ジャケパンにスニーカーを履こう！ダサくならない基本ルールとは？

ジャケパンとは、名前の通りジャケットとパンツを組み合わせたスタイルだ。スーツよりカジュアルでありながら、ビジネスシーンやセミフォーマルとしても通用するコーディネートとして幅広い世代から支持されている。

ジャケパンに合わせる靴は革靴が基本ではあるが、最近ではスニーカーを合わせる人も多い。足元をスニーカーにすることで、単調になりがちなジャケパンスタイルに個性を出したり、より洗練された雰囲気になるというメリットがある。30代、40代の大人世代にこそ挑戦してほしい組み合わせだ。

ジャケパン×スニーカーは、ビジネスの場でも一般化しつつある。ビジネスカジュアル・オフィスカジュアルの職場でスニーカーがOKというところも増えており、「コーディネートの幅が広がる」「リラックスして働ける」など好意的な声は多い。

ただ、ビジネスシーンでジャケパンに合わせるなら、主張の少ない黒や白のシンプルなスニーカーが鉄則だ。ハイテク・派手な色使いのスニーカーは仕事着として相応しくないだけでなく、上品なジャケパンコーデを台無しにしてしまう危険もあり、避けるべきだ。また、会社の規定でスニーカーがNGのケースもあるので、ドレスコードを確認することも必須である。

海外ドラマなどで「スーツとスニーカー」で通勤する男性の姿をよく見かけるが、このスタイルは欧米のビジネスマンやスポーツ選手の間では定番だという。日本ではまだまだハードルが高いと思われがちだが、その意識も変わりつつある。

大きな理由としては、2017年からスポーツ庁が推進する「FUN＋WALK PROJECT」がある。スーツの足元をスニーカーにすることで1日の歩数を上げ、ビジネスマンの健康増進を図る狙いで、賛同する大企業も多い。

2018年のアエラスタイルマガジンの調査では、回答者のビジネスマン約半数が「スーツにスニーカーを合わせることがある」と答えており、かなり浸透していることもわかる。日本でも、スーツ×スニーカーという組み合わせが当たり前になる時代は近いかもしれない。

ジャケパンにボリュームのあるハイテクスニーカーなどを合わせると、バランスが崩れ不格好になりやすい。ビジネスシーンでは非常識と取られる危険もある。初心者なら、ジャケパンにはボリュームを抑えたシンプルなローテクスニーカーを選ぶのが鉄則だ。

ジャケパンに合わせやすいのは、まず黒や白などの単色スニーカー、続いて紺、茶、グレーなどである。全体の雰囲気を壊さない地味な色味を選ぶのもコーディネートをまとめるコツだ。

シンプルなレザースニーカーは、革靴の延長として履けるためジャケパンには最も合わせやすい。ナイキ、アディダス、ニューバランスなどお馴染みのメーカーからも、革素材のスニーカーは数多く出ているのでチェックしてみてほしい。

ジャケパン×スニーカーなら、インステップソックス（丈の短い靴下）でくるぶしを見せるのもオシャレだ。ただカジュアル感は増すので、TPOを選ぶようにしよう。

ジャケパン×スニーカーというスタイルでは、パンツの丈を短めにするとバランスがとりやすいことも覚えておいてほしい。足元をスニーカーに変えれば、見た目がリフレッシュするだけでなく機能面でのメリットも大きい。今後ジャケパンやスーツにスニーカーという組み合わせはさらに定番化していくはずだ。もし会社が許すのであれば、一度挑戦してみてはいかがだろうか。