1. 虫刺されを起こす主な虫には何がある?

虫刺されといえば、一般的には蚊のことを思い浮かべる場合が多いだろう。しかし、虫刺されの原因となる虫は蚊のほかにもたくさんいる。大きな区分としては昆虫類と昆虫以外の節足動物がいるのでそれぞれ確認しておこう。
昆虫類
虫刺されの原因となる主な虫には、蚊、ノミ、ハチ、アブ、ブユ、毛虫などが挙げられる。さらに蚊、ノミ、アブ、ブユなどの吸血する種類、ハチなどの刺す種類、毛虫などの触れることで腫れる種類に分けられる。
通常、虫刺されは痛みやかゆみ、赤みなどの軽い症状で済むのだが、ハチの場合は2回目以降にアナフィラキシーショックという急性のアレルギー症状が出ることがあることも知っておこう。
通常、虫刺されは痛みやかゆみ、赤みなどの軽い症状で済むのだが、ハチの場合は2回目以降にアナフィラキシーショックという急性のアレルギー症状が出ることがあることも知っておこう。
昆虫以外の節足動物
昆虫以外で虫刺されの原因となる節足動物には、ダニ、クモ、ムカデなどが挙げられる。これらもダニなどの吸血する動物、クモやムカデなどの噛みつく動物に分類できる。
ダニの場合は皮膚のかゆみや赤みなどが見られるが、一部の毒グモやムカデに噛まれた場合は、アナフィラキシーなどを起こして激しい痛みや全身症状が生じることもあるという。
ダニの場合は皮膚のかゆみや赤みなどが見られるが、一部の毒グモやムカデに噛まれた場合は、アナフィラキシーなどを起こして激しい痛みや全身症状が生じることもあるという。
2. 軽度の虫刺されなら市販薬でも大丈夫

仮に虫刺されがあったとしても、痒みや痛み、赤みなどの軽い症状であれば市販のかゆみ止めや虫刺され薬で対応してもよいとされている。一方、激しい痛みや腫れが長引く場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬などを使う必要があり、早めに皮膚科などを受診したほうがよい。なお、じんましんや吐き気、発熱、動悸、息苦しさなどの症状がある場合にはアナフィラキシーショックの可能性もあるため、すぐに医療機関へ受診したほうがよい。
3. 市販薬にはムヒやマキロンがあるがどれを選べばいい?

軽度の虫刺されであれば、かゆみ止めや虫刺され薬を使えばよい。しかし、虫刺され薬にもムヒやマキロン、キンカンなどいくつかの種類があり、どれを買ったらいいのかわからない方も少なくないだろう。その場合は症状に合わせて薬を選ぶようにするとよい。
抗ヒスタミン成分配合の薬
抗ヒスタミン成分には、ジフェンヒドラミンやクロルフェニラミンといったものがある。抗ヒスタミンには痒みを抑える働きがあるため、蚊などによって起きた虫刺されであれば抗ヒスタミン薬を使用すればよい。抗ヒスタミン薬の場合は、ステロイド成分が入っていない非ステロイドタイプの薬もある。ステロイドが心配という方にとっても使いやすい薬だといえるだろう。
抗炎症成分配合の薬
抗炎症成分にはステロイド薬と非ステロイドがある。ステロイド成分にはプレドニゾロンやデキサメタゾンなどがあり、非ステロイド薬にはグリチルリチン酸などの種類がある。これらには「抗炎症作用」といって炎症を和らげ、腫れなどを抑える働きが期待できる。もし腫れや赤身などで困っていたら、抗炎症成分が配合されている虫刺され薬を使おう。
抗生物質配合の薬
かゆみ止めに配合されている主な抗生物質には、フラジオマイシンやオキシテトラサイクリンなどがある。これらには直接かゆみや腫れなどを抑える働きはないものの、傷口からばい菌入り込むのを防ぐ効果が期待できる。また、患部が化膿して、治るのが長引いてしまうのを防止する役割などがある。
4. 虫刺されを予防したいなら?

虫刺されを予防したいなら、その原因となる虫を特定することが重要になる。一般的にいわれている屋外での対策と室内での対策について、それぞれ紹介しておこう。
屋外での対策
屋外で多いのは蚊やハチなどによる虫刺されである。できれば夏場であっても素肌を露出しすぎないようにしたり、虫よけスプレーなどを使ったりすると虫刺されを予防しやすい。
また、ハチ刺されの防止には、ハチの巣に近づかないのが一番だ。ハチに会っても刺激しないよう注意したほうがよい。そのほか、香水などの香りもハチを刺激するので使わないようにするべきだ。
また、ハチ刺されの防止には、ハチの巣に近づかないのが一番だ。ハチに会っても刺激しないよう注意したほうがよい。そのほか、香水などの香りもハチを刺激するので使わないようにするべきだ。
室内での対策
室内で多いのはダニによる虫刺されである。室内の中でも、とくに布団の中はダニにとって快適な環境になっている。適度に布団を干したり、掃除したりすることが重要だ。また、布団以外にもカーペットやソファ、畳などにもダニは住み着きやすい。できる限りこまめに掃除したり、定期的にダニ駆除グッズなどを使ったりするのもよいだろう。
結論
もし虫刺されが起きてしまったら、症状に合わせて虫刺され薬を使うのがよい。虫刺され薬には抗ヒスタミン薬、ステロイド薬などいくつか種類があるので、目的に合ったものを使うようにしよう。また、虫刺されの場合はかゆみを伴うことが多いので、抗ヒスタミン薬を常備しておくといざというときに役に立つはずだ。