1. ゴルゴ線は目頭からほほに沿って入った線

ゴルゴ線(ゴルゴライン)とは、目頭からほほの中央に入っている線のことだ。正式名称は「ミッドチークライン」というのだが、『ゴルゴ13』の主人公・デューク東郷の表情に同じよう線が入っていることからゴルゴ線の名前がついている。しかし、一般的にはデューク東郷ほどの深い溝にはならず、うっすらとクマが入ったような見た目をすることが多い。
ゴルゴ線は一般的には「シワ」と思われているが、正確にはシワではない。肌の弾力や表情筋が弱まったりすることでできる「溝」というのが正しい理解であり、表情にできたくぼみのことを指す。男女を問わずできるもので、早い人だと20代でゴルゴ線ができてしまう人もいるという。そして、年齢を重ねるとともに、徐々に溝も深くなってしまうそうだ。
ゴルゴ線は一般的には「シワ」と思われているが、正確にはシワではない。肌の弾力や表情筋が弱まったりすることでできる「溝」というのが正しい理解であり、表情にできたくぼみのことを指す。男女を問わずできるもので、早い人だと20代でゴルゴ線ができてしまう人もいるという。そして、年齢を重ねるとともに、徐々に溝も深くなってしまうそうだ。
2. なぜゴルゴ線は起きてしまうの?

ゴルゴ線の原因はいくつか考えられているのだが、一般的には「肌の弾力の衰え」と「表情筋の衰え」の2つがあるという。それぞれがなぜゴルゴ線を引き起こしてしまうのか確認してみよう。
原因1.肌の弾力の衰え
本来、皮膚の真皮はヒアルロン酸やコラーゲンなどで十分満たされており、ハリやツヤのある肌を保つことができている。しかし、加齢などにより下瞼やほほ周辺のヒアルロン酸などが減ってしまうと、肌の弾力が失われてしまい凹んでしまう可能性が高くなる。また、加齢とともに皮下脂肪も減少するため、これも関係して目頭からほほにかけて溝ができるのだ。
原因2.表情筋の衰え
また、顔の皮膚や皮下脂肪は表情筋によって支えられているのだが、加齢などにより筋肉が弱まってしまうと支えることができなくなる。それに伴い、皮膚や皮下脂肪がたるんでしまい、ゴルゴ線ができやすくなってしまうのだ。とくに、パソコン作業が多い人やあまり会話をしない人などは、表情筋が弱くなる傾向にあるので注意したほうがいい。
3. ゴルゴ線はスキンケアやセルフケアで改善できる?

一度ゴルゴ線ができてしまうと、スキンケアやセルフケアだけでは改善しにくいといわれている。しかし、以下のようなマッサージ法やエクササイズ法で見た目がよくなることもあるので、もしゴルゴ線が気になるのなら試してみるのとよい。
ゴルゴ線を改善する表情のマッサージ法
マッサージ法はさまざまあるのだが、共通していることはほほの筋肉をほぐしてあげることだ。まずは両手の人差し指を伸ばして、ほほの下の筋肉にあてよう。そして、指を左右にゆっくりと動かすと、表情筋をほぐすことができる。また、指をコの字型にして、ほほの筋肉を下から上方向に持ち上げるのもよい。1回3分程度でいいので毎日続けるのがよい。
ゴルゴ線を改善するエクササイズ法
顔を動かすエクササイズもゴルゴ線を解消するのに役立つという。エクササイズの方法は、口を大きく縦に開けてから、上唇を前方につきだすというもの。ほほの筋肉が上に持ち上がるため、やや目が細くなるのがポイントだ。その状態を30秒程度キープすることで表情筋を鍛えることができる。1日5回を目安にこのエクササイズに取り組むとよいだろう。
4. 美容外科・美容皮膚科で行われている治療法

もしスキンケアやセルフケアに取り組んでもゴルゴ線がなくならなければ、整形外科や美容皮膚科などに相談するのもよいだろう。一般的にはHIFUや注射治療(ヒアルロン酸注射)などでゴルゴ線が改善できるといわれている。なお、必ずしも改善が期待できるものではないので、医療機関でよく相談し自分に合った治療を受けるようにしてほしい。
HIFU
HIFUとは超音波を使った美容治療の一つで、気になる部分に照射することで皮膚をリフトアップするというもの。特殊な超音波を筋膜(SMAS層)に照射することで、熱が発生し引き締め効果が起こるとともに、真皮層にあるヒアルロン酸やコラーゲンなどの活性化が期待できる。それにより皮膚の溝が少なくなって、ゴルゴ線が薄くなるのだという。
注射治療
注射治療にはヒアルロン酸注射や脂肪注入などの種類があり、これは失われてしまったヒアルロン酸や皮下脂肪などを外から補う治療である。これによって凹んでしまった皮膚が盛り上がり、ゴルゴ線が目立たなくなるそうだ。
結論
ゴルゴ線は誰にでも現れるわけではないもだからこそ、現れたときには少なからずショックを受けるものだ。予防には表情筋のマッサージや日焼け対策などが役に立つというので、これらもしっかりと取り組むといいだろう。また、もしゴルゴ線が出てしまって改善したいという場合には、整形外科や美容皮膚科などを受診するのも一つの手だ。