1. 30代40代も悩まされる「大人ニキビ」の原因は?
有効な対策を考えるには、原因を知ることが大切だ。まずは大人ニキビの原因を知ろう。
ニキビとは?
ニキビとは、医学的には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれる、皮膚疾患である。何らかの理由で毛穴が詰まり、炎症を起こした状態がニキビなのだ。毛穴の中にはさまざまな細菌が常在しており、そのひとつがアクネ菌という菌で、これがニキビの原因となる。毛穴が詰まると、中で皮脂をエサにしてアクネ菌が増殖するため、ニキビを発症するのだ。
大人ニキビの原因は?
思春期は皮脂の分泌が盛んな状態だ。皮脂は毛穴に詰まりやすく、アクネ菌のエサとなるので、ニキビは思春期にできやすいのである。しかし、皮脂の分泌が落ち着いた大人になっても、ニキビに悩まされるのはなぜだろう。
それは、肌の乾燥による角層の肥厚とバリア機能の低下や、ターンオーバー(肌が生まれ変わること)の乱れで古い角質で毛穴が詰まることが、大人ニキビの原因になるからだ。紫外線や摩擦などの外部からの刺激や、間違ったスキンケア、乱れた生活習慣(食生活、飲酒、喫煙、ストレスなど)といったことが、肌の乾燥やターンオーバーの乱れを引き起こしてしまうのである。
それは、肌の乾燥による角層の肥厚とバリア機能の低下や、ターンオーバー(肌が生まれ変わること)の乱れで古い角質で毛穴が詰まることが、大人ニキビの原因になるからだ。紫外線や摩擦などの外部からの刺激や、間違ったスキンケア、乱れた生活習慣(食生活、飲酒、喫煙、ストレスなど)といったことが、肌の乾燥やターンオーバーの乱れを引き起こしてしまうのである。
2. 「ニキビ肌用の化粧品」が大人の強い味方になる
ニキビ肌用の化粧品を使ってスキンケアすることが、大人ニキビ解消の近道だ。ニキビ肌用の化粧品には、ニキビを予防したり悪化を抑えるのに効果的な成分が配合されている。
殺菌成分
ニキビには、皮膚の常在菌であるアクネ菌が関係している。毛穴の中でアクネ菌が増殖することが、ニキビの原因になる。ニキビ肌用の化粧品には、イソプロピルメチルフェノールやサリチル酸、漢植物エキスなどのアクネ菌を殺菌する成分が配合されたものが多く、アクネ菌の増殖を抑制してくれる。
抗炎症成分
ニキビとは、毛穴が炎症を起こした状態のことをいう。ニキビ肌用の化粧品には、グリチルリチン酸ジカリウムやトラネキサム酸などの抗炎症成分が配合されているものが多く、ニキビの炎症を抑えたり肌荒れを防いだりする効果がある。敏感肌の方にもおすすめだ。
保湿成分
肌が乾燥していると、肌のバリア機能の低下や角層の肥厚を招き、ニキビを発症させやすい状態になってしまう。乾燥を防ぎたい場合のニキビ肌用の化粧品は、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿効果が高い成分が配合されたものを選ぶとよい。
3. 「ニキビケアできる化粧品」で毛穴や跡も目立たなくなる
美白やエイジングケアなど、さまざまな美肌効果が期待できるビタミンC。化粧品には、肌に浸透しやすく使いやすいビタミンC誘導体を配合することが多い。多くのニキビ肌用化粧品にも、ビタミンC誘導体が配合されているのだ。
毛穴をケアする
肌が化粧品からビタミンCを吸収すると、皮脂の分泌を抑制し、毛穴が開いたり皮脂で詰まったりする状態を予防する。ニキビの原因となる毛穴の詰まりを防ぎ、毛穴を引き締めて目立たなくし、さらに肌のターンオーバーを改善する働きもあるのだ。
ニキビ跡を修復する
ビタミンCには、メラニン色素の合成を抑制、コラーゲンの生成を促進、肌のターンオーバーを改善するといった働きがある。化粧品から肌にビタミンCが吸収されることで色素沈着を防ぎ、肌の内側から整え、明るい美肌へと導くのだ。
4. 「ニキビ用化粧品」の正しい選び方は?
ニキビ肌用の化粧品選びは、上で紹介したようなニキビ対策に有効な成分が配合されたものを選ぶことが大事だ。それに加えて、ニキビ対策の化粧品を選ぶ際のポイントを2つ解説しよう。
ノンコメドジェニックの化粧品を選ぶ
コメドとは毛穴が詰まった状態のことで、ニキビの初期段階といえる。テストによってコメドが起きにくいことが証明された化粧品を、ノンコメドジェニックと呼ぶ。ノンコメドジェニックの化粧品は、ニキビの原因となる成分が少ないので、ニキビができにくい化粧品の目安になるのである。
医薬部外品や薬用の化粧品を選ぶ
医薬部外品とは厚生労働省の認可を受けており、有効成分が一定の濃度で配合されているもので、薬用化粧品ともいわれる。医薬部外品や薬用と表記されたニキビ肌用の化粧品は、ニキビの予防や対策を目的として作られており、有効成分が配合されている。
結論
大人ニキビに悩む方は、ニキビ肌用の化粧品でスキンケアをしてみよう。適切なスキンケアを行い、食生活やタバコ、ストレスなどの生活習慣を改善して、ニキビのない美肌を目指そう。ただし、長期間症状が改善されない場合は、専門の皮膚科を受診することも検討してみよう。