1. 捨てないで!汚れた財布はクリーニングしよう
穴が開いていたり、素材が破れていたりする場合ならともかく、汚れがひどいだけで財布を捨ててしまうのは何とも勿体ない話だ。ほとんどの黒ずみやシミはクリーニングで解決できることが多い。なお、クリーニングを行う際は店に依頼する方法と、自宅で行う方法の2パターンがある。
クリーニング店に依頼する場合
クリーニング店では黒ずみやシミを落とせるだけではなく、店によっては色の修正や撥水加工なども依頼できるのがメリットだ。プロの手にお任せするため、クリーニング中に財布の形が崩れたり、素材が変色したりするリスクも避けることができる。コストはかかってしまうが、財布をなるべく元に近い状態に戻したい方はクリーニング店にお願いするのがおすすめといえるだろう。
自宅でクリーニングを行う場合
自宅でクリーニングを行うメリットは、何といってもお金をかけずに財布をきれいにできるということだろう。後述で詳しく紹介するが、お店でのクリーニング料金は意外と高く、5,000円前後となっている店が多い。特殊なものだとさらに高額な料金が発生してしまうため、コストを抑えたい人は自宅で財布をクリーニングを行うのがおすすめだ。ただし、自宅でクリーニングを行う場合は、方法次第で素材に傷が付いたり、カビが発生したりすることもある。特に専用のクリーナーを使ってクリーニングを行う際は、細心の注意を払うことが必要だ。
2. 財布のクリーニングを店に依頼する方法や料金相場

財布のクリーニングを店に依頼する場合は、店に直接持ち込む方法と、インターネットから依頼をして宅配する方法がある。それぞれの方法で料金相場も若干異なるので、自分に合ったほうを選んでクリーニングを依頼しよう。
直接店に持ち込む場合
直接店に持ち込む場合は宅配クリーニングに比べて価格が安く、大体3,000~5,000円でクリーニングを行ってくれるところが多い。とはいえ、財布はスーツなどに比べて特殊なクリーニングとなるため、経験が少ないこともある。中には財布のクリーニングを受け付けていない店もあるので、直接持ち込む場合は事前に財布のクリーニングが可能かどうか確認しておくといいだろう。
宅配クリーニングを利用する場合
宅配クリーニングは、忙しくて財布をクリーニング店に持ち込む時間がない人におすすめのサービスだ。インターネットから依頼すれば業者が引き取りに来てくれるので、店に足を運ぶ手間を省くことができる。料金相場は送料を含めて5,000~8,000円程だが、店によっては10,000円以上かかってしまうことも。ただし、10,000円以上かかる店はクリーニングの中に撥水加工・抗菌仕様・色補修・キズの修復などのサービスも含んでいるところが多いので、財布の状態が悪い場合はそういった宅配クリーニングを利用したほうが安く済むだろう。なお、宅配クリーニングは依頼してから返送されるまで約1~2ヵ月かかる。長い間手放すのが嫌な人は直接店へ持ち込むか、頑張って自宅で洗おう。
ちなみに料金は長財布でも二つ折り財布でも基本的に同じだが、使われているパーツや素材によっては価格が変動することもある。値段が気になる場合は店に直接持ち込んで確認するか、オンライン見積もりを依頼するのがおすすめだ。
ちなみに料金は長財布でも二つ折り財布でも基本的に同じだが、使われているパーツや素材によっては価格が変動することもある。値段が気になる場合は店に直接持ち込んで確認するか、オンライン見積もりを依頼するのがおすすめだ。
3. 自宅で財布のクリーニングを行う方法

財布を自宅でクリーニングする場合は、事前に素材を確認しておくことが必要だ。革素材の財布をクリーニングする場合は、まず目立たない場所に水滴を垂らしてみよう。水を弾くようであれば表面加工が施されているサインなので、自宅でクリーニングを行ってもOKだ。反対に水を弾かない場合は、自分で洗うとシミやムラが出来てしまうため、専門のクリーニング店に依頼することをおすすめする。
用意する道具
- ぬるま湯
- 清潔なスポンジ
- 清潔な布
- 馬毛ブラシ
- 革専用クリーナー
- 革専用保湿剤
- 防水スプレー
手順
- 財布の表面についているほこりを馬毛ブラシで落としていく。
- 馬毛ブラシが届かない部分(小銭入れ・カード入れ部分など)を清潔な布で拭く。
- ぬるま湯に浸したスポンジをきつく絞り、財布の黒ずみや汚れを落とす。
- 汚れが落ちない場合は専用クリーナーを使って汚れを落としていく。スポンジに専用クリーナーをつけて財布を優しく擦り、汚れが落ちたら濡らした布で洗剤をしっかり拭き取る。
- 乾いた布で財布を拭き、風通しの良い日陰で十分に乾かす。
- 財布が完全に乾いたことを確認できたら、専用の保湿剤を表面に塗っていく。清潔な布に保湿剤をつけて、円を描くイメージで均等に塗り広げる。
- 保湿剤を塗った布とは別の布を用意し、財布を乾拭きする。
- 最後に防水スプレーを財布の表面にかけてクリーニング完了だ。
注意点
革財布を自宅でクリーニングする際は、素材に水を付けすぎないように注意することがポイントだ。濡らしたスポンジや布を使う場合は、十分に絞ってから使おう。
また、仕上げで保湿剤を塗る場合は、少量ずつ塗っていくことを意識してほしい。最初から大量のワックスやオイルを塗り広げてしまうと、シミやカビが発生しやすくなるので注意しよう。
また、仕上げで保湿剤を塗る場合は、少量ずつ塗っていくことを意識してほしい。最初から大量のワックスやオイルを塗り広げてしまうと、シミやカビが発生しやすくなるので注意しよう。
4. 財布の簡単なお手入れ方法

財布はこまめなお手入れを心がけたり、普段の使い方を少し変えたりするだけで物持ちがグンと良くなる。ここでは日頃からできる財布の簡単なお手入れ方法について紹介しよう。
乾いた布で拭く
財布は手垢や皮脂が蓄積されやすいため、毎日のお手入れで表面の汚れを落としておくのがおすすめ。それだけでも汚れの蓄積を防ぎ、きれいな状態をキープすることができる。なお、汚れを落とす際は、メガネ拭きのようなやわらかい布で拭きとるか、起毛ブラシでやさしくはらい落とすことがポイントだ。
財布の中に小銭やカードを入れすぎない
せっかく財布の表面がきれいでも、中身がパンパンに入っていると、素材が伸びてヒビ割れなどを起こしやすくなる。持ち歩く小銭やカードが多い場合は、別のケースを用意して持ち歩くのがおすすめだ。素材が伸びると劣化が早まるので、定期的に不要なものが入っていないか確認しておくといいだろう。
財布をポケットに入れっぱなしにしない
男性の場合は財布をポケットに入れっぱなしにしている方も多い。しかし、この状態だとポケット内で財布が蒸れてしまい、カビやニオイの原因となってしまうこともある。何度も言うように財布は湿気に弱いので、面倒でもカバンに入れて持ち歩くように心がけよう。
結論
財布の汚れをそのままにしておくとさらに劣化が進んでしまうので、こまめなお手入れが必要だ。衣類と違ってクリーニング方法は難しいが、素材の取り扱い方さえ間違わなければ自宅でもクリーニングを行うことができる。ただ、仕上がりとしてはやはりプロの手でクリーニングしてもらうほうがきれいなので、お気に入りの財布のクリーニングは店に依頼するのがおすすめといえるだろう。