1. 男性のすねが乾燥する原因

男性のすねが乾燥する主な原因は生活習慣に潜んでいる。中でもとくに大きな影響を与えているのが、お風呂での過ごし方だ。まずは以下で紹介しているすねの乾燥原因をチェックしつつ、自分が普段どんなバスタイムを過ごしているのかを思い出してみよう。
すねが乾燥する原因1.お風呂やシャワーの温度が高い
熱い湯船やシャワーは身体がすっきりするが、実はすねの乾燥を招く大きな原因といえる。なぜなら、40度以上の熱いお湯は、肌表面の皮脂を溶かし、肌の保湿成分であるセラミドなどを流出させる恐れがあるからだ。そのため、熱いお湯に当たる時間が長ければ長くなるほど、肌の乾燥やかゆみが起こりやすくなる。
すねが乾燥する原因2.体を洗う時の刺激が強い
すねが乾燥する原因は、身体をゴシゴシと力強く洗ったり、ナイロンタオルや織り目の粗いタオルを使ったりすることも大きく関係している。摩擦による刺激で肌表面が傷つくと、乾燥やかゆみが起こりやすくなってしまうからだ。また、洗浄力が高い石鹸やボディーソープも肌への刺激が強く、すねが乾燥する原因となる。
すねが乾燥する原因3.風呂あがりにバスタオルでゴシゴシ擦る
風呂あがりにバスタオルで肌をゴシゴシこするのも、すねが乾燥してしまう原因といえる。肌表面の水分は、お風呂からあがってすぐに蒸発し始める。そのため、タオルでゴシゴシこするといつも以上に刺激を受けてしまい、さらに乾燥しやすい肌になってしまうのだ。
すねが乾燥する原因4.すね毛を剃った後に保湿をしない
すね毛を処理している男性は少ないが、もし剃刀やシェーバーをすねに使っているのであれば、お手入れ後の保湿が必須といえる。というのも、剃刀やシェーバーを使うと、肌の角質層まで削れてしまうからだ。ムダ毛のお手入れで肌が乾燥するのは女性に多く見られるが、すね毛の長さや濃さを調整するためにお手入れをしている男性も注意しなくてはいけない。
2. すねが乾燥してうろこ状になるのはなぜ?

すねが乾燥している方の中には、肌がうろこ状にヒビ割れている方もいる。これは、年齢によってすねの皮脂量が減少していることが大きな原因だ。肌の水分量が加齢とともに減っていくのと同じで、油分量も30~40代頃になると徐々に減少していく。中でもすねは元々の皮脂量が少ないため、ほかのパーツよりも肌が乾燥しやすい。そのため、すねの乾燥対策を行わずに放っておくとすぐにヒビ割れが起こり、うろこ状の足になってしまうのだ。
3. すねの乾燥がひどい時の対策

【入浴方法を見直す】
すねにうろこ状のヒビ割れができたり、かゆみを感じるようになってきたりしたら、まずは入浴方法を見直してみよう。以下の入浴方法を実践すると、すねの乾燥をより早く改善することができる。
- 低刺激性の石鹸でやさしく洗う
身体を洗う際は、アミノ酸由来の洗浄成分が配合された石鹸やボディーソープを使うのがおすすめだ。洗浄力はマイルドだが、肌への刺激が低いため、すねを乾燥から守ることができる。また、ボディタオルをナイロンから綿素材に変えたり、手で身体を洗ったりするのも乾燥肌対策に有効といえる。 - お湯に浸かる時はぬるめのお湯で10分程度を目安に
バスタブに浸かる場合はお湯の温度と入浴時間に注意が必要だ。いくらぬるいお湯でも、長時間浸かっていると、皮脂が流されて肌が乾燥しやすくなる。理想としては、38~40度のお湯に10分程度浸かることだ。保湿効果の高い入浴剤を入れると、より、すねの乾燥対策・予防に効果的といえるだろう。
【保湿剤を塗る】
すねに限らず、肌が乾燥している時は保湿を行うことが最も重要だ。乾燥が気になる時や入浴後は、病院の保湿剤や市販のボディクリーム・ボディミルクなどを使ってこまめに保湿を行おう。
- マッサージを取り入れながら保湿剤を塗るとさらに効果的
保湿剤はマッサージを取り入れながら塗っていくのがおすすめだ。血行がよくなることで保湿剤の浸透率が上がり、さらにはむくみ対策にも効果が期待できる。なお、すねに保湿剤を塗る場合は人差し指1本分の保湿剤を手に取り、足首からひざへ向かって縦に伸ばしながら塗っていくのがおすすめだ。すねの保湿を行った後は、ふくらはぎやひざ下も忘れずに保湿剤を塗っていこう。
4. すねの乾燥におすすめの予防方法

部屋を加湿する
湿度が低い環境で過ごすと、肌表面の水分が蒸発してすねが乾燥しやすくなる。とくに空気が乾燥する冬場は湿度に注意が必要だ。加湿器を付けたり、洗濯物を干したりして、なるべく部屋の湿度を60%程度に保てるように心がけてみよう。
すねの乾燥を予防する食材を摂る
すねの乾燥予防には、ビタミン類の摂取がおすすめだ。中でも肌のうるおいを保つビタミンAやビタミンE、肌の再生をサポートしてくれるビタミンB群は積極的に摂ってほしい。乾燥が気になったら、以下の食材などを上手に加えながらバランスのよい食事を心がけてみよう。
- ビタミンAが豊富に含まれている食材
人参。かぼちゃ、うなぎなど - ビタミンB群(B2・B6)が豊富に含まれている食材
レバー・納豆・卵など - ビタミンEが豊富に含まれている食材
アーモンド・ごま・アボカドなど
結論
すねの乾燥は基本的にセルフケアで解決できるが、症状がひどい場合は皮膚科での治療が必要となる。中には乾燥性皮膚炎などの病気が隠れていることもあるため、乾燥に加えて炎症や湿疹がある場合は早めに皮膚科を受診してほしい。乾燥する季節はすねの乾燥がとくにひどくなりやすいので、早いうちから予防を行っておこう。