目次
1. 頭皮の乾燥で「フケ」が出るのはシャンプーや食生活なども原因に

フケとは、頭皮のターンオーバーによって剥がれ落ちた「古い角質」のことで、誰にでも存在する。しかし何かのキッカケで頭皮の皮脂バランスが崩れると、フケが急に増えることがある。乾燥フケは、名前の通り頭皮が乾燥した時に発生するものだ。
乾燥フケの原因1:洗浄力の強いシャンプー
洗浄力の強いシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い落としてしまう。使い続けると頭皮の乾燥が進み、乾燥フケの原因に。もともと乾燥肌の人は、よりダメージを受ける。
乾燥フケの原因2:ストレスや生活習慣
ストレスや睡眠不足で頭皮が血行不良になると、頭皮は乾燥する。脂っこい食事やビタミン不足も皮脂バランスを崩してしまう。また、喫煙や多量の飲酒も頭皮の血行を妨げ乾燥させる原因となる。
乾燥フケの原因3:紫外線・カラー剤など外的なもの
紫外線や、頻繁なカラー・パーマ、ドライヤーの熱なども頭皮の刺激となり乾燥やフケを促進させる一因である。
2. 夏の時期や食事が原因だと「乾燥していない大きいフケ」が出る

フケには、乾燥フケと脂性フケの2種類がある。脂性フケは、湿り気がある大きいかたまりとなって落ちてくるのが特徴で、色も乾燥フケより黄色っぽい。頭皮の皮脂が過剰になり、皮脂をエサにする常在菌(マセラチア菌)が増えると、皮脂と角質の混ざった脂性フケが大量に出てくる。
もともと脂性肌の人や常在菌が多い人は脂性フケが出やすい。また、夏場に皮脂が増えることや、不十分なシャンプー、皮脂を増やす食習慣などでも脂性フケが引き起こされる。
もともと脂性肌の人や常在菌が多い人は脂性フケが出やすい。また、夏場に皮脂が増えることや、不十分なシャンプー、皮脂を増やす食習慣などでも脂性フケが引き起こされる。
3. 頭皮の乾燥で出る「フケ」にはシャンプー前に湯シャンを

乾燥フケ対策としては、まずシャンプーの方法を見直して頭皮の乾燥を抑えることが有効だ。
乾燥フケを予防するには湯シャンがよい
頭皮が乾燥する人は、「湯シャン(シャンプーを使わずお湯だけで洗うこと)」で汚れをある程度落とすことで、シャンプーによる洗いすぎを予防できる。地肌をマッサージするように汚れを浮かすと、お湯でも8割の皮脂が落ちるとされている。また、湯シャン後のシャンプーの泡立ちもよくなるため、頭皮への刺激が最小限に抑えられる。
乾燥フケ対策にはアミノ酸系シャンプー
乾燥フケにおすすめのシャンプーは、頭皮や髪のタンパク質を守って洗う「アミノ酸系シャンプー」だ。対して、刺激の強いラウレス硫酸ナトリウムやアルコール類の含まれたシャンプーは避けるべきである。
頭皮用の保湿ローションも◎
洗髪後に頭皮に塗布する「頭皮専用の保湿ローション」も、乾燥フケ対策には効果的である。
シャンプーで注意したいこと
乾燥フケのある人は、シャンプーの際に熱すぎるお湯(40℃以上)を使う、ドライヤーの当てすぎなどで乾燥が悪化していることもあるので注意しよう。
4. 頭皮の乾燥による「フケ」が治らない時のさまざまな対策とは?

シャンプーの方法を変えても乾燥フケが治らない場合は、以下のような対処法を試してみよう。
頭皮によい生活習慣
ストレスや睡眠不足、過度な飲酒・喫煙などは頭皮の乾燥を促進させる。ストレスを溜めない健康的な生活習慣を意識しよう。
頭皮によい食事
頭皮を健康に保つには、ビタミン類の摂取が欠かせない。皮膚や粘膜を保護するビタミンB群、皮脂バランスを整えるビタミンC、頭皮の血行やターンオーバーを促進するビタミンE、ビタミンAなどが含まれる食品、サプリを摂ってみよう。
紫外線・パーマやカラーを避ける
紫外線やパーマ・カラー剤も頭皮にとっては刺激だ。帽子や日傘でUVカットする、パーマ・カラーを止めてみるなどの対策で乾燥フケが改善する可能性もある。
5. 乾燥による「フケ」が多いとかゆみも引き起こされる

乾燥フケがある人は、「かゆみ」を併発することが多い。頭皮のバリア機能が弱まり刺激に敏感になっている状態で、フケが頭皮を刺激することも原因である。しかし乾燥フケへの対処法を実践することで、かゆみが治まるケースは多い。
ただ、長期間フケやかゆみが治らない場合は、脂漏性皮膚炎・尋常性乾癬・頭部白癬(頭の水虫)など頭皮の病気の可能性もあるため、皮膚科の受診を考えてみよう。
ただ、長期間フケやかゆみが治らない場合は、脂漏性皮膚炎・尋常性乾癬・頭部白癬(頭の水虫)など頭皮の病気の可能性もあるため、皮膚科の受診を考えてみよう。
結論
乾燥フケは、頭皮の乾燥を防ぐことで改善する可能性が高い。シャンプー方法の見直し、保湿ローションの使用などで頭皮を保湿することが大切である。また頭皮の健康を保つには、ストレスの軽減や十分な睡眠も有効である。