目次
1. 頭皮ニキビの原因やメカニズム・シャンプーで洗いすぎや乾燥なども

ニキビは、過剰な皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、そこにアクネ菌が入り込むことで発生する。頭皮ニキビも原理は同じだが、頭皮特有の原因でニキビができるケースも多いため、原因が分かると対処がしやすくなる。
頭皮の皮脂が過剰
何らかの理由で皮脂分泌が増えた時に頭皮ニキビはできやすい。皮脂が増える原因はストレスや食事、ホルモンバランスの乱れなどさまざまだ。脂性肌の人はもちろんだが、頭皮が乾燥することで皮膚を守ろうと皮脂分泌が盛んになることもある。
合わないシャンプー
シャンプーで余分な皮脂を落とし切れていないために、頭皮の毛穴が詰まっていることがある。その場合、スカルプシャンプーなどの頭皮ケアができるシャンプーを使い、しっかりと皮脂を除去することが必要だ。ただし、皮脂を落としたいからと洗浄力の強いシャンプーを使っていると頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまい、かえって皮脂が増えているケースもあるので注意したい。さらに、シャンプーやリンスのすすぎ残しが毛穴に詰まり、ニキビの原因になることもあるようだ。
偏った生活習慣
ストレスや睡眠不足、肉や油の多い食事なども頭皮の皮脂が増える原因だ。とくにストレスや睡眠不足は、男性ホルモンを増やし過剰な皮脂分泌を招くといわれている。
そのほかの外的要因
そのほか、紫外線や夏場の汗、カラーやパーマ材、整髪料の刺激などが頭皮ニキビのキッカケとなることもある。また、ドライヤーをせず髪を濡れたまま放っておくこともアクネ菌が増える原因である。
2. 頭皮ニキビができた時の対処法は?潰すのはもってのほか

頭皮ニキビは顔や身体のニキビと同様、もちろん触ったり潰したりしてはならない。頭皮を清潔に保ちつつ、ニキビの原因に合った対処法を探そう。
シャンプーを変えてみる
今のシャンプーが合っていないと感じる場合、シャンプーを頭皮に合ったものに変えてみるとよい。頭皮がベタつきやすい人はスカルプケアなどの頭皮の状態を調整してくれるシャンプー、乾燥しやすい人はアミノ酸シャンプーや低刺激のシャンプーを選んでみよう。基本的に、顔が乾燥肌や脂性肌であれば頭皮も同様のケースが多い。
生活習慣を見直す
ストレスや睡眠不足を解消したり、皮脂をコントロールするビタミンB・Cなどを積極的に摂ることも頭皮ニキビの改善には有効である。
ニキビの原因となる外的要因を取り除く
シャンプーのすすぎ残し、整髪料やカラー剤などの刺激にも目を向けてみよう。シャンプーや整髪料はしっかり落としきり、ニキビがひどい時はカラーやパーマは避けるべきだ。また枕カバーを清潔に保つようにしよう。
3. 頭皮ニキビを作らせない予防策

頭皮ニキビを作らせない・悪化させないためには、日頃からこまめな予防策をとることも大切である。
紫外線を避ける
紫外線はニキビの大敵だ。とくに頭皮は紫外線にさらされやすいため、帽子などでできる限りカットしよう。分け目にニキビができている時は、分け目を変えてカバーするとよい。
正しい方法でシャンプーをする
頭皮をよく濡らしてから、シャンプーをしっかり泡立て指の腹で頭皮をマッサージするように洗うのが正しい洗髪方法だ。爪を立てたゴシゴシ洗い、熱すぎるお湯の使用は頭皮の刺激になるので注意しよう。また、すすぎを怠らないことも重要だ。
とにかく頭皮を清潔に
シャンプー後に髪を濡れたまま放置しない、汗蒸れを避ける、整髪料は頭皮につかないようにするなど、頭皮を清潔にし、アクネ菌が繁殖しにくい環境を保つことも大切である。
うっかり触らないようにする
頭を掻いた時などにうっかりニキビを触ってしまうことも悪化の原因だ。頭皮ニキビがある時はよくよく注意しよう。
4. 頭皮ニキビが長期間治らない場合は皮膚科で薬をもらおう

頭皮ニキビが悪化してしまったら、皮膚科で処方薬をもらうという手もある。塗り薬やローション、アクネ菌を減らす抗生物質(飲み薬)を組み合わせた治療で早期の改善が期待できる。また頭皮のできものには、マセラチア菌が原因の「脂漏性皮膚炎」など、抗菌薬での治療が必要なものもある。ニキビと間違いやすいため、長引く場合は皮膚科できちんと検査してもらうことが必要だ。
結論
頭皮ニキビの原因は、合わないシャンプー、シャンプーや整髪料の洗い残し、紫外線、ストレスや偏った生活習慣など多岐に渡る。しかし、こういった原因をひとつずつ改善していけばセルフケアで治る場合も多い。何よりも頭皮環境を清潔に保つ意識が大切である。