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口内炎にはちみつが効くって本当?実践する前に噂の真相を確かめよう

口内炎にはちみつが効くって本当?実践する前に噂の真相を確かめよう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年11月29日

古くから外傷の消毒薬としても使われてきたはちみつは、口内炎のケアにも効果的であるとインターネットで囁かれている。しかし、ただでさえ痛みを感じる口内炎に、何かを塗るのは抵抗があるという人も多いことだろう。そこで今回は、はちみつを使った口内炎ケアの真相について解説していきたいと思う。これからはちみつを使った口内炎ケアを実践しようと考えている人は、ぜひ一度目を通してほしい。

  

1. 口内炎ができるきっかけは様々

口内炎と一口に言っても、実は種類によって発生するきっかけは様々だ。まずは口内炎の種類と発生原因について簡単に解説していこう。

アフタ性口内炎

口内炎の中でもとくに多くの人がかかりやすいのが「アフタ性口内炎」だ。このタイプの口内炎は、免疫力が低下したり、栄養や睡眠が不足したりしていることが主な原因と考えられている。アフタ性口内炎は外側が赤く、内側が白い潰瘍が頬の内側や唇、歯肉などにできるのが特徴だ。通常は放っておいても1~2週間で自然と改善される。

カタル性口内炎

カタル性口内炎は物理的刺激によって起こる口内炎だ。頬の内側を誤って噛んでしまったり、熱いものを口に入れて火傷したり、入れ歯や矯正器具、詰め物などが接触することによって粘膜に傷がつき、口内炎が発生する。カタル性口内炎は口内が不衛生な時ほど発生しやすく、慢性化すると強い口臭が出てくることもある。

ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎はその名の通りウイルスが原因で発生する口内炎で、細かく分類するとヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎、性感染症による口内炎などが挙げられる。症状としては細かい水泡ができたり、赤くただれたり、原因のウイルスによって様々だ。アフタ性口内炎やカタル性口内炎と違い、発熱を伴うことも多い。

2. 口内炎の治療にはちみつは効果あり?

はちみつが口内炎に効果的かどうかということに関しては、専門家によって見解が異なる。今のところ、はちみつで口内炎を治癒できるという研究結果は出ていないが、専門機関の研究では「はちみつががん治療に伴う口内炎の発生を防ぐ効果がある」ことが明らかになっている。また、はちみつが持つ殺菌効果や粘膜保護作用から、口内炎に対して一定の効果が期待できるのではないかと話す専門家もいる。

3. 口内炎対策にはちみつを使うのはおすすめできない

口内炎対策として、患部にはちみつを塗る方法を紹介している専門科もいるが、基本的にはちみつを口内炎の治療に用いるのはおすすめできない。なぜなら、はちみつには殺菌効果があり、口内炎に塗ると強い刺激を受けるためだ。おまけに、はちみつには糖分が含まれており、場合によっては口腔内の細菌が増えて口内炎をさらに悪化させる恐れもある。医師の指導による専門的な治療にはちみつを用いるなら話は別だが、民間療法としてはちみつを口内炎に使うのは控えたほうがいいだろう。

4. はちみつを使う方法以外の口内炎対策

わざわざ痛い思いをしてはちみつを塗らなくても、口内炎は別の方法で対策をとることができる。ここでは、はちみつを使う方法以外の口内炎対策について紹介していこう

口の中を清潔にする

口内炎が発症した後は口の中を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑えることが重要だ。オーラルケアを行うことで口内炎の治りが早くなるので、ぜひいつも以上に歯磨きやうがいを丁寧にしてみよう。ただし、硬い歯ブラシが患部に当たったり、刺激の強い歯磨き粉・マウスウォッシュを使ったりすると口内炎が悪化する可能性もあるので、オーラルケアを行う際は使うアイテムにも注意することが必要だ。

刺激物を控える

口内炎が改善するまでは、香辛料や味付けの濃いものを控えるように心がけよう。というのも、刺激物が口内炎に触れると、傷口が刺激されて症状が悪化する可能性があるからだ。なお、刺激物は食べ物だけでなく、たばこやアルコールなども含まれる。早い回復を望むなら、これらの刺激物はなるべく控えて、口内炎の治療に専念したほうがいいだろう。

ビタミンB2・B6を積極的に摂取する

より早く口内炎を治したい人は、ビタミンを積極的に摂るのがおすすめだ。中でもビタミンB2・B6は口内炎の予防にも効果が期待できる。逆に不足すると口内炎が発症しやすくなるので、日頃から十分な量を補ってほしい。以下の食べ物は、ビタミンB2・B6が多く含まれている食材だ。口内炎が出来てしまったら、ぜひ積極的に摂取してみよう。

ビタミンB2を多く含む食材

  • 牛・鶏・豚のレバー
  • うなぎ
  • ぶり
  • さわら
  • モロヘイヤ
  • ほうれんそう
  • 牛乳
  • 納豆
  • 海苔
  • アーモンド など

ビタミンB6を多く含む食材

  • 牛・鶏・豚のレバー
  • まぐろ
  • かつお
  • 豚肉
  • 鶏ささみ
  • バナナ
  • にんにく
  • さつまいも
  • キャベツ など

結論

抗菌作用や粘膜保護作用があり、消毒液としても使われてきたはちみつだが、やはり口内炎への治癒効果が医学的に認められていない以上、自己判断で使用するのはおすすめできない。口内炎ははちみつを使わなくても、正しくケアすれば十分治りを早めることが可能だ。ただし、2週間以上経っても改善が見られない場合は、口内炎に重大な病気が隠されている可能性もある。2週間以上経っても口内炎が治らない、もしくは慢性的に口内炎ができる場合は、一度病院を受診してみるといいだろう。
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  • 公開日:

    2020年5月 6日

  • 更新日:

    2021年11月29日

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