1. 目薬は花粉症にどう効く?

花粉症は目のトラブルを引き起こしやすい
花粉症はスギやヒノキなどの原因物質によって引き起こされるアレルギー性疾患の1つだ。鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどの症状が起こるため、風邪と間違われることが多いが、それらの症状と同時に目のかゆみも出てきた場合は、花粉症の可能性が高いといえる。
また、花粉症になると、目のかゆみだけでなく、アレルギー性結膜炎と呼ばれる目のトラブルも発症しやすくなる。花粉が飛散しやすい季節に、激しい目のかゆみ・充血・不快感・目やに・涙などの症状が現れる場合は、アレルギー性結膜炎を引き起こしている証拠だ。症状を改善するためには眼科を受診し、しっかりとした治療を受けることが必要といえる。
また、花粉症になると、目のかゆみだけでなく、アレルギー性結膜炎と呼ばれる目のトラブルも発症しやすくなる。花粉が飛散しやすい季節に、激しい目のかゆみ・充血・不快感・目やに・涙などの症状が現れる場合は、アレルギー性結膜炎を引き起こしている証拠だ。症状を改善するためには眼科を受診し、しっかりとした治療を受けることが必要といえる。
目薬で花粉症そのものは治せない
花粉症によるアレルギー性結膜炎は、主に目薬を使って治療を行う。しかし治療といっても、目薬に花粉症そのものを治す力はない。目薬はあくまでも、花粉症によるつらい目の症状を抑える目的として用いられる。そのため、目薬を使った治療は、毎回花粉症の症状が起こるたびに行わなくてはいけない。
2. 市販の目薬を花粉症の治療に使うのはOK?

前述の通り、花粉症の治療には眼科を受診し、症状に合った目薬を処方してもらうことが必要だ。しかし中には、仕事などの都合で時間をつくれず、眼科をすぐに受診できない方もいるだろう。その場合は、市販の目薬を使って様子を見てもOKだ。ただし、市販の目薬は病院で処方される目薬よりも効き目が穏やかなので、数日使っても症状が治まらない場合は早めに眼科を受診することがおすすめといえる。
3. 花粉症対策の目薬を選ぶ時のポイント

花粉症に効く目薬のタイプを知ろう
薬局やドラッグストアで購入できる花粉症対策の目薬には、ケミカルメディエーター遊離抑制薬や抗ヒスタミン薬がある。効果や効き目の早さが違うため、自分で目薬を選ぶ場合は、それぞれの成分の特徴を知っておくことが必要だ。
(ケミカルメディエーター遊離制御薬)
肥満細胞に働きかけて、アレルギー症状を引き起こす物質(ケミカルメディエーター)の遊離を抑える効果がある薬だ。主にクロモグリク酸ナトリウム・トラニスト・ペミロラストカリウム・アシタザノラスト水和物などの成分が該当する。効き目の早さが穏やかなので、花粉症の症状が発生してから使用するのではなく、花粉が飛散するシーズンよりも少し前から継続的に使うのがおすすめだ。
(抗ヒスタミン薬)
アレルギー誘発物質であるヒスタミンの働きを抑制する薬を指す。ケミカルメディエーター遊離薬よりも即効性が高く、花粉症の症状が出てから使い始めてもOKだ。抗ヒスタミン薬は、ケトチフェンフマル酸塩・クロルフェニラミンマレイン酸塩・オロパタジン塩酸塩・レボカバスチン塩酸塩などの成分が該当する。
注意したい目薬の成分は?
以下の成分は目に刺激を与えやすいため、含まれている目薬を使用する際は注意が必要だ。市販の目薬に配合されていることが多いので、購入する際はしっかりと確認しておこう。
(血管収縮剤)
血管収縮剤は目のかゆみや充血の症状緩和に効果的だが、花粉症対策などで一定期間目薬を常用する際は避けたほうがいい。というのも、血管が収縮されることで、目に必要な栄養が届けられなくなってしまうからだ。なお、血管収縮剤は塩酸ナファゾリン塩酸・テトラヒドロゾリン・塩酸フェニレフリンなどが該当する。これらの成分が含まれる目薬は常用を避けてほしい。
(l-メントール・dl-カンフル)
l-メントールやdl-カンフルは目薬をさした際に爽快感が得られる成分だが、症状が重い場合はその爽快感が強い刺激となってしまう恐れがある。とくに花粉症で角膜が傷ついている場合は刺激を感じやすいので、なるべく配合されていないものを選ぶのがおすすめだ。
(防腐剤)
防腐剤は市販の目薬の多くに配合されている成分だ。目薬の品質を長く保つためには欠かせないが、一方で濃度が高かったり、目の表面に長時間留まったりしていると、角膜や結膜に何らかの影響を与えてしまうことがある。そのため、花粉症対策として目薬を選ぶ場合は、なるべく防腐剤が含まれていないものを選ぶのがおすすめだ。
とくにコンタクトレンズを装着している方は、レンズに防腐剤が吸着してしまい、目にダメージが蓄積されやすいので、防腐剤フリーの目薬を選んでほしい。また、涙の分泌量が少ないドライアイの方も、防腐剤が流されにくく、目に留まりやすいので注意が必要だ。
とくにコンタクトレンズを装着している方は、レンズに防腐剤が吸着してしまい、目にダメージが蓄積されやすいので、防腐剤フリーの目薬を選んでほしい。また、涙の分泌量が少ないドライアイの方も、防腐剤が流されにくく、目に留まりやすいので注意が必要だ。
4. 花粉症対策に効果的な目薬のさし方

花粉症対策に目薬を使用する場合でも、基本的に点眼方法は変わらない。石鹸で手を洗い、下まぶたを引っ張って、目薬の容器が当たらないように1滴だけ点眼するのが正しいやり方だ。
ただ、花粉症対策で目薬をさす際は、点眼後に目を閉じて、目頭を押さえることを普段より意識してもらいたい。なぜなら点眼後に目頭を押さえることで、目薬の成分が鼻涙管に流れてしまうのを遅らせることができるからだ。鼻涙管に目薬が流れるのを遅らせることで、成分がすみずみまで行き届くため、目のかゆみなどの症状を劇的に抑えることができる。
普段の点眼時も意識してほしいが、花粉症対策で目薬をさす場合は、ぜひ毎回この方法で点眼を行ってみてほしい。
ただ、花粉症対策で目薬をさす際は、点眼後に目を閉じて、目頭を押さえることを普段より意識してもらいたい。なぜなら点眼後に目頭を押さえることで、目薬の成分が鼻涙管に流れてしまうのを遅らせることができるからだ。鼻涙管に目薬が流れるのを遅らせることで、成分がすみずみまで行き届くため、目のかゆみなどの症状を劇的に抑えることができる。
普段の点眼時も意識してほしいが、花粉症対策で目薬をさす場合は、ぜひ毎回この方法で点眼を行ってみてほしい。
結論
市販の目薬は、あくまでも眼科を受診するまでのお助けアイテムとして使うのがおすすめだ。病院の処方薬に比べるとやはり効き目が弱いため、症状が重い場合は早めに眼科を受診したほうがいいだろう。また、毎回花粉症のシーズンに目のかゆみが起こる人方は、ケミカルメディエーター遊離薬の目薬を早いうちから使って症状を予防しておくのもおすすめだ。その際は医師や薬剤師に相談して、自分に適した目薬を使っていこう。