的口臭の改善には原因となる病気の治療が必要なため、オーラルケアだけを行っても意味がない。寝起き以外にも口臭が気になる方は、早めに病院を受診しよう。
3. 寝起きの口臭を防ぐための9つの対策

寝起きの口臭を完全になくすのは難しいが、対策をとることでニオイの強さは抑えることができる。ここでは寝起きの口臭を防ぐための対策方法を9つ紹介しよう。
対策1.就寝前に水分を摂る
水分補給は唾液の分泌を促進させる効果がある。とはいえ、その効果が期待できるのは水のみだ。お茶・コーヒー・ジュース・アルコールは反対に唾液の分泌を抑制してしまうので、就寝前は控えたほうがいいだろう。おすすめとしては、歯磨き後に水分補給をすることだ。飲みすぎはトイレで起きる原因となるので、コップ1杯程度の水を飲むようにしてほしい。
対策2.食事をする際はよく噛んで食べる
咀嚼は唾液の分泌促進に欠かせない行為だ。噛めば噛むほど唾液腺は刺激を受けるため、食事はしっかりと噛むことを意識しよう。食事の時間以外は、ガムなど噛みごたえのあるものを口にするのもおすすめだ。
対策3.朝ごはんを食べる
起床時と同様、空腹時は唾液の分泌量が減少して口臭が発生しやすい。そのため、空腹のままだとせっかくオーラルケアで寝起きの口臭をリセットしても、すぐにニオイが発生してしまう。起きたらまずは朝食を摂って、唾液の分泌を促進させよう。
対策4.舌苔はひどい時だけ取り除く
口臭対策には歯磨きやうがいなどのオーラルケアが欠かせない。しかし、舌磨きのやりすぎには注意が必要だ。舌苔(舌についている汚れ)は口臭の原因だが、磨きすぎると舌を傷つけてしまい逆効果となる。舌専用のブラシを使う、あるいは舌を口の中の天井にこすりつけるなどの方法で、なるべく力を加えずに舌苔を取り除こう。
対策5.睡眠時の口呼吸を改善する
眠っている時に口呼吸になってしまう方は、口周りの筋力を鍛えることで改善が期待できる。おすすめは「あいうべ体操」を毎日行うことだ。あいうべ体操は多くの歯科で推奨されている体操で、口や舌を大きく動かし口輪筋を鍛えることができる。1日30回程行えば、短期間で口呼吸が改善できるので、寝起きの口臭がひどい方はぜひ試してみてほしい。
対策6.ストレスを溜めない
唾液の分泌量減少はストレスによっても起こりやすい。精神的なストレスはもちろん、睡眠不足や喫煙などによる身体的ストレスも口臭を招く原因となるので、できるだけ規則正しい生活を送り、上手にストレスを発散することを心がけよう。
対策7. 就寝前のオーラルケアを丁寧に行う
就寝前のオーラルケアは朝や昼よりも丁寧に行うことがポイントだ。歯磨きはもちろん、デンタルフロスで歯垢を除去したり、マウスウォッシュで口をゆすいだりするのも効果的なので、ぜひ就寝前に実践してほしい。
対策8.歯科に通って口腔内トラブルを解決する
虫歯や歯周病などが気になる場合は、歯科で定期受診をするのがおすすめだ。口腔内にトラブルが見つかった場合は、早めに治療して口臭改善をしていこう。
対策9.口臭を強くする食事は控える
口臭は食べ物が原因で発生することもある。代表的な食材がにんにくやネギだ。これらの食材にはアリシンというニオイ成分が含まれており、血液に溶け込んだあと肺を通じて呼気から排出される。そのため、摂取してから寝ると起床時に口臭が発生しやすいのだ。食材に含まれているニオイ成分は自然と排出されるのを待つしかないので、ニオイを抑えたい方はニオイの強い食べ物の摂取を極力控えたほうがいいだろう。
4. 寝起きの口臭は正しく対策すれば解決できる

病気を患っている方を除けば、寝起きの口臭はすぐにでも改善することができる。一番重要なのは歯磨きやうがいで口の中の雑菌を取り除くことだが、それと同時に唾液の量を増やすことに努めよう。
おすすめとしては、唾液の分泌を促進することよりも、唾液の減少を抑制することだ。ストレスや生活習慣が原因で唾液の分泌量が減少している方は、まずライフスタイルを見直すころから始めてみよう。
おすすめとしては、唾液の分泌を促進することよりも、唾液の減少を抑制することだ。ストレスや生活習慣が原因で唾液の分泌量が減少している方は、まずライフスタイルを見直すころから始めてみよう。
結論
自分の息のニオイを感じ取るのはなかなか難しいが、寝起きの場合は口の中がネバついたり、乾燥したりしやすいため、自分自身で口臭があることに気付きやすい。寝起きの口臭原因は唾液の量が少ないことがほとんどなので、まずはオーラルケアや水分補給で対策をとっていくことが必要だ。大切なパートナーを不快な気持ちにさせないためにも、口臭ケアはしっかりと行っていこう。