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ドライアイ用の目薬は何を使ってもOK?適切な選び方やさし方を解説

ドライアイ用の目薬は何を使ってもOK?適切な選び方やさし方を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年10月 1日

パソコンやスマートフォンに囲まれた環境で働くビジネスパーソンにとって、目薬は必須アイテムといえる。しかし、ドライアイがなかなか改善されない場合は、ひょっとするとその目薬が原因になっているかもしれない。今回はドライアイになった時に使う目薬の選び方や正しいさし方について解説していきたいと思う。

  

1. まずはドライアイについて知ろう

ドライアイとは涙の分泌量が減ったり、涙の成分のバランスが崩れてしまったりすることで、目の表面を乾燥や細菌から守ることができなくなっている状態だ。そのため、ドライアイになると、目の乾きや不快感だけでなく、角膜に傷ができてしまうこともある。

ドライアイになる原因

ドライアイはパソコンやスマートフォン操作・エアコンの使用による室内の乾燥・コンタクトレンズの長時間使用・睡眠不足・ストレスなど、生活習慣によって引き起こされることがほとんどだ。とくに現代人はパソコンやスマートフォンの操作でまばたきの回数が減り、ドライアイになる方が多い。

また、ドライアイは生活習慣以外にも、特定の疾患によって起こることがある。代表的な疾患が、マイボーム腺炎やシェーグレン症候群だ。マイボーム炎腺はまぶたのフチにある脂肪分泌腺のマイボーム腺が炎症を起こすことで目が乾きやすくなる病気で、シェーグレン症候群は自己免疫機能の異常により、涙や唾液を作り出すことができなくなってしまう病気を指す。なお、病気が原因でドライアイが起こっている場合は根本的な治療が必要となるため、眼科での診察が必要となる。

ドライアイの症状

ドライアイの症状は、主に以下のことが挙げられる。
  • 目の疲れ
  • 目の渇き
  • ものがかすんで見える
  • 目がゴロゴロする、不快感
  • 涙が出る など
これらの症状がみられる場合はドライアイの可能性が高い。放っておくと症状が深刻化する恐れもあるため、適切な治療を行うことが必要だ。

2. ドライアイは市販の目薬で治せる?

市販の目薬は病院に行かなくても薬局やドラックストアなどですぐに手に入る上、幅広い症状に効きやすいようにできているのが大きなメリットといえる。しかし、目薬に含まれる成分によっては、ドライアイの症状が悪化することもあるので注意が必要だ。

中でも気を付けたいのが、血管収縮剤・防腐剤・清涼剤の3つの成分だ。これらの成分は目の充血を抑えたり、爽快感を感じたりすることができるが、一方で目に与える刺激が強いので注意が必要だ。防腐剤にいたってはコンタクトレンズに吸着しやすいため、連続で点眼すると、目薬に含まれる防腐剤がコンタクトレンズを変形・変色させてしまう恐れがある。さらにそのまま気付かずコンタクトレンズを長時間使用していると、目に負担が蓄積されたり、角膜に傷がついたりしてしまう危険性が高くなる。

ドライアイのための目薬を選ぶ時のポイント

ちょっとした目の乾きや軽度のドライアイであれば、市販の目薬でしばらく様子を見てもOKだ。ただし、先程紹介した血管収縮剤・防腐剤・清涼剤が入っていないものを選んでほしい。具体的には以下の成分を避けることがポイントだ。
  • 血管収縮剤...塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン
  • 防腐剤...ホウ酸、クロロブタノールなど
  • 清涼剤...l-メントール、dl-カンフルなど
反対に入っていると嬉しい成分は、コンドロイチン・塩化ナトリウム・塩化カリウムなどが挙げられる。コンドロイチンは角膜を保護してくれる効果があり、塩化ナトリウムや塩化カリウムは涙と似た役割を果たしてくれるので、ぜひ配合されているものを選んでほしい。また、コンタクトレンズを使用している方は目のトラブルが起きやすいので、必ずパッケージに「コンタクトレンズ可」と記載された目薬を選ぶことが重要だ。

3. ドライアイの時の目薬のさし方

基本的な目薬のさし方

正しい目薬のさし方ができている方は意外と少ない。まずは以下で紹介している基本的な目薬のさし方を覚えていこう。

手順

  • 手についた細菌を落とすために石鹸で手をよく洗う。
  • 目薬を持っていない方の手でまぶたの上下を開く。
  • 容器が瞼などの目に触れないように1滴だけ点眼する。
  • 点眼後は1~5分程ほど目を閉じて目頭を押さえる。
  • 溢れた目薬の液は清潔なガーゼやティッシュでふき取る。

げんこつ法

手元がぶれる方は、げんこつ法と呼ばれる点眼方法がおすすめだ。目薬を上手にさせない時はぜひこの方法を試してみてほしい。

(手順)

  • 石鹸で手をよく洗う。
  • 利き手に目薬を持ち、反対の手でげんこつを作る。親指は中にしまっておくことがポイントだ。
  • げんこつを下まぶたに当てて、軽く下に引っ張る。
  • げんこつの上に目薬を持った手を乗せて、下まぶたに1滴だけ点眼する。
  • そのまま目を閉じ、1~5分ほど目頭を押さえる。
  • 溢れた目薬の液は清潔なガーゼやティッシュでふき取る。

間違った目薬のさし方

(一度に何滴も点眼)

点眼は1滴で目に成分が行き渡るようにできているため、連続で何滴もさしても大した効果は得られない。むしろ目から溢れた目薬の液で、目のまわりがかぶれてしまうこともあるので、適量を守ることが必要だ。

(点眼後に何度もまばたき)

点眼後にまばたきを何度も行うと、目薬の成分が浸透せずに鼻へと流れてしまう。点眼後は目を閉じて、目薬の成分をしばらく目の表面に留めておこう。

(期限切れの目薬を使い続ける)

防腐剤が入っていても一度封を開けた目薬は1ヵ月目途に使い切るようにしよう。1ヵ月以上過ぎたものは細菌が混ざっている可能性があるので、使用するのは避けて新しい目薬を使用するのがおすすめだ。

4. 目薬を使う以外のドライアイ対策

ドライアイは目薬を使用する以外にも、日ごろの環境や行動に気を付けるだけで症状を緩和・予防することができる。たとえばパソコンやスマートフォンを使用する際にまばたきを意識して行ったり、エアコンを使う際に加湿器を付けたりするだけでもドライアイの解消に効果的だ。ドライアイの原因が把握できている場合は、それに沿った対策を行うように意識してみよう。

結論

ドライアイは軽度であれば、市販の目薬でしばらく様子を見てもとくに問題ない。ただし、目薬を使っても症状が一向に改善されない場合は、やはり眼科を受診するのがおすすめだ。まずはこの機会に目薬の選び方や正しい点眼方法を覚えて、自分でできるドライアイ対策を行っていこう。
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  • 公開日:

    2020年7月 1日

  • 更新日:

    2021年10月 1日

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