目次
1. 細マッチョの定義とは?

細マッチョに明確な定義はないが「体脂肪率が低め」かつ「適度に筋肉がついている」体型を指すのが一般的だ。目安ではあるが、具体的には以下のような方が当てはまるだろう。
体脂肪率が15%前後
体脂肪率15%前後(プラスマイナス5%程度)は、細マッチョの必須条件ともいわれている。もちろん、体脂肪率がこの範囲内であればすなわち細マッチョというわけではないが、健康的かつ引き締まって見えるのがこのあたりであると思っておこう。
BMIが18.5〜25未満
ボディマス指数(Body Mass Index)の略がBMIだ。体重と身長をもとに算出される、肥満度を表す指数である。18.5〜25は成人における「普通体重」に区分される。痩せすぎでも太り気味でもない、ほどよい状態である。
筋肉率が平均以上
体脂肪率やBMIが細マッチョの基準とされる範囲内でも、筋肉がなければ美しく引き締まった体型には見えない。見た目的には「腹筋が割れている」「服の上からはわからないが脱いでみると筋肉質」といった方が細マッチョに近いところにいるといえるだろう。
筋肉が体に対してどれくらいの割合を占めているかを表す指標が「筋肉率」だ。たとえば男性でいうと、平均値は20代で44%、30代で37%、40代で34%、50代で31%といった具合である。これをやや上回る筋肉率を目指せばよいわけだ。聞き慣れない言葉かもしれないが、細マッチョは体脂肪と筋肉の割合が重要になるため、筋肉率についても意識するようにしよう。
筋肉が体に対してどれくらいの割合を占めているかを表す指標が「筋肉率」だ。たとえば男性でいうと、平均値は20代で44%、30代で37%、40代で34%、50代で31%といった具合である。これをやや上回る筋肉率を目指せばよいわけだ。聞き慣れない言葉かもしれないが、細マッチョは体脂肪と筋肉の割合が重要になるため、筋肉率についても意識するようにしよう。
筋肉率の計算方法は?
- 体重(kg)×体脂肪率(%)=体脂肪量(kg)
- 体重(kg)ー体脂肪量(kg)=除脂肪体重(kg)
- 除脂肪体重(kg)÷2=筋肉量(kg)
- 筋肉量(kg)÷体重(kg)=筋肉率(%)
筋肉率はこの計算式で求めることができる。体組成計などを使い、今の自分にどれくらいの筋肉がついているのかを調べておくとモチベーションにもつながるし筋トレや食事を考える上でも役立つだろう。
2. 細マッチョの魅力

なぜ細マッチョを目指す男性が多いのだろうか?細マッチョにはさまざまな魅力があるから、というのは大きな理由のひとつだろう。
服をカッコよく着こなせるようになる
細マッチョになるとTシャツやデニム、ジャージといったラフな格好はもちろん、キレイ系やスーツ系までカッコよく着こなせるようになる。選べる服の幅が大きく広がるだけでなく、キャップやスニーカーなどさまざまなアイテムを身に着けて楽しめるだろう。自分の体型に合わせてオーダーしたスーツはやはりカッコいいものだ。
自分に自信が持てるようになる
身体を鍛えることは自分に自信を持つことにもつながる。これは細マッチョでもゴリマッチョでも同じで、科学的にいえば筋トレにより「テストステロン」という男性ホルモンの分泌量が増えることが影響するためだ。テストステロンの分泌量の増加はやる気をもたらし、かつ筋トレによって徐々に理想の体型に近づいていくことで、自分自身に自信が持てるようになるというわけだ。
何より女性からの人気が高い
細マッチョを好む女性は多い。女性誌などが女性読者を対象に行うアンケートでは、男性に求める理想の体型として細マッチョがトップであることがほとんどだ。もちろん好みは人それぞれのため絶対にモテるとはいえないが、少なくとも細マッチョになって嫌われることはなかなかないと考えてよいだろう。
3. 細マッチョを目指すにあたってのポイント

細マッチョになりたいからと、闇雲に筋トレをしたり食事制限をしたりするのはおすすめできない。体型によって意識すべきポイントが異なるためだ。まずは自分の体を知ることが、細マッチョへの第一歩である。
ぽっちゃり体型の方が細マッチョを目指すには?
食事制限などをして「痩せる」ことを優先的に考えたくなるかもしれないが、まずは筋肉を増やして代謝を上げ、体脂肪を落としやすくすることを考えよう。とくに下半身には、全体の筋肉の6~7割が集中している。そのため下半身の筋トレに重点を置くと効率がよい。またトレーニング後の代謝が上がった状態を長くキープするため、筋トレのあとに有酸素運動をするのもおすすめだ。
痩せ型の方が細マッチョを目指すには?
筋肉をつけるための土台作りから始めよう。痩せ型の方は食事量が足りていない、あるいは栄養を吸収しにくい体質といったことが考えられる。そのため高カロリー・高たんぱくを意識した食事を心がけよう。とはいえ食が細い方もいるだろう。その場合は一気に大量に摂るのではなく、小分けにして食事の回数を増やすやり方でもOKだ。それでも食事量が不足してしまうという方は、プロテインなどで補うことも考えよう。
共通するポイント
睡眠をしっかり取ること、高負荷・高強度のトレーニングを短時間または少ない回数を1セットとして毎日数セット行うことなどがポイントになる。たとえばスクワットを100回30分かけて行うよりは、20回×5セットを1日の中で行うといった具合だ。もちろん、筋肉がついてきたら負荷を高めることも忘れないようにしよう。
4. 初心者でもできる!細マッチョになるための筋トレメニュー3選

憧れの細マッチョ体型を手に入れるために、ぜひとも試してほしい筋トレメニューを3つ紹介しよう。
腹筋・大胸筋・上腕筋を重点的に鍛えるべし
細マッチョを目指すなら、腹筋と大胸筋、そして上腕筋といった上半身の中でもとくに目立つパーツを鍛えるのがよい。もちろん、ほかの部位や下半身なども同じように鍛えるべきだが、腹筋・大胸筋・上腕筋の3つは中でも重視したいパーツである。
腹筋を鍛える筋トレメニュー
- 床に仰向けに寝転がる。両膝は90度に曲げておく
- 息を吐きながら、ヘソを見るようなイメージで上体を起こす
- 腰が上がらない程度まで上体を起こしたら、今度は身体を後ろに倒す
- 肩甲骨が床につかない程度まで、ゆっくりと体を後ろに倒す
腹筋を鍛える筋トレ方法にはクランチ(上体起こし)やツイストクランチ、レッグレイズなどがある。腹筋ローラーなどの器具を使うのもよいだろう。上記は腹筋の筋トレの中でもシンプルな、クランチのやり方だ。10回を1セットとし、1日3セットを目標に行うとよいだろう。
大胸筋を鍛える筋トレメニュー
- 床にうつ伏せに寝転がる
- 腕立て伏せの構えになるよう、腕を伸ばしてつま先を立てる
- 胸の前で両手の親指と人差し指をつけ、両腕の間隔を狭くする
- 腕立て伏せと同じように、ゆっくりと肘を曲げて身体を落とす
- 身体が床につきそうになったら1秒我慢し、ゆっくりと元の状態に戻る
大胸筋を鍛えるための筋トレ方法には、プッシュアップ(腕立て伏せ)やディップスなどのほか、ダンベルやプッシュアップバーなどの器具を使う方法がある。上記はプッシュアップの応用で、効率よく大胸筋を鍛えることができる「ナロープッシュアップ」という筋トレのやり方だ。10回を1セットとし、1日2セットを目安に行おう。
上腕二頭筋を鍛える筋トレメニュー
- 右の手で握りこぶしを作る
- 左の手のひらで右の手首をつかむ
- 左の手で下へグッと負荷をかける
- その力に反発するように、右肘を5秒程度かけてグッと曲げていく
- 右腕が曲がり切ったら、左手の負荷を緩めず同じ軌道で右腕を下ろしていく
上腕二頭筋を鍛えるトレーニング方法には、チンニング(懸垂)やパームカール、あるいはダンベルやバーベル、ケトルベルなどの器具を使ったトレーニングがある。上記は、どこでも簡単に取り組めるパームカールのやり方だ。左右どちらから始めても構わない。左右それぞれ5〜10回を1セットとし、1日2〜6セットを目標に行おう。
5. 細マッチョを目指すなら食事と有酸素運動も重要

細マッチョになるためには筋トレが欠かせないが、そればかりではない。食事や有酸素運動といったところにも意識を向けることが大切だ。
バランスのよい食事を心がける
栄養バランスの偏った食事制限などは、筋肉の回復を遅らせるおそれがあるだけでなく、かえって太る場合がある。筋肉をより太く強くするなら良質なたんぱく質が摂れるよう、肉類・魚類・豆類などを中心とした食事にするとともに、炭水化物やビタミン、およびミネラルなどの摂取も意識しよう。食が細い方などは、プロテインやサプリメントで補うのもおすすめだ。
有酸素運動を取り入れる
細マッチョは体脂肪率15%前後であることがひとつの目安とお伝えした。だが、筋トレで筋肉はつくものの、体脂肪率の低下はあまり期待できない。そのためウォーキングやジョギング、水中歩行など有酸素運動を取り入れるようにしよう。時間が取りにくい方は通勤時に階段や自転車を使うなど、普段の生活の中で身体を動かすことを心がけよう。
6. 焦らず筋トレに取り組むことも細マッチョになるための大切な要素

目指す体型や現在の運動量、あるいは体質などによっても異なるが、一般的に細マッチョになるには半年から1年程度は必要と思っておこう。パーソナルジムでトレーニングをした場合でも、理想の体型になるには数カ月の期間を要することがほとんどだ。
とはいえ体型の変化を感じるだけなら、筋トレを始めてから数週間程度で実感できるだろう。少しずつ体型が変わっていくことが分かれば、それを次の筋トレへのモチベーションに変えてけるはずだ。
個人差はあるものの、正しいやり方できちんと筋トレを継続し、筋肉のケアや食事、睡眠や有酸素運動といったポイントも意識できれば、結果は自ずと付いてくる。焦らないことが大切だ。
とはいえ体型の変化を感じるだけなら、筋トレを始めてから数週間程度で実感できるだろう。少しずつ体型が変わっていくことが分かれば、それを次の筋トレへのモチベーションに変えてけるはずだ。
個人差はあるものの、正しいやり方できちんと筋トレを継続し、筋肉のケアや食事、睡眠や有酸素運動といったポイントも意識できれば、結果は自ずと付いてくる。焦らないことが大切だ。
7. 憧れの細マッチョ体型を手に入れよう

お伝えしたように、多くの男性が憧れる体型のひとつである細マッチョには「体脂肪率」「BMI」「筋肉率」など明確な定義はないものの基準になる数値はある。効率よくトレーニングすることができるよう、まずは自分の体型や体質を知るところから始めよう。
結論
細マッチョ体型を手に入れることができれば、自分に自信が持てるようになるだけでなく、周りからの視線も変わってくるはずだ。だがその道のりは平坦ではない。少しずつ理想の体型に近づいていくしか方法はないのだ。本稿で紹介した筋トレメニューをはじめ、さまざまな筋トレに取り組みながら、かつ食事なども意識しながら、ぜひ理想の細マッチョを手に入れてほしい。