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鼻うがいに使う生理食塩水は、正しい作り方をしないと危険!?

鼻うがいに使う生理食塩水は、正しい作り方をしないと危険!?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年6月 3日

鼻うがいには生理食塩水を使うのが一般的だが、自分で作る場合は正しい方法を知っておく必要がある。濃度や作り方を誤ると、うがいでツンとした痛みが出たり、衛生面に問題が生じることもあり得るからだ。そこでこの記事では、鼻うがいにおける生理食塩水の正しい作り方や保存方法を解説する。

  

1. 「鼻うがいに生理食塩水」花粉症やウイルスに有効な理由は?

鼻うがいはなぜ生理食塩水を用いて行うべきなのか、まずはその理由から解説しよう。

生理食塩水を使うと痛くない

鼻うがいに生理食塩水を使う主な理由は、「痛み」を和らげるためだ。人間の体液と同じ0.9%の生理食塩水を用いることで、鼻に水を入れるときのツンとした痛みを感じなくなる。

花粉症やウイルス・鼻炎にも生理食塩水が有効?

また、痛みが和らぐ以外にも、生理食塩水は鼻の粘膜を剥がれやすくして、花粉やウイルスの除去を促すといわれている。さらに、濃度を1%に上げることで、塩分により鼻の粘膜が引き締まるため、鼻炎にも効果的だという。また、点鼻薬の前に生理食塩水で鼻うがいをすると、薬の浸透をよくする効果もある。

2. 「鼻うがいに生理食塩水」効果があるとされる症状

鼻うがいは「鼻洗浄」ともいわれ、鼻の中を洗い流すことでさまざまなトラブルを改善する方法である。鼻うがいが具体的にどんな症状に効果があるのかを確認しよう。

花粉症・アレルギー性鼻炎

鼻の奥の上咽頭に付着した花粉やハウスダストなどのアレルゲンを洗浄し、花粉症やアレルギー性鼻炎の予防・改善につながる。PM2.5などの汚染物質も洗い流せるとされている。

風邪・インフルエンザ

鼻うがいは上咽頭に付着したウイルスを洗い流すため、風邪やインフルエンザ対策にも効果的である。

副鼻腔炎(ちくのう症)

副鼻腔に膿がたまる副鼻腔炎は、花粉症や風邪で鼻の粘膜が炎症することで発症する。鼻うがいにより花粉やウイルスを除去すると、副鼻腔炎の予防にもなる。また、副鼻腔炎で生じるネバネバした鼻水を洗い流して症状を緩和したり、後鼻漏を予防する効果もある。

3. 鼻うがいで使う生理食塩水の作り方は?濃度や市販品も

鼻うがいで使う生理食塩水の正しい作り方は以下である。市販の鼻洗浄液についても紹介しよう。

生理食塩水の作り方

  • 適量の水道水を沸騰させる
  • 人肌の温度(36~38℃)まで冷ます
  • 濃度が0.9%になるように、1リットルに対し9gの割合で食塩を溶かす
鼻うがいでは、水道水に含まれる雑菌を除去するため、一度沸騰させて冷ましたぬるま湯を使う。500ccの水なら4.5gというように、体液と浸透圧が同じになるよう、0.9%の濃度で作るのが基本だ。

市販の鼻洗浄液もある

生理食塩水を作るのが面倒であれば、市販の「鼻うがい用洗浄液」を使ってもよい。粉末を水に溶かすタイプや、液体タイプが販売されている。ハナノア、ハナクリーンSなどが知られているが、鼻うがいに使うボトルとセットになっているため便利である。

4. 「鼻うがいに生理食塩水」使う時の注意点は?

生理食塩水の作り置きはNG

生理食塩水を保存して使い回すと、雑菌が繁殖する可能性がある。できる限り、作り置きはせず毎回新しく作るようにしよう。

水道水は煮沸して使う

水道水を煮沸せずに生理食塩水を作ると、ごく稀にだが水道水に含まれる細菌に感染する可能性がある。副鼻腔炎を発症させる危険があるほか、米国では鼻からのアメーバ感染による死亡例も存在する。水道水は必ず一度沸騰させてから使うように気をつけよう。

結論

鼻うがいに生理食塩水を用いるメリットは「痛くない」だけではない。花粉やウイルスを除去しやすくしたり、鼻の粘膜を引き締めて鼻炎を改善する効果も期待できるという。自分で生理食塩水を作る場合は、煮沸した水道水を使う、作り置きはしないという2点を必ず注意してほしい。
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  • 公開日:

    2020年6月 2日

  • 更新日:

    2020年6月 3日

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