目次
1. 「鼻づまり解消法」は簡単な体操やツボなど

まずは、「すぐに効果がある!」という声が多い鼻づまり解消法を5つ紹介する。鼻とは違う部分にアプローチする方法もありなかなか面白い。
鼻づまり解消法その1 温める
蒸しタオルで鼻を温めて血流をよくすると、鼻づまりの原因である鼻の粘膜の腫れが改善するため鼻が通りやすくなる。
鼻づまり解消法その2 体操で交感神経を刺激
- 身体の後ろに手をまわし小指と薬指を絡める
- 手のひらをくるっと外側に向ける
- 息を吐きながら上体を前に倒し、腕を後ろにまっすぐ伸ばす
- その状態で20秒キープ
小指~腕~胸までを伸ばすことで交感神経を刺激し、鼻の通りをよくする体操だ。交感神経が活発になると鼻の粘膜のうっ血が収縮し、鼻づまりが解消しやすい。
鼻づまり解消法その3 脇の下にモノを挟む
鼻が詰まっている方と逆側の脇に、テニスボールやペットボトルを挟み、しばらくそのまま過ごす。脇を圧迫すると、逆側の半身で交感神経が活発になるため鼻づまりが解消する。
鼻づまり解消法その4 息を吐いて鼻をつまむ
- 息を吐けるだけ全部吐く
- 鼻をつまむ
- 鼻をつまんだまま空と地面を交互に見て、顔を上下に動かす(2秒ほどの間隔でゆっくりと)
- 息を止められる限界まで続ける
この方法で鼻の中に一酸化窒素が溜まり気道が広がるため、鼻の通りがよくなるのだそうだ。苦しくなりすぎないよう注意しながら、ほどほどに行おう。
鼻づまり解消法その5 ツボ押し
鼻づまりに効くツボは、小鼻のすぐ横にある「迎香(げいこう)」と、鼻の付け根にある「上迎香(じょうげいこう)」である。また、舌を上あごにギュッと押し付けながら、20秒ほど眉間を指で押さえる方法でも鼻づまりが解消するといわれている。
2. 「鼻づまりの解消法」として病院での治療も

鼻づまりが慢性的に続くなら慢性鼻炎や副鼻腔炎の可能性もあり、病院で治るケースも多い。内服薬と点鼻薬での治療が一般的だが、鼻に溜まった膿を吸い出したのち、ネブライザーという装置で薬を霧状にして鼻の中に注入するという有効な治療法もある。それでも改善しなければ、手術という選択肢もある。重い鼻づまりなら、一度は病院で診てもらうことも必要だ。
3. 鼻づまりの「原因」は何?

鼻づまりは、鼻の粘膜がうっ血して腫れることで空気の通り道が狭くなり起こる。さらに鼻水が溜まることもある。原因は風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、肥厚性鼻炎などが多いが、ストレスや疲労、内臓機能の低下、気温の変化なども鼻づまりの原因となり得る。
また、鼻の骨に変形が見られる場合、鼻腔内にできものがある場合、さらに口呼吸によって体内にばい菌が入りやすくなっている方も鼻づまりを起こしやすいという。
また、鼻の骨に変形が見られる場合、鼻腔内にできものがある場合、さらに口呼吸によって体内にばい菌が入りやすくなっている方も鼻づまりを起こしやすいという。
4. 「花粉症」の鼻づまりに根本的な解消法も登場

鼻づまりの原因が花粉症・ダニなどのアレルギーと分かっている場合は、「アレルゲン免疫療法」が期待できる。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に投与して身体を原因物質に慣れさせ、アレルギー反応を鈍らせる治療法である。注射による「皮下免疫療法」と舌の裏側からアレルゲンを吸収する「舌下免疫療法」の2種類があり、長期的な治療が必要だがアレルギー症状の根治も望める。
5. 鼻づまりの解消法「日常生活での注意点」

口呼吸をしない
口呼吸の習慣があると、喉からウイルスやばい菌が侵入するリスクが高く、鼻づまりになりやすい。思い当たる人は口呼吸を治す工夫をしてみよう。
アレルゲンを避ける
アレルギー性鼻炎が疑われるなら、アレルゲンを避けることが重要だ。小まめに掃除をし、外出時はマスクやメガネでガードするなど、予防を徹底しよう。
お酒を飲みすぎない
アルコールによって鼻の粘膜がうっ血し、鼻づまりが悪化することもある。鼻が詰まっているときに飲みすぎは要注意である。
結論
ここで紹介した鼻づまりの解消法は、一時的に鼻の通りを改善してくれるが根本的な治療法ではない。解消法を実践してもすぐに鼻づまりが起こる・症状が改善しない場合は、慢性鼻炎やアレルギーの可能性もあるので放置せず病院に行こう。しかし軽い鼻づまりならこれらの対処法で改善することもあるので、寝苦しいときなどには役立ててほしい。