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目薬は目の充血に効く?点眼する上で注意したいポイントを解説

目薬は目の充血に効く?点眼する上で注意したいポイントを解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年6月26日

パソコンやスマートフォンを連日使っていると、気が付かないうちに目が充血していることがある。そのため、営業や接客などの仕事をしている方は、普段から目の充血対策として、目薬を持ち歩くことが多いのではないだろうか。しかし、目の充血対策で目薬ばかりに頼るのは、あまりよいこととはいえない。目の充血対策で目薬を使用する機会が多い方は、ぜひ当記事で紹介する選び方や使い方の注意点に目を通してもらいたい。

  

1. 目が充血する原因

目の充血は、目の炎症や病気によって結膜の中にある血管が拡張したり、切れて出血したりすることで起こる。充血の原因となる炎症や病気はさまざまなケースがあるが、主な要因としては以下のものが挙げられる。

外部からの直接的な刺激

目を強くこすったり、誤ったコンタクトの使い方をしたりすると、目の表面が傷ついて充血が起こることがある。その際、結膜の部分がべったりと赤くなって見えるのであれば、結膜下出血を起こしている可能性が高いといえる。この症状は基本的に1~2週間ほどで自然と回復していくため、痛みがない場合はそこまで心配する必要がない。ただし、外部からの強い刺激によって目が充血している場合は、ほかの異常を起こしている可能性もあるので、眼科を受診することが必要だ。

花粉症などのアレルギー反応やウイルス性の病気

花粉やハウスダストなど、特定のアレルギー物質に対して身体が反応を起こすと、目の炎症によって充血が起こりやすくなる。同様に、結膜炎などのトラブルも、ウイルスや細菌が目に入っている状態であるため、目が炎症して充血が起こりやすい。こういったアレルギー物質やウイルスなどによる目のトラブルは、充血のほかにも目のかゆみやゴロゴロした不快感を伴うことがある。

疲れ目・ドライアイなど

パソコンやスマートフォンの操作によって目が酷使されたり、寝不足が続いたりすると、疲れ目になってしまうため、目の充血が起こりやすい。また、まばたきの回数が減ってドライアイになると疲れ目が深刻化し、充血を引き起こすことが多くなる。

2. 目薬で目の充血は治る?

目薬の中には、点眼後に目の赤みがひいて、結膜が白くなるものもある。しかし、これは目の充血が完全に治っているわけではない。赤みがひいて充血が改善されたように見えるのは、目薬に含まれている血管収縮成分が、拡張した目の血管を一時的に収縮させているからだ。従ってこの場合は目薬をさしても、時間が経つと再び目が充血する可能性が高いといえる。また、血管収縮成分が配合された目薬を乱用すると、目の充血がさらに悪化する恐れもあるため、使用する際は注意することが必要だ。

目薬はあくまでも目の充血を一時的に抑えるために用いるものであって、根本的な原因には効果が期待できない。そのため、目の充血をしっかり治すのであれば、原因を突き止めて、それに合った対策をとることが重要といえる。

3. 目の充血改善に使う目薬の選び方

目の充血を早く治すためには眼科を受診し、原因に合わせた点眼薬を処方してもらうのが一番の近道だ。とはいえ、中には仕事が忙しくてすぐに病院へ行けない方もいることだろう。そんな方はしばらくの間、市販の目薬を使って症状を改善していくのがおすすめだ。ここでは目の充血対策にぴったりな市販の目薬の選び方を紹介していこう。

急ぎで目の充血を解消したい場合

目の充血がひどい時に人と会う予定がある場合は、血管収縮成分が配合された目薬を選ぶのがおすすめだ。血管収縮成分は、塩酸テトラヒドロゾリン・ナファゾリン塩酸塩・塩酸フェニレフリンなどが該当する。ただし前述でも伝えた通り、これらの成分が含まれた目薬は点眼しすぎるとかえって目の充血を悪化させることがある。いざという時のために1本持っておくのは問題ないが、目のかゆみやドライアイ対策として普段から目薬を使用する場合は、血管収縮成分が含まれていない目薬を別に用意しておこう。

アレルギーによる目の充血を改善したい場合

花粉症などのアレルギー反応で目の充血が起こっている場合は、抗アレルギー成分や抗ヒスタミン成分が含まれている目薬を選ぶのがおすすめだ。市販の目薬を購入する際は、アレルギーによる目のかゆみや充血を抑えてくれるクロモグリク酸ナトリウムが配合された目薬を選んでみるといいだろう。

ウイルスや細菌による目の充血を改善したい場合

結膜炎や角膜炎などによって目が充血している時は、抗生物質が含まれている目薬を使うのが効果的だ。とはいっても、市販の目薬には残念ながら抗生物質が含まれていない。そのため、ウイルスや細菌などによる目の充血を市販の目薬で改善する場合は、抗菌成分であるスルファメトキサゾールが配合されているものを選ぶのがおすすめだ。また、商品パッケージの効果・効能に「結膜炎に(あるいはものもらいに)」と記載されていれば、大体どの目薬でも目の充血を徐々に解消していくことができる。

疲れ目による目の充血を改善したい場合

パソコンやスマートフォンの操作などで目を酷使している方は、ビタミン成分やアミノ酸類成分などが配合された目薬で、目に栄養を与えてあげることが必要だ。目薬を選ぶ際は、疲れ目を解消するビタミンB6やパンテノール、ピント調整機能をサポートするアスタキサンチンやビタミンB12などが含まれているかどうかを、ぜひチェックしてみてほしい。

ドライアイによる目の充血を改善したい場合

目の充血とともに乾燥が気になる場合は、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが含まれている目薬がおすすめだ。コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは角膜を外部刺激から守り、傷ついた目の表面を修復する力がある。また、ドライアイで目が傷つきやすい方は、人工涙液タイプの目薬を使うのもおすすめだ。塩化カリウムや塩化ナトリウム配合の目薬を使えば、目の表面をうるおすことができるため、充血を緩和・予防することができる。

4. 目の充血には目薬を使う以外の対策も必要

目の充血は目薬を使うことに加え、適切なケアを行うことで、より早い回復が見込める。以下の対策方法は、どれも目の充血の症状緩和や予防にかなり効果的だ。目薬を使うのもよいが、普段の生活にも注意を配りながら目の充血を改善してほしい。

目の充血におすすめの対策

  • コンタクト着用時や目薬をさす時は石鹸で手を洗ってから行う
  • 目にゴミが入ったらすぐに洗い流す
  • 目がかゆくても強くこすらない
  • パソコンやスマートフォンを長時間操作した後は目を休ませる
  • 睡眠をしっかりとり、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高める
  • 蒸しタオルと冷たいタオルを交互に目に当てる
  • コンタクトレンズの長時間使用を避ける

結論

目の充血は目薬を使っても、基本的に治るまで1~2週間ほどかかる。そのため、点眼後すぐに目の充血が解消される場合は、血管収縮成分の入っている目薬を使っている可能性が高いといえる。血管収縮成分が入っている目薬は一時的な症状緩和ができるだけであって、充血の原因そのものに効いているわけではない。しっかりと根本から治していくなら、原因を突き止めて、それに合わせた成分が配合されている目薬を選ぶようにしてほしい。
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  • 更新日:

    2020年6月26日

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