1. スロージョギングとは

スロージョギングとはその名の通り、ゆったりとしたペースで走る運動のことだ。では具体的にどれぐらいの速さで走るのだろうか。日本スロージョギング協会で唱えている基準は「隣の人と話ができるぐらいの速さ」である。つまり、自然な呼吸ができるぐらいで走ればいいということだ。ここまで聞くと、おそらく「ウォーキングよりもカロリー消費が期待できないのでは?」と疑問を抱く方も多いことだろう。しかし、スロージョギングは何とウォーキングの1.6倍の消費カロリーを消費することができるのだ。
この画期的なジョギング方法は、福岡大学でスポーツ科学教授をしていた田中宏暁氏によって提案されたもので、本人はスロージョギングを始めてから13kgの減量に成功したことを公言している。まさにダイエット目的で有酸素運動をしたい方にはうってつけの運動方法というわけだ。
この画期的なジョギング方法は、福岡大学でスポーツ科学教授をしていた田中宏暁氏によって提案されたもので、本人はスロージョギングを始めてから13kgの減量に成功したことを公言している。まさにダイエット目的で有酸素運動をしたい方にはうってつけの運動方法というわけだ。
2. スロージョギングで得られる嬉しい効果

ダイエット効果
前述でも紹介した通り、スロージョギングはダイエットにかなり効果的だ。しかも嬉しいことに、ランニング時のような疲れを感じることなく脂肪を燃焼させることができる。継続すればするほど脂肪を燃焼させられるので、メタボ改善や肥満解消を目指している方にはおすすめといえるだろう。
血行改善効果
スロージョギングは脂肪を燃焼するだけでなく、血行改善にも効果的だ。血流が改善されれば、体内に必要な栄養素や酸素がしっかりと行き渡るため、骨粗しょう症・動脈硬化・高血圧・糖尿病など、あらゆる病気の予防・治療に繋げることができる。
腰痛や膝痛などの予防・改善効果
スロージョギングはランニングに比べて負荷が少ないため、腰や膝にほとんど負担がかからない。むしろスロージョギングを続けることで腰や足にしっかりと筋肉をつけることができる。腰痛や膝痛を予防したい方、すでに痛みがある方はぜひ試してみてほしい。
ストレス緩和や認知症予防にも
そのほか、スロージョギングはストレス緩和や認知症予防など、脳機能にもよい効果をもたらすことが明らかになっている。楽しく運動を続けたい方は、ぜひ取り入れてみるといだろう。
3. スロージョギングの正しいやり方

スロージョギングの正しいフォーム
- 背筋を伸ばす
- 肩の力を抜く
- あごを少し上げて遠くを見る
スロージョギングに限らず、ランニングやウォーキングを行う場合は正しいフォームを意識することが重要だ。走る際は上記のポイントを押さえて、正しいフォームになるように意識してみよう。
走り方
スロージョギングを行う時は、歩幅を狭めてピッチを意識することが大切だ。まずは1秒間で2~3歩、1歩につき10~20cmの歩幅で前に進むように足を動かしてみよう。余裕があればフォアフット走行(つま先から接地する走り方)も意識してみてほしい。また、初心者はまず1分間スロージョギングで走り、その後の30秒間はインターバルで歩くのがおすすめだ。慣れてきたら20~30分程スロージョギングを行ってみよう。
スロージョギングを行うペース
スロージョギングは身体への負荷が少ないため、基本的には毎日行ってもOKだ。反対に忙しくて時間がとれない方は、週に1回のペースで行っても問題ない。大切なのは、継続して行うことだ。無理をせず、自分の生活スタイルに合わせながらスロージョギングを行っていこう。
4. スロージョギングにおすすめのシューズ

前述の通り、スロージョギングをする際は、かかとから着地するのではなく、つま先から地面に着くことを意識して行うことがポイントだ。そのため、ジョギングシューズはできればソール部分がフラットになっているものが好ましいといえる。ただ、スロージョギングは基本的に誰でも取り組めることを前提としているので、はっきり言ってしまえばシューズにそこまでこだわる必要もない。持っているスニーカーで走ってもOKなので、最初は気軽に取り組んでみるといいだろう。
結論
ダイエットから病気予防までさなざまな効果を期待できるスロージョギングは、有酸素運動の中でもトップレベルでおすすめしたい運動方法だ。今までスロージョギングをしたことがない方でも簡単に始められることができるので、早速今日から始めてみてほしい。