1. 肩が凝る理由とは?

肩の凝りが酷いと、普段の生活に支障をきたす恐れがあり、早く原因を知って治したいと思っている方は多いだろう。ここでは肩が凝る主な原因を紹介する。
目の酷使
目を使い過ぎることで、肩凝りを悪化させる場合がある。仕事などでパソコンを使って作業を連続することで、首筋や肩の血行が悪化して筋肉がこわばり、肩凝りの原因になることが多い。
歪んだ姿勢
歪んだ姿勢を続けると、背骨の歪みに繋がることがある。頭を片手で支えたり、体を両肘で支えたりすることに加え、足を組むことも姿勢を歪ませ、肩凝りの原因になる恐れがあるので注意したい。
ストレス
ストレスを溜めることで、知らず知らずに緊張してしまい肩凝りになる可能性がある。
首の椎間板や脊髄の病気
首の椎間板や脊髄の病気が原因で、肩の痛みにつながることがある。首にある脊髄から枝分かれした神経が、首や肩、腕に広がっているため、痛みとしびれといった肩の症状は首が原因の場合がある。
紹介したように肩凝りの原因はさまざまであるが、自分の生活を顧みることで、改善できる内容もあるので、参考にしてほしい。
紹介したように肩凝りの原因はさまざまであるが、自分の生活を顧みることで、改善できる内容もあるので、参考にしてほしい。
2. 自分でできる肩のマッサージの仕方

仕事などで病院や接骨院に行く時間がなく、自分でマッサージをして肩凝りを緩和させたいと思っている方も多いだろう。ここでは自分でできる肩のマッサージ方法を紹介する。
温めとマッサージで肩凝りを緩和
肩凝りを緩和するためには、温めることに加えて、マッサージやストレッチも行うといいだろう。たとえば、ビニールに入れた蒸しタオルを肩にあてるだけでも肩凝りに効果がある。マッサージは、床に置いた硬式テニスボールの上に仰向けになって寝るだけでも効果があるといわれており、試してみてほしい。
低周波治療器でマッサージして肩凝りを緩和
部位によっては自分の手を使ってマッサージをするのは難しい場合があるので、低周波治療器を使いマッサージする方法がある。低周波治療器は、身体に微弱な電流を流すことで、筋肉を収縮させたり、弛緩させたりし、血行をよくして肩凝りなどをほぐす機器だ。低周波治療器はマッサージ器として人気があり、家電量販店などでさまざまな種類が売られているので選ぶ際のポイントを紹介する。
選ぶポイント:パッドの種類
低周波治療器には「導子」とよばれる、電流を伝えるパッド部分がある。パッドは「粘着パッド」タイプのものと「湿式パッド」タイプのものがあるので、自分の好みのものを選ぼう。
粘着パッドは、肌に貼り付けて使うためずれにくいが、ホコリや皮脂が付着しやすいのでこまめなメンテナンスが必要だったり、髪の生え際などには使用できなかったりというデメリットがある。
湿式パッドはバンドなどで肌に固定するため、粘着パッドタイプよりもメンテナンスは楽だが、きちんと固定しないとずり落ちてしまうというデメリットがある。
粘着パッドは、肌に貼り付けて使うためずれにくいが、ホコリや皮脂が付着しやすいのでこまめなメンテナンスが必要だったり、髪の生え際などには使用できなかったりというデメリットがある。
湿式パッドはバンドなどで肌に固定するため、粘着パッドタイプよりもメンテナンスは楽だが、きちんと固定しないとずり落ちてしまうというデメリットがある。
選ぶポイント:周波数
低周波治療器は周波数によってマッサージ効果が違う。たとえば、痛みの緩和を目的に最大で1000Hz程度の低周波治療器がある。ただ、肩凝りをほぐすマッサージ程度の目的であれば、これほど大きな周波数の低周波治療器は必要ない。自分の求める効果を得られるものを選べばよいだろう。
3. 肩凝りにはストレッチも行うと効果的?

マッサージによって肩凝りが改善されるが、ストレッチも肩凝り解消に効果が期待できるので、紹介する。
肩凝りを改善するストレッチ
- 首をゆったり大きく前に倒したり、後ろに倒したりした後に回す
- 両方の肩を持ち上げたり、降ろしたりする
- 肩甲骨を引きつけた後、肩をすくめながら胸を張る
- 両方の肩をゆったり回す
- 両方の手を組んだ後、手の平を上に向けてから、肘を伸ばして腕を上へ上げる
- 両方の手を組んだ後、肘を伸ばして手の平を前方へ押し出す
- 手の平を胸の前で合わせて、押し合う(5秒程度)
- 両方の手を組んだ後、胸の前で引き合う(5秒程度)
紹介したようなストレッチであれば簡単に行え、マッサージ代わりにもなる。
4. マッサージ代わりに肩甲骨はがしもおすすめ

マッサージの代わりになる肩甲骨はがしについては、マスコミなどによく取り上げられることがあり、肩凝りの方は気になっているかもしれない。肩甲骨はがしとは、ストレッチを行うことで肩甲骨周辺にある筋肉のこわばりをほぐして、肩凝りを改善する方法である。肩甲骨はがしは次のステップで行う。
- 両方の手を肩にあてた後、肘を前に5回、後ろ方向に5回くらい大きくぐるぐる回す。
- 両方の手を上に持ち上げて内側の方向に手の平を向けた後、肘を開くように腕を下げて、背中を引き締める。その際、手の平は外側の方向に向ける。この動作を10回×2セット行う。
- 外側の方向に向けた手の平を腰に添えて、両肘を背中で合わせるようにパタパタと動かす。
- ステップ1を5回程度行う。
結論
自分でできる肩のマッサージやストレッチ、肩甲骨はがしなどを紹介したが、どれもちょっとした時間で、簡単に行えるので試してみてほしい。低周波治療器は、自分でマッサージするのが面倒だという人にも向いており、テレビなどを見ながらリラックスして肩凝りが緩和できる。肩凝りが酷くなる前に、紹介したマッサージやストレッチを行って、楽になってほしい。