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ビール腹に潜むリスクとは?原因と解消方法、再発防止策まで徹底解説

ビール腹に潜むリスクとは?原因と解消方法、再発防止策まで徹底解説

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年8月31日

日々の仕事終わりや自分へのご褒美としてビールを楽しみにしている方も多いだろう。だがビール好きの方にとってぽっこりお腹、いわゆる「ビール腹」は深刻な問題になっているはずだ。本稿ではビール腹の本当の原因を解説するとともに、解消方法や再発を防ぐ方法まで詳しく解説する。

  

1. ビール腹の原因は「ビール」ではない?

「ビール腹」というからにはやはり、原因はビールにあると思ってしまうかもしれない。もちろん無関係ではないが、ビール「だけ」が原因というわけではない。

そもそもビールは低カロリー

  • ビール:40kcal
  • 発泡酒:45kcal
  • 缶チューハイ(レモン):52kcal
  • ワイン:73kcal
  • 日本酒:103~109kcal
  • 梅酒 :156kcal
  • ウイスキー:237kcal
  • ブランデー:237kcal
いずれも100mlあたりのカロリーの目安だ。アルコールにもいろいろな種類があるが、ご覧のようにビールのカロリーは高いどころかむしろ低い。とはいえビールを100mlしか飲まないという場面はほとんどないだろう。缶ビール1本350mlに換算すると、ビールのカロリーは約140kcalとなる。ほかのお酒に比べてアルコール度数が低いため、一回の飲酒量あたりで比べてしまうと、結局はほかのアルコールと変わらないカロリーになるかもしれない。だが「肥満の代名詞」と揶揄されるほど、ビールだけが特別に高カロリーというわけではないことも知っておいてほしい。

2. ビール腹の正体は「内臓脂肪」である

ビール腹の方はお腹の中がどんな状態になっているのだろうか?もちろんビールが溜まっているわけではない。あのぽっこりお腹を形成しているのは「内臓脂肪」である。

ビール腹は内臓脂肪が蓄積された状態

体脂肪は大きく内臓脂肪と皮下脂肪に分けられる。このうちビール腹を形成しているのは、上述のように内臓脂肪である。内臓周辺に溜まっていく脂肪で、臓器を正しい位置にキープする役割などを持つため、まったくないというのは問題である。だが蓄積されすぎてもビール腹のようにぽっこりお腹(リンゴ型肥満)を形成してしまう。内臓脂肪は生活習慣病などを招く要因にもなるため、溜め込み過ぎないように注意することが大切だ。

内臓脂肪が溜まる原因はビールのお供「おつまみ」にある

ビール腹の原因は「ビール」のみならず、一緒に食べる「おつまみ」にあることがほとんどだ。定番のおつまみ「唐揚げ」「焼き鳥」「餃子」「ピザ」「サラミ」「フライドポテト」「ポテトチップス」などは軒並み高カロリーである。

ほのかな苦味と炭酸の爽快なのどごしが特徴のビールには、こってり味のおつまみ(揚げ物、味が濃いものなど)がベストマッチである。だがこれらは総じてカロリーが高い。またビールのアルコール度数は食欲を増進させるにちょうどよく、思わず食べ過ぎてしまうのも原因のひとつといえるだろう。そのうえアルコールが入ることで食事時間も長くなりやすい。ビール腹の原因は、こうしたさまざまな要因が重なってしまうところにある。

ビール腹を放っておくと重大な病気を招くことも

お伝えしたように内臓脂肪は生活習慣病を招く原因になる。脂質異常症や糖尿病、高血圧症や高脂血症など、さまざまな病気を発症するリスクが高くなる。さらに症状が進むと動脈硬化を招く危険性もあるなど、ビール腹は笑って済む問題ではないのだ。

3. 女性がビール腹になりにくい理由とは?

ビール腹が「お父さん」や「中年おやじ」の象徴であることからも分かるように、女性よりも男性というイメージが強い。これは単なるイメージではなく、実際そうなのである。

内臓脂肪は男性につきやすい

男性と女性とではつきやすい脂肪が異なる。男性の場合は内臓脂肪、女性は皮下脂肪がそれぞれつきやすい。内臓脂肪は上述した通り、皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪で、主に二の腕や太もも、お尻などにつきやすい。たとえ夫婦で同じ量のビールを飲んでも、奥さんのお腹が目立たないのはこうした男女間での違いがあるためだ。とはいえ更年期以降は女性ホルモンが減少するため、女性も内臓脂肪がつきやすい身体へと変わる場合がある。男性同様、注意が必要だ。

4. ビール腹の解消方法

幸いとでもいうべきか、ビール腹の正体である内臓脂肪は蓄積されやすい脂肪ではあるものの、落としやすい脂肪でもある。今現在ビール腹で悩んでいる方も、これから紹介する解消方法を「継続」していくことで解消できる可能性が高いので、ぜひ諦めずに取り組んでほしい。

無酸素運動と有酸素運動の組み合わせが効果的

脂肪燃焼には「有酸素運動」が効果的だ。しかし酸素を十分に取り込めなければ脂肪燃焼の効果もさほど得られないなど、有酸素運動だけではビール腹を解消させるにはやや物足りない。そこでおすすめなのが「無酸素運動」いわゆる筋トレとの組み合わせである。

筋トレによって筋肉を鍛えることで基礎代謝がアップすれば、脂肪燃焼しやすい身体を手にすることができる。その結果有酸素運動の効果も高まり、効率よくビール腹を解消できるというわけだ。したがってまずは無酸素運動をおこない、続いて有酸素運動をおこなうという流れがよい。

具体的にどういったメニューがあるのか見てみよう。

無酸素運動のおすすめメニュー

筋肉組織を強化する無酸素運動には腹筋やスクワット、腕立てなどの筋トレがある。とくに腹筋は、腹直筋・腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋の4つの部位で成り立っているので、バランスよく鍛えるのがコツだ。腹筋のみならず、身体の大きな筋肉(大腿四頭筋、ハムストリング、大胸筋など)を鍛えると効率がよいので覚えておこう。

有酸素運動のおすすめメニュー

肺から取り入れた酸素で脂肪を燃焼し、エネルギーへと変える有酸素運動には、ウォーキングやジョギングがある。20~30分を目安に「継続すること」を心がけよう。筋トレをしたあと、ウォーキングやジョギングを20~30分おこなう習慣をつけるなどすれば、効率よくビール腹を解消できるはずだ。

サーキットトレーニングもおすすめ

無酸素運動と有酸素運動を交互に、休みなく繰り返すのがサーキットトレーニングである。筋肉を休ませるのは有酸素運動をしている時間帯だ。ビール腹をピンポイントで狙うというよりは、全体を鍛えて脂肪燃焼しやすい身体を手に入れたいという方におすすめである。メニューとしては、たとえば

「腕立て(無酸素運動)」→「もも上げ(有酸素運動)」→「プランク(無酸素運動)」→「ボクササイズ(有酸素運動)」→「スクワット(無酸素運動)」→「マウンテンクライマー(有酸素運動)」

といった具合に、鍛える部位も変えつつ無酸素運動と有酸素運動を交互に繰り返す。これらすべて10分1セットでこなし、3セットを目標としよう(時間やメニューは例なのでお好みで調整していただきたい)。

5. ビール腹を予防する(再発を防ぐ)方法は?

運動でビール腹が解消できたとしても、原因を見直さなければ再発するおそれがある。また現在ビール腹でなくとも、いくつかの要因が重なればこの先ビール腹になってしまうこともある。解消方法とあわせて、予防する方法や再発を防ぐ方法も知っておくことが大切だ。

低脂質・低カロリーのおつまみにする

ビールなどのアルコールを飲む際は、枝豆や冷奴、刺し身などできる限り低脂質で低カロリーのおつまみを選ぶように心がけよう。

ビールと一緒に水を飲むようにする

おつまみを自由に選べない場面もあるはずだ。そんなときは、ビールと一緒に水分も補給することでアルコールの排出を促し、必要以上に食欲が増進してしまうのを少しでも抑えよう。

〆のラーメンは気を紛らわせて回避する

アルコールを分解するために血液中の糖が使われると、血糖値が下がる。これが空腹を感じる大きな原因だ。〆にラーメンが食べたくなるという方は、おそらくこの作用によるものであろう。ガムを噛む、アメをなめる、水を飲むなどして紛らわそう。スルメをかじるなどもおすすめだ。

運動を継続する

運動をやめると、また内臓脂肪が溜まりやすい体質に戻ってしまうおそれがある。無酸素運動や有酸素運動は激しくなくて構わないので、とにかく継続することが何よりも大切だ。楽々できて筋肉になんの負荷もかからないトレーニングは問題だが、自分にとって無理のない負荷のトレーニングをコツコツ継続することを心がけてほしい。

6. ビール腹を解消して健康体を取り戻そう

ビール腹は内臓脂肪が多く蓄積されている状態だ。ぽっこりお腹はどこか「親しみやすい」印象を与えるなどキャラ的にはオイシイ部分があるかもしれない。だが生活習慣病を招くリスクが高いなど、放っておくのはおすすめできない。これを機にビール腹を解消し、健康体を取り戻そう。

結論

ビール腹の原因はビールだけでなく、むしろ主因はおつまみにある。既についてしまった内臓脂肪は無酸素運動と有酸素運動を組み合わせることで落とせるが、食習慣が変わらなければビール腹の再発リスクは高くなる。低脂質・低カロリーのおつまみを中心に選び、ビール腹にならない・再発させないといった努力も必要だ。
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  • 公開日:

    2020年5月27日

  • 更新日:

    2021年8月31日

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