1. バッグやウェアに使われるナイロンの特徴

ウェアやバッグの素材となるナイロンは「ポリアミド系合成繊維」の商品名だ。アメリカのデュポン社によって、1935年に発明された。世界で初めての合成繊維であり、主に石油を原料としている。
アクリルやポリエステルと並んで三大合繊の一つに数えられる。初めてのナイロンである「ナイロン66」や、東洋レーヨンで開発された「ナイロン6」など、いろいろな種類がある。成分だけなら絹に近いとされるが、大量生産ができるため安価での購入が可能だ。
柔らかく丈夫な性質から、主にストッキングやスポーツウェア、水着の生地として使われる。カビや害虫、薬品に強く、シワができにくいのが特徴だ。
引っ張りや摩擦に強いため、衣服の他には自動車や電子機器、釣り糸にも使われる。優れた強度をもつバリスティックナイロンは、アウトドアやビジネス用のバッグの素材として、活用されることが多い。
アクリルやポリエステルと並んで三大合繊の一つに数えられる。初めてのナイロンである「ナイロン66」や、東洋レーヨンで開発された「ナイロン6」など、いろいろな種類がある。成分だけなら絹に近いとされるが、大量生産ができるため安価での購入が可能だ。
柔らかく丈夫な性質から、主にストッキングやスポーツウェア、水着の生地として使われる。カビや害虫、薬品に強く、シワができにくいのが特徴だ。
引っ張りや摩擦に強いため、衣服の他には自動車や電子機器、釣り糸にも使われる。優れた強度をもつバリスティックナイロンは、アウトドアやビジネス用のバッグの素材として、活用されることが多い。
2. ナイロンとポリエステルはどう違う?

ナイロンとポリエステルは同じ合成繊維だが、その原料や性質にいろいろな違いがある。ポリエステルの特徴や、ナイロンとの違いを紹介していこう。
ポリエステルとは
ポリエステルとは、日本で最も生産されている合成繊維だ。石油が元となる樹脂「ポリエチレンテレフタレート」が原料である。略すと「PET(ペット)」になり、飲料のペットボトルと同じ原料だ。
シワや型崩れに強く、耐久性があるといった特徴があるため、ポリエステルはさまざまな衣類に使用されている。また、コットンやウール、ナイロンと混紡することで、それぞれの特徴をもった生地になるのだ。
シワや型崩れに強く、耐久性があるといった特徴があるため、ポリエステルはさまざまな衣類に使用されている。また、コットンやウール、ナイロンと混紡することで、それぞれの特徴をもった生地になるのだ。
ナイロンとの違い
スポーツウェアやストッキングに使われるナイロンと違って、ポリエステルは靴下やワイシャツ、セーターといった衣類への使用が一般的。ナイロンはツルツルと滑らかなのに対して、ポリエステルはコットンのような手触りだ。
伸縮性があって丈夫なのは同じだが、ポリエステルは毛玉や汚れが生じやすく、ナイロンは日光で変色しやすいといった欠点がある。それぞれメリットとデメリットがあるので、最適な衣服や用途が違うのだ。
伸縮性があって丈夫なのは同じだが、ポリエステルは毛玉や汚れが生じやすく、ナイロンは日光で変色しやすいといった欠点がある。それぞれメリットとデメリットがあるので、最適な衣服や用途が違うのだ。
3. ナイロン生地のメリット

ナイロンの生地を使った衣服や布製品のメリットを知れば、最適な用途や使用シーンが見えてくる。3つのメリットをおさえて、ナイロンの衣類や布製品を使いこなそう。
手入れがしやすい
吸湿性が低いため、すぐに乾燥するといったメリットがある。洗濯しても生地が色移りしたり縮んだりすることがないため、お手入れが簡単だ。洗濯をして清潔な状態で保管していれば、虫食いの被害にあう心配もない。
水に強く持ち運びにも便利
レインコートやスポーツウェアに使われるナイロンの生地は水に強く、雨の日でも着用しやすい。軽くシワになりにくいので、持ち運びに便利だ。バッグに入れて持っていくのに向いているため、レジャー用品の生地としてもピッタリなのだ。
頑丈でカビや害虫に強い
伸縮性に優れたナイロンは引っ張っても破れにくい。油や水分、薬品、海水にも強く、食べ物や飲みものをこぼしたり、海水につかったりしても安心だ。カビにも強く、万が一生えてもエタノールや酸素系漂白剤で落とせる。
4. ナイロン生地のデメリット

頑丈で使いやすいナイロンにも、デメリットはある。知らずに手入れ方法を間違えると、大事な衣服や布製品が台無しになるため、先にチェックしておこう。
日光で黄ばむ
ナイロンを直射日光や紫外線に当ててしまうと、黄ばんでしまう可能性がある。ほとんどの衣類は洗濯できるが、乾かすときは陰干しをしよう。また、熱に弱い性質があるため、乾燥機は使用できない。
アイロンや火に注意
ナイロンは熱に弱く、高い温度でアイロンをかけると溶けて変形してしまう。アイロンをかけるなら、あて布を使って低温で行うこと。ガスコンロやバーベキューなど、火をつかう時には袖を近づけないように気をつけよう。
静電気が発生しやすい
ナイロンは帯電しやすい性質があり、静電気が発生しやすい。とくにポリエステルと組み合わせると静電気がおきやすいので、服を選ぶときは注意が必要だ。ナイロンとウールなど、静電気が発生しない組み合わせでコーディネートしよう。
結論
大量生産ができる合成繊維のナイロンは、とても身近な素材だ。スポーツウェアやバッグなど、世界中の人が愛用している。高級な絹やウールも良いが、手入れのしやすさや頑丈さなどナイロンにしかない魅力がたくさんある。ナイロンのメリットやデメリットを知っておけば、衣服や布用品を選ぶ時やお手入れの時に役立つだろう。ナイロンがもつ特徴を活かせるような、使い方をしてほしい。